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過去と現在が共存するオールド・ハバナ

新大陸を探検したクリストファー・コロンブスが1492年キューバを発見。
スペインがアメリカ大陸を征服するため、建設したカリブ最大の都市、ハバナ。カストロとチェ・ゲバラが一緒に作った革命の都市で、たばこ、砂糖、奴隷貿易で富を蓄積した黒人奴隷たちの地。

コロンブスがこの地を発見してから、23年後の1515年ハバナは作られます。フロリダ半島の下に位置し、南北アメリカの間にあるメキシコ湾に浮かぶ横長の島国、キューバの首都。ハバナは自然とヨーロッ大陸とアメリカ大陸の交通と貿易の要衝地となり、カリブ最大の都市となって行きます。

今もなお、過去と現在が共存するキューバの首都。60年代の映画でしか見れないようなクラシックカーが、今も国民の足となり、ここは自動車博物館です。

クラシックカーに乗り、ハバナの歴史と今を見て行きましょう!

いつの時代?と思わせるオールドハバナの象徴の一つ

プラド通りを挟み港側のハバナビエハと市内のセントロハバナに分かれてますが、まずはハバナビエハ。その名の通り旧市街の中でも中世ハバナの建物が残る地区です。最も保存状態良く美しい場所は、カテドラル広場ではないでしょうか。石畳で舗装された広場のまわりには、中南米ではあまり見る事の出来ない、18世紀ごろのバロック様式の建物が並び、北には、サン・クリストバル大聖堂があり、またの名を大聖堂広場とも言われます。

バロック様式の大聖堂は、左右対称構造が特徴ですが、サン・クリストバル大聖堂は鐘の塔と時計の塔の大きさが異なります。

カテドラル広場の他には、ハバナ最古の広場のアルマス広場。複数の博物館に囲まれ、その中でも市立博物館は、壁はスペインから、床の大理石はイタリアから運ばれた、建造からして大航海時代のハバナの豊かさを今に伝えてくれる博物館です。

セントロハバナ地区に行くと、1837年に建設された、これでもかというくらいの装飾が施されている壮麗な劇場があります。1930年に訪れたスペイン人の詩人であり、劇作家のガルシア・ロルカの名を冠したバロック様式の劇場、ガルシア・ロルカ劇場があります。

ガルシア・ロルカ劇場同様、近代のハバナを象徴する建物である革命博物館も歴史の生き証人と言えるでしょう。1959年にフィデル・カストロがチェ・ゲバラと手を組み、バティスタ政権を倒し、起こしたキューバ革命。その後、カストロはキューバの最高元帥になり、アメリカと断絶し社会主義国家の道を選びます。
1920年に大統領官邸として建造され、第17代大統領フルヘンシオ・バティスタ・イ・サルディバルまでが官邸として使用していた建物を革命博物館とし、館内にはキューバ革命に関する写真や資料、武器などが展示されております。

正面の戦車が印象的な革命博物館

ハバナビエハからもセントロハバナからも見える、ランドマークと言える旧国会議事堂のカピトリオ。アメリカ合衆国のワシントンD.Cの連邦議会議事堂とフランス、パリのパンテオンをモチーフにしているような造りです。
アメリカの介入によってスペインから独立を果たすも、それはスペインの支配からアメリカの支配へと移ることを意味しました。
キューバ革命の1959年まで、国会議事堂としての役割を果たしたカピトリオは、アメリカ色を今も強く残しています。

コロンブスの発見から、大航海時代の「主役」として受けたスペインの支配、その後のアメリカの支配からキューバ革命と社会主義国家への歴史を持つキューバ。500年の歴史を今もなお残しながら、オールドハバナの時計はゆっくりと未来へ進んで行ってます!

1982年に世界遺産に登録された

オールド・ハバナ(ハバナ旧市街)とその要塞群

今後も色んなテーマで、オールド・ハバナと共にキューバの歴史を見て行きます。
楽しみにしてください!

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