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4月第4週〜北海道、茨城〜

4日目

朝ごはん

 この日はとても豪華な朝ごはんから始まった。というのも北海道のそこそこ良いホテルでは大概朝ごはんのバイキングで海鮮を食べることが出来るのだ。泊まった日は札幌市内のホテルが大体底値だったので図らずも立地設備共にとても良いホテルであった。
 そんな朝食バイキングでは大好きなホタテやサーモンを単体で食べることに専念し、飽きたら削りたてのチーズに搾りたての蜂蜜をかけて食すという最強のしょっぱいと甘いの組み合わせを食べ続けていた。ここまでは事前情報から分かっていたので計画通りだったのだが、デザートで完全に虚をつかれてしまったのだ。様々なプチケーキに混じってガトーショコラとカヌレが置かれていたのである。特にカヌレはバイキングでは滅多に見かけることがなく買うには高すぎるのでとても嬉しかった。

バイキングにカヌレがある時代

国立アイヌ博物館

 今回の旅程で唯一の課金、特急すずらんに乗って国立アイヌ博物館へ向かった。課金しなくても行ける距離なのだが朝食バイキングの時間を確保するには仕方なかったのだ。
 最寄り駅である白老駅から歩いてすぐの場所に国立アイヌ博物館はあった。スタッフの方がとても多かったので普段はもっとわんさか人が来る場所なのだろう。博物館内は大きく綺麗で美術館のような施設であった。私設の博物館レベルで綺麗で見やすく、なんといっても施設内がアイヌ語で溢れている。第一言語がアイヌ語に設定されていることもあり解説だけでなく注意書きもアイヌ語が1番上に書かれているのだ。普段知る機会がないからこそこの量はとても心地よい。
 また、博物館の建物の外に建っている建物では実演がありアイヌ語とアイヌの文化に触れることができる。映像や踊りも見ていて面白いが1番は物語を聞くことだった。実際に囲炉裏を囲んでアイヌ語で物語を聞けるのは機会と経験としてとても良いことだと思う。

雰囲気がよい博物館
アイヌ語が書かれている

新さんふらわあ ふらの

 博物館を離れた後は今回の旅行の目的の1つであるフェリーに乗って茨城へ向かう。私は幼い頃からさんふらわあによく乗っており1番大好きなのだが、この航路の利用圏内にはいなかったためずっと憧れていたのだ。さんふらわあに乗る際にはバイキング課金をすることが多いのだがメニューが変わって刺身が無くなったので課金はしなかった。
 比較的長い時間揺られることにはなるのだが海を見ながらの大浴場やデッキでの日向ぼっこで時間は簡単に過ぎていく。乗って分かったのだがこの船は他のフェリーに比べ小型で簡単に1周することが出来る。1人でのんびりするにはちょうど良い船だった。

太陽の絵は見えない

5日目

アクアワールド

 昼過ぎにフェリーから下船してアクアワールドへ向かった。この水族館はとても広い代わりに説明が少ない。強いて言うなら学名の和訳紹介があるくらいで定番の見分けもほとんど無いシンプルなものであった。アトラクションとしての水族館といったところだろう。
 博物館的な楽しみ方としてはサメの展示が多く生きているものも既に骨になっている物も多くのサメを勝手に見比べることができるので好きな人は何時間でも滞在できるだろう。
 卵を割ってわたわたしてるペンギンや普段見ることの出来ない種類のサメを見て満足していたのだが1番紹介したいのはイルカショーだ。途中から見たのだが1階席がほぼ全滅レベルで濡れていた。客席が近いかというと寧ろ遠めなので水しぶきを上げるように教えられているのかもしれない。至るところから悲鳴が上がっていたので後ろから見ている分にはとても面白かった。

6日目

朝ごはん

 朝からいくらとかにとローストビーフを食べまくった。というのも泊まったのはアパホテルなのだが朝ごはんのバイキングがとても豪華なのだ。好きなものだけでお腹をいっぱいに出来るのはバイキングの良いところである。600円課金でこれが食べられるのなら何度でも泊まりたくなってしまう。

ご飯はほぼ無い海鮮丼

国営ひたち海浜公園

 最後は今回の旅行をこの時期に決行することになった理由であるネモフィラを見に国営ひたち海浜公園へ行くことにした。野生の勇者パーティと花嫁が沢山居て人は多いが確かに一面の花畑はとても綺麗だった。
 ネモフィラだけでなくチューリップや菜の花もあり春の良さを詰め込んだような場所であった。公園は広いが整備されているので散歩にも良い。季節を楽しめる場所は少なくなっているのでこのような場所はとても好きだ。

鮮やかな青

終わりに

 この旅行では最北端の地から南下する大移動であった。大好きな海鮮を食べ、のんびり車窓を眺める時間は意識しなければ中々とることができない。好きなものをめいいっぱい詰め込んだ旅行は人生でそう何度も出来ないからこそ何度もやりたいと思う。既にまた北海道行きのチケットは取ってあるのでまた行った際には楽しい旅行記事を更新したい。

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