人が声を出す”自由”とは。

2023年5月5日、数年ぶりにVIVALAROCKに行ってきた。
コロナ禍以降、初めて音楽フェスに参加した。
マスクしてる人、していない人、声出し、全てが個人の自由となっていた。

この数年間、マスク着用必須、声出し禁止が当たり前だった世の中が、
いかに普通ではなかったかを思い知った。
同時に当たり前にできていたことが禁止されても数年経てば慣れるし、
むしろマスクしていない方が不安になるときさえある。
そんな気づきを得た。

本題はこんなことではない。
久しぶりのVIVALAROCK、楽しみで前夜はあまり熟睡できなかった。

今回は高校の同級生と参加した。
最初の方は一緒にいたが、各々好きなアーティストの時はソロでアリーナへ行ったりととても自由でそれはそれはやりやすかった。

そんな私は体力がなさすぎてほとんどスタンド席で座って聴いていた。
(スタンドとは…?と思ったりもするが…笑)

アリーナで聴くのと、スタンドから聴くのはちょっと違う。
アリーナにいるときは、なんというかアーティストと観客の一体感を味わえる良さがある。
スタンドから聴くと、客観的になるというか、
あぁ、こんなにたくさんの人が手をあげて声を出して
音楽を楽しんでいるんだと感じることができる。
どちらもとても良い気持ちになれる。
やっぱり音楽っていいな、声出して自由に楽しめるっていいなと思った。

今回私は、
フレデリック
indigo la End
DISH//
ORANGERANGE
Creepy Nuts
Saucy Dog
凛として時雨
BiSH
SUPERBEAVER
sumika
を聴いた。

同郷ということもあり多少の贔屓はあるかもしれないが、
ORANGE RANGEの盛り上がり方がとにかくすごかった。
何より、このバンドは
寿司食べたい
で1曲作ってしまうぐらいストレートな表現でかつ乗れるのである。
もう天才としか言いようがない。
知ってる人も知らない人も声を出し、手を振り楽しめるバンドだろう。

最近売れているバンドやアーティストももちろん好きだし、
むしろそちらの方ばかりを普段聴いているが、
最近のはやりは一人でイヤホン、
または夜に家でゆっくり聴くことに特化しているように感じる。
コロナ禍ということももちろん影響しているのかもしれないが、
”静かに”聴くのだ。
曲が時代を象徴するといわれることがあるが、まさにそうなのかもしれない。

なにはともあれ、生で音楽を楽しめること、
声を出して良いことはとても自由で幸せだった。

自由って、こういうことかと強く感じた。
マスクをする/しないも個人の判断だし
どちらも間違っていない。
きっと、これからいろんな場面で”自由”という名の選択をせまられることがある。

私は、どちらの”自由”も尊重できる人でありたいと思う。



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