4公演、幸いにしてチケットと仕事の予定が整ったので観に行きました。
大変よかった。

全公演とも開幕はキャットリン音楽隊が奏でる生演奏から。
ただでさえ美しい音楽を目の前で厚みある響きをもって聴ける贅沢さよ。
劇中曲でもすばらしい迫力で臨場感を添え、
バトル中の曲も、勝利後の曲（1日目）も、テンション上がりまくりました。
個人的に特に、チェロの方の指さばきや奏で方があまりに美しくて見惚れて、時々セリフを聞き逃しそうになるほどでした。
曲が終わったときブラボー！っていって立ち上がって拍手したかった……。

また出演者の方々には、登場シーンから、お衣装から、身振り手振りに掛け合いまで、
言葉では表せない豊かな彩りを持った姿に引き込まれ、
すっかりOCTOPATH TRAVELERの世界に没入して、
8人の旅を茂みから覗かせて貰っているような気持ちでドキドキしたり、衝撃を受けたり、笑ったりさせて貰えました。

1日目はプリムロゼが名前の由来を語るときの儚さに、アーフェンの普段おちゃらけているけれど命を救うことへの迷いに、トレサが4人（途中から5人）だけに任せずエミリオを助けるために一生懸命闘う姿に。
2日目はハンイットのナビアや生き物への熱くまっすぐで深い愛情に、テリオンのオフェーリアを嗜める盗賊だが悪人ではないことが分かるそっけないけど確かな優しさに、オフェーリアの人を信じたいと思う優しさだけではない強さに、オルベリクの超越した自身の力に慢心せずよき人を讃え争いを憂う姿に。
そして、サイラスさんの私たちの手を引くような導入や、仲間達の手も引くような達観したものの見方、かと思えば彼自身が何かを教えられたり、読みを外したりするギャップに。
OCTOPATH TRAVELERのキャラクターたちの息遣いをすぐそこに感じて、物語そのものへの面白さはもちろん、この世界への愛おしさを感じずにはいられない、大切な時間になりました。

ありがとうございました。

私はプレイ時間が4時間とあまりにも少なく、キャラクター・ストーリー・ゲームの小ネタのどれをとっても予備知識や経験がない人間が観ると、
ある人間であれば分かるネタが分からなくて楽しみきれないか、
感想を放つことで既プレイの方を不愉快にさせないか、不安でした。
後者は今も。
後者は。

前者は逆に作り手の方に対して失礼な不安でした！すみませんでした！
分からない小ネタがあっても気にならないぐらいとってもとってもとっても面白くて（しかもSNSを見ていると分かる方にはたまらなかったようですね）、
知らない人への説明もさりげなく織り交ぜられていて、
全然申し訳なさなく楽しめました。

分からないが故に「こんな背景があるんだ……」「どうしてこんな会話が！？」と、プレイモチベが爆上がり。
実際、観た日から再開して、今2021年までのプレイ時間の倍まで来ました。
「リアナさん、この会話からどうして眠り薬を飲ませることに……」
と、悶々としながら、マイペースに勧めています。

また、OCTOPATH TRAVELERというコンテンツの中では当然頻出のものながら、「旅」という言葉が繰り返し出てきたことも印象に残りました。
「旅の迷いについて」「どうして人は旅をするのか」の問いかけに、8人の全く異なる人間が徐々にお互いを尊重して信頼を深めながら公演の中での答えを導き出す中で、
私も私のペースで居ていいのだと、ふと思い至ることができました。

最近不要な焦りや不安を不要と分かっていながら拭えない日が続いていたので、今、ここで、この朗読劇を生で観ることができて、改めて幸せを感じました。
きっかけをくれた最推しの青木瑠璃子さんはじめ、
舞台を作り上げられた全ての皆様に心より感謝しております。
素敵な朗読劇を届けてくださり、ありがとうございました。

青木さん、本当に本当に素敵でした。
どのトレサさんも素敵でトレサさんってこんな子なのね！という解像度が高まり、各公演ではその芯が通りつつも、
1公演目は溌剌で困り事を放っておけない「突破」の日、
2公演目は朗らかで感情表現豊かな「打破」の日、
3公演目はまだ見ぬ世界に興味津々でこなれた茶化しをしつつちょっぴり子どもな日、
4公演目は頼もしい力添えをくれるムードメーカーの日、
と毎回違う「今日のトレサさん」を魅せてくれたように思いました。

お衣装も似合っていました（各所のヒラヒラと、差し色のようなボトムスの赤が特に！）し、
暗転している最中にまっすぐ前を見つめるお姿や、
アフタートークで話を振られてむう！という顔をするお姿、
「ろうそく・・・？」ときょとんとする茅野さんにあわあわするお姿や、
最後は商人らしく軽やかに締めるお姿を見て
やっぱり好き〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
となりました。
ありがとう、ありがとう、ありがとうございます……存在に感謝……。
青木さんをトレサさんに決めていただいた方にも、本当にありがとうございます。

8人の旅がまだまだ続くことを願いながら、
次にコンテンツのイベントに触れる日には何が会場に振られても手を挙げられるようになることを目指して、コツコツゲームを進めたいと思います。