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スマホゲームが面白くない

スマホゲームに詳しいわけでもゲーム一般を評論できるほど経験や知識があるわけでもないが敢えて主語デカで書かせてもらうと、
スマホゲームが!面白くない!!

先日インフルエンザに伏していたので、暇つぶしにひさしぶりにスマホゲームをダウンロードしてみた。私が大好きだったPCゲームのシムシティのスマホ版、シムシティビルドイットだ。

シムシティはどんなゲームか

シムシティご存じない方はぜひwikiなどで調べていただきたいのですが、簡単に書くと要するに街づくりのシミュレーションゲームである。
都市計画を描き、街を育て、人口を増やし、税金を取り、さらに街を発展させる…というゲームだ。
既存の住宅地や商業地も現実と同じように、街の状況に即して再開発されアップグレードする。

スマホ版のシムシティも基本的にはおなじ構造だが、問題はその街のアップグレードの仕方だ。

スマホゲーにありがちなレベル上げ方

建物をアップデートするには「アイテム」が必要だ。

そのアイテムを自分の街にある「工場」で生産を行う。初期段階はそこで住宅はアップグレードできる。しかしその要求されるアイテムの数や複雑性がどんどん増してくる。
無課金でやっていくには到底できないような要求がどんどん出てくる。

そこで悪い循環が発生する。家をアップグレードしないと市にお金が入らないので家のアップグレードが必須なのであるが、
それをする為には例えば1分でできるアイテムAを二つ使ったアイテムBを30分で生産して、そのアイテムBと、別の難しい加工を経たアイテムCと合わさってできたアイテムDが三つ必要、と言った具合で、手持ちの工場などでやろうと思うとかなり時間がかかってしまう。

時間がかかるだけならともかく、その間に街で別の問題が起き、今度は大きな警察署が必要だ、とか大きな病院がないと、とかになってくる。
とにかくてんやわんやで、そうするうちに街の満足度が下がる。

そしてあーもう無理!と思った瞬間にすかさず
どうでしょう?ここで広告動画を見ますか?
それとも課金しますか?

と出るわけだ。

これはシムシティに限らず、スマホゲームでよく見るパターンである。

動画を見てなんとかやり過ごし、でも疲労もほどほど溜まり何度も同じ広告視聴しているうちに、「あぁー課金しちゃおうかな…600円ぐらいならいいか…?」という思いがよぎってくる。

いやいや、待て待て待て待て、この手口見覚えがあるぞ!!
イルカの絵を売りつける画廊商法だ!
イルカの絵を展示してるから見に来ませんか?と客を誘って一枚数十万円の絵をかうまでひたすら部屋に閉じ込めて話を聞かせるやり方だ。もう精神的にも肉体的にも疲れ果てる時を見計らって契約書にサインをさせるアレだ!!!

ゲームではなく作業である、楽しみではなく苦行である。その果てに何が得られのか?

昔別のスマホゲームもいくつかやったことがある。似たようなことが起きるし、さほど難しいことはないが、種類が異なるだけで、同じような単純な作業が繰り返される。作業が達成された際に得られるわずかな快楽をもとめて、また次の作業を行っていく。
楽しさを求めてダウンロードしたはずのゲームが、いつの間にか作業になり、労働になり、苦役になっていく。

昔スーファミでやったマリオカートやドンキーコングと違って、鍛えれば鍛えるほど操作性が鍛錬され達人の域に達するわけでもなく、ひたすら時間を使った単純作業である。少しの修練の要素もない。
この苦役から解放されるために課金に手を伸ばしていく、まさにマッチポンプである。

ガチャと呼ばれるゲームはやったことがない、想像するだけでも苦役にしか思えない。数十回、あるいは数百回に一回しか当たらないとわかっていながらスロットを回さずにいられない射倖心の奴隷になる自分が容易に想像できる。

射倖心だけを煽り、課金収益のためにゲーム性を犠牲にするスマホゲームに将来はあるのだろうか?

大したユーザーでもないし業界でもないのでよくわからない。少なくとも私なら子供に数千円を最初に払ってそこで課金を完結させ、もう追加の出費を頂くためにゲーム性を軽視するようなことがないパッケージゲームの方を薦めると思う。


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