ミーティングメソッドワークショップ
昨年、1年間何をしてきたのか行動を追ってみようと思って、集計してみたら、159日の休日のうち63回はミーティングをしていました。
それだけの量、色々とプロジェクトを立ち上げているというのもあるのですが、そもそもミーティングに対しての重要度を結構高く見ています。
これまで対面で話し合う中で、多くの気づきがありました。
それはほとんどが人とのズレのなかで学んだような気がします。
そのズレとは、価値観や思考法だけでなく、同じ言葉を使っていても、違う意味で使っていたり、同じテーマを話していても、お互い実は論点が違ったり、とても気づきにくいズレでした。
日本語と英語は違いが分かりやすいですが、日本語と日本語でここまでコンテクストにズレがあるのは、注意して観察しないとわかりません。そしてこの微妙な差異が、人間関係に亀裂を走らせる原因になっていたりもします。
これまでやってきたなかでのポイントのようなものをまとめたかったのもあり、先日『イノベーションを生むミーティング戦術』というワークショップを近くのコワーキングスペースで開催してきました。
久々にワークショップデザインをちゃんとやったのですが、伝えたいことが多すぎてインプットの比率が多かったのが反省点です。
そもそもいいミーティングの定義について
そして、それを実行する方法について
また伝え方、ファシリテーションのテクニックなど
アイスブレイクや、ブレストの方法も合わせてフルコースでお届けした形です。
ファシリテーションというのはなかなか曖昧なもので
場所によって姿形を変えていきます。
ただ、共通して言えることがマインドの部分にあるので
ファシリテーションとはスキルではなく、マインド、またはスタンスのことなんだと思っています。
自分には自分の、人には人のファシリテーションがあります。
そのなかで自分が特に意識していることが3つあります。
1つは、
「ムードとフローを意識すること」
例えば、アイスブレイクのときはムードが上がる、コンセプトメイキングのときはムードが下がる(真剣になる)など、ミーティングはその時の段階によって、ムードの変化が起こります。
その時のムードに合わせて、結論から逆算したフローを組み立てていくことで、1つ1つの質をあげていくことができます。
2つめは、
「思考がそのまま放出できるような空間をつくること」
思考は外部に触れた途端に、他社を意識して純度は失われます。
それを完全に払拭することはできないとして、関係性や、集団圧力によって、抑えられてしまう部分が、少しでもないような空間をつくっていきます。
「いい」と思ったときはハイタッチする。「アイディアは否定せずに成長させていく」「今回でた発言は全て発言した人と今後紐付けないようにする」などあらかじめルールを設定しておくことも大事です。
3つめは、
「自然な役割分担をしていくこと」
1人1人の役割を明確にしていくことではなく、その人自身が自然にできるクオリティを担保していきます。メンバー間の調和を取ってくれる人や、盛り上げる人、考える人、個々人ができることに対して、その力を発揮しやすい声かけをしていきます。
無理のない役割をしていくことは、アイディアの質、結果の質に大きく関わってきます。
ミーティングでのファシリテーターの腕の見せ所は上記のようなことを、魔法をかけるように自然につくっていけるかかなーと思います。ただまとめるだけではなく、空間全体をマネジメントするような意識に、ファシリテーションの面白さがあるなと思います。ミーティングメソッドはまた機会があれば開講します。
「こんな未来あったらどう?」という問いをフェスティバルを使ってつくってます。サポートいただけるとまた1つ未知の体験を、未踏の体感を、つくれる時間が生まれます。あとシンプルに嬉しいです。