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はたらきかたの祭典って何だろう

3日前から遡ること1週間前、Tokyo work design week 2014が開幕されました。1週間に渡り、カンファレンス、ワークショップ、パーティー、バー、しごと体験、展示などなど、あらゆる角度から”はたらきかた”を考える環境が用意されました。

登壇者も、ベンチャーや大企業のCEOから社員、大学教授、主婦に建築家にブロガー、プロジェクトの代表や女子大生まで。その模様は鮮やかで、登壇者や参加者やスタッフの、あらゆる思考が混ざり合い、はたらきかたというキャンパスをマーブルカラーに染め上げていくようでした。

”はたらきかた”とはなんのことでしょう。

去年からこの祭典に参加させてもらって感じたことを少しだけ、発信します。

テクノロジーは驚くべきスピードで発展していきます。
そしてそれは人間の生活様式を変えて、価値観の変化を促すほどです。無料のwebサービスはあらゆるニーズを補完し、これまで特別なスキルが必要だったり、お金を使わなくてはできなかったことが簡単にできるようになりました。

エンジニアの数もそれに比例して増加して、オフィスをもたない働き方もよく見るようになりました。クラウドにより、個人の力がより形を持つようになり、自分のできることを仕事にすることがより容易になりました。

目まぐるしい技術革新。またそれに伴う価値観の変化により、ビジネスはより流動的になります。そしてその流動的なニーズにスピーディーに応えていくには、柔軟な企業体質と個々のクリエイティブが必要です。

企業としてできることの1つは、個々のパフォーマンスを最大化するスポンサーとしての役割です。企業の経営層はもうボスではいられない、個人の能力を最大化するリーダーでなくてはいけません。


そんな何百のビジネス書に書かれているようなことを自分が書いても仕方がないですね。

TWDWのスタッフはあらゆるところから集まってきます。
それは誰が呼びかけたでもなく、現状のはたらきかたに違和感や疑問を持つ人たちが自然と集まったように思います。あらゆるマルチステークホルダーたちは、持ち寄ったスキルを存分に分け合ってして、できるときに自分のできることをしていきます。できることなので無理はないです。

ボランティアスタッフなのでインセンティブがでるわけでもないのですが、そこではたらくことに普段の仕事のような消耗は全くないです。
それはきっと、「こうなったらいいな」が大枠で共通していて、横石さん(twdwプロデューサー)のビジョンを叶えるため、ではなく横石さんと私たちのビジョンを叶えるためだからです。私とあなたのようなコミットではなく、私たちでというコミットがtwにはあると思います。

知識やスキルも、与えるではなく分け与えるという感覚です。
それは例えばある村のなかで、豊作になった野菜をご近所さんにお裾分けする感覚に近いです。子供が生まれたら村民全員で祝い、誰かが亡くなったら皆で悲しみます。

私たちは自分のもっているもの、楽しめるものを認識して、それだけを意識することで、多くの人に自分の価値を分け与えられ、繋がっていくことができます。


ここからは一周回って村社会です。
これまでと違うのは世界中に自分の住む村をいくつも持てることです。

多重村社会では、認め合えることがパスポートです。
作物を乱獲するとあっという間に枯渇してしまうので、持続可能なぶんだけ収穫することが大事です。私たちは自分という価値を交易しあえます、余った分は人に受け渡し、自分にできないことは人にお願いすれば大丈夫です。

これからのはたらきかたはきっと、私たちがそれぞれ満たしたい価値を、持続できるようお互い支え合っていくようになります。
希望論ではなく、それが実際に可能なところまで来ています。
あとは自分たち次第です。

はたらきかたの祭典では、スタッフが未来のはたらきかたを体現しながら、それが本当に可能であること、そして実際的な多様な選択肢を共有しています。
きっと来年もあります。お楽しみに。





「こんな未来あったらどう?」という問いをフェスティバルを使ってつくってます。サポートいただけるとまた1つ未知の体験を、未踏の体感を、つくれる時間が生まれます。あとシンプルに嬉しいです。