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~美しき鎮魂歌~ 羊文学「光るとき」

羊文学という3ピースロックバンドをご存じだろうか?

最近はアニメ「呪術廻戦」のエンディング曲の「More than words」のヒットで知名度がグッと上がってきた。

以前アニメ「平家物語」のオープニング曲だったのが、今回紹介する
「光るとき」という曲だ。

「平家物語」は平家一族の栄枯盛衰、諸行無常が描かれているが、「光るとき」の歌詞は、まさに当時生きていた人たちへの美しき鎮魂歌となっていると思う。

何回だって言うよ、世界は美しいよ
君がそれを諦めないからだよ
最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても
今だけはここにあるよ 君のまま光ってゆけよ

塩塚モエカ 光るとき

栄華を誇っていても、やがて京を追われ壇ノ浦で滅ぼされる、という歴史を知っているだけに、最後は滅亡と決まっているけれども、当時の人たちは、ただただ今を一生懸命に生きていたんですよね。

いつか笑ってまた会おうよ
永遠なんてないとしたら
この最悪な時代もきっと続かないでしょう

君たちはありあまる奇跡を
駆け抜けて今をゆく

塩塚モエカ 光るとき

人間は100%いつか死ぬ。
だからどんな苦しい状況でも永遠に続くことはない。
これは救いであり、希望でもあると思う。

今、生きていることは、忘れがちだけれど、誰にとっても本当に奇跡的なことで、奇跡に感謝し精一杯生きていこうと思わされる歌詞だと思う。

過去の人への美しき鎮魂歌であり、今を生きる私たちへの応援歌だ。

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