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そこに未来があった【第3回 日置市100人カイギ】

2024/04/14(日)、日置市日吉町にある日日novaにて、第3回日置市100人カイギを開催した。

毎回色の異なる日置市100人カイギ。第1回は市の職員や地域おこし協力隊が主で、第2回は第一線で活躍する経営者が主、そして第3回は比較的若手が主な登壇者となった。

ゲストの5名

自分の価値観に向かってまっすぐ進むゲストたち。何だかちょっと眩しくて悔しくもなる気持ちもありながら、僕は今日来てくれたゲストとプロジェクトができたならどんなに楽しいだろうと勝手に妄想していた。

ゲスト1人目:吹上浜の未来を考える漁業者たち 代表取締役 佐々 祐一さん

「鹿児島に100年続く水産業を興す」ため、月日貝(ツキヒガイ)の養殖に取り組んでいる佐々さん。

元々は大手のIT、戦略コンサル、外資金融とゴリゴリのビジネスマンだったものの、2015年に漁師へと転職。(聞くところによると、なぜ漁師となったのかと聞いた際には「狩猟本能」と回答されたらしい笑)

全国的に漁業は斜陽産業となっており、限界集落や廃村になる漁港は多い。もちろん拠点となる日置市の江口漁港近くの集落も例外ではない。そんな中「新たな産業の興していくことで全国に活気ある漁港を作っていきたい」そんな想いで月日貝の養殖に取り組まれている。

ちなみにこの月日貝だが、めちゃくちゃ美味い。ホタテよりも甘味があると言われている。

最後には「ツキヒテラス」の発表があった。「ツキヒテラス」とは、江口蓬莱館から仕入れた海鮮・野菜及び日置市の特産品 (オリーブ等)を使ったBBQスタイルの店舗だ。これは間違いなく日置市のひとつの目玉コンテンツになると思った。オープンしたらいろんな人を招待したい。

佐々さん、出ていただいてありがとうございます。月日貝が生み出す地域の未来にめちゃくちゃワクワクしました。「ツキヒテラス」も最高に楽しみです!そして、ぜひ僕も海に飛び出したいので連れていってください!!

ゲスト2人目:合同会社hataori 代表 高橋空雅さん

鹿児島のワークショップや場づくりといえばこの人、と言われる空雅くん。実は、高校が日置市の伊集院高校でタイミングとしても僕と被っていたらしい。

空雅くんが代表するhataoriでは、100年続くプロジェクトとして「MOKUMOKU」という事業を行なっている。

コンセプトは「社会にひらかれた、もうひとつの学校」。街全体をキャンパスに見立てて、人生をデザインするコミュニティだ。
挑戦している人の話を聞いて、自分も挑戦をし、自分自身との対話を通しながら想いを言葉にする。自分の人生と本気で向き合うプロジェクト。

最終的には小学生から70代、80代など、世代を超えて対話ができる場に繋げていきたい。これからの不確実な未来においても、社会を諦めなくても良いと思える仲間をつくっていきたいと語ってくれた。

日置市にもMOKUMOKUのようなプロジェクトは必要なんだと思う。人の幸福や健康をつくるのは人間関係。確実に人口が減り続ける日本や地域において、僕らが目指すべきは「心の豊かさ」をどう作っていくかだと思う。一人ひとりが、自分と自分のいる世界を誇れて、好きになれるようなきっかけづくりを僕もしていきたい。またどこかで話そう!

ゲスト3人目:小平株式会社 DX事業部担当 黒瀬 絵里奈さん

小平株式会社に勤める黒瀬さん。これまで登壇してきた人たちのような「夢・野望」「経歴」「特技」は何もないと話しながら、こんなテーマでお話ししてくれた。

素敵スライド

自分自身が日々を楽しく生きるコツとしてお話ししてくれたのは、以下の2つ。

①人は人であることを理解する
これまでたくさんの人と出会う中で感じたことは「人の数だけ考え方、価値観、感じ方がある」ということ。事実として「人それぞれ」。
人が人であるように、自分は自分である。だから、自分がどんな考え方や感じ方、生き方をしても問題ない。周りと比較した自分ではなく、ここにいる自分自身を認めることができた。

②「もやもや」は言語化する
健やかに生きるための相棒として紹介してくれたのが「手帳」。この手帳に出会ってきた人の話や、そこに対して何を感じたのか、そしてそれらを踏まえて自分のファーストアクションは何かを日々メモをしている。
整理することで、悩みを自分の歩幅にあった行動に変えることができた。

参加者の声を聞くと、黒瀬さんの話が1番刺さったと話してくれた人が何人もいた。黒瀬さん、素敵な考えを話してくれてありがとうございます。これからもずっとその素敵な笑顔で!そしてぜひ一緒に、湯之元をもっと楽しい街にしていけたら嬉しいな!

ゲスト4人目:インフルエンサー 三島 浩暢さん

総フォロワー50万人を超える、インフルエンサーののぶくん。彼のすごいところは、自分のアカウントだけではなく、企業や自治体のアカウントを伸ばすことができることだ。

実は日置市のマレーシア向けのアカウント運営にも携わっており、約2ヶ月で1万フォロワーを超えるというお題に対して、何と4万フォロワーを超えるアカウントを作り上げた。(凄すぎて恐ろしい)

「これ、やばくないですか?」と、薩英戦争の話を出しながら語るのぶくん。1地域とひとつの国が戦った薩摩のポテンシャル。歴史も、桜島も、ロケットも、食も、鹿児島は世界に誇れるものはたくさんあるはず。それなのに、宿泊旅行の順位が21位であることが明らかにおかしいと語る。

鹿児島の魅力(人・物・場所)をもっと世界に発信していきたい。その覚悟として会社を作っていく。そんなことを語りながら、次の一歩として参加者にこう語ってくれた。

着実な一歩

のぶくん、きっとこの鹿児島の舞台でのぶくんに出来ることはめちゃくちゃあると思ったよ。これから、鹿児島の魅力をどんどん世界に届けるよう一緒に動けたら良いな。これからもよろしくね!

ゲスト5人目:ネオ日置 Web3.0担当 高校生 岩切 晃成さん

高校生でありながら、ありえないくらいの落ち着きを見せる岩切くん。話をしてくれたのはNFTを活用した新しい日置市のコミュニティづくりに関してだった。

元々は日置市に対してそこまでポジティブには感じていなかった彼。でも、日置市若者未来会議や今回の日置市100人カイギのような場に触れる中で、街に対する希望を持つことができたと語ってくれた。

彼が作ろうとしているのは、DAOと呼ばれるデジタル上におけるある種の村のようなコミュニティだ。

住民票的な役割を担うNFTを購入することでコミュニティに入ることができ、そこで生まれた資金は、村での投票を通してプロジェクトの支援に活用される。

非常に専門用語が多くて難しい部分もあるが、要は物理的な市の境界線を超えて日置市に関わる関係人口を増やしながらお金が回る仕組みを作り、多くの挑戦が生まれる街にしていきたい、という構想だ。

岩切くんの挑戦、僕はめちゃくちゃワクワクしたよ。ぜひ形にしよう。まずは7月に向けて、確実に前に進めていこう。できるところはサポートしていくよ!また話そう!

そこに未来があった

ゲストの話を聞いて、僕はそこに未来を感じることができた。一人ひとりのありたい姿や実現したい未来。きっとこれは実現する。そんな未来が見えた一日だった。

これまで知らなかった一人ひとりの想いを聞くことで、自分の枠が少しずつ増えていく。動くたびに仲間が増えていく。最近はそんな感覚を覚えるようになった。

少しずつとも着実に、日置市の未来は広がっていく。僕らはその広がりを、こういった場づくりを通してもっと加速させていきたいと思う。

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