kotaro

完甘美の空腹

「善く生きること」の正当性

今、プラトンの著作に傾倒している。大学生の頃に読んでもあまりピンと来なかったのに、今になって改めて読んでみると、哲学書にも関わらず泣けてきたりするのだ。

プラトンの著作は基本的に対話篇で、後期の作品を除けば基本的にプラトンの師匠であるソクラテスが様々な人と対話をしながらその哲学が開陳されていく、というスタイルを取っている。なぜソクラテスが書いた本が一冊も存在しないかというと、彼は文字というものを

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「神は見ている」のか?

性的ショッキングな妄想を垂れ流すのは存外に恥ずかしいもので、それを「恥」と感じるのは他人が達成している現実に対して自身は未達成な願望でしかないという面、欲情を垂れ流しているその姿が気持ち悪くて、それはまさに汚物であり、他人に嫌悪感と恐怖心を与えるものであるからそういうものを魅せつけるというのはやはり恥ずかしいことであり、その恥じらいが快感に変わる変態の所業を如何に理解するかという境地に立たされるの

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『他人の顔』考

〈あらすじ〉
化学研究所に勤める研究者の男は、以前に液体空気の爆発により顔に損傷を受けた。顔はケロイド状になり、赤黒くところどころ穴が空き、その様子を「蛭の巣」と形容している。普段はその素顔を守るため、顔全体に包帯を巻いて生活している。研究者としての仕事は滞りなく続くものの、妻からは拒絶され周りの人間は怯え、化物としての暮らしを余儀なくされている。

そんなある日、プラスチックによる人工器官の記事

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「ね?(察して)」のウザさ

「ね?(察して)」などと口にする人は、自分がお姫様か王様か何かだと勘違いしているのだろうか。

「察して案件」のウザさのはここに尽きると思う。つまり、自分が相手に気を遣ってもらえる立場にある、というとんでもない勘違いをしている点である。この意識が抜けない人はいつまで経っても人と良い関係、対等な関係を築くことができない。当の本人が現実にお姫様であったり王様であったり、そうでなくても特別美人であったり

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自己評価

最近「人からこう言われてるよ」みたいなことをよく耳にする。私の場合だと「気味悪がられている」というパターンが多い。ここ3週間で5~6人から「ヤバい人だと思ってました」「めっちゃ怖い人だと思ってました」と自供された。自分がどうして怖がられるのか理解できなくて、面白がって色々と訊いてみた。何を考えているのか分からない(何も考えていないだけ)とか、いつも本を読んでいる(ただ本を読んでいるだけ)とか、目つ

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