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好きだからこそ怒るんだ

噛み付く私に人は言う

「そんなつもり無かったと思うよ」
「はやく仲直りしたら?」
「怒りすぎじゃない?」
「なるの気にし過ぎだと思うよ」
「怒ってる時間が無駄でしょう?」

人とわたしの圧倒的に違う感覚。
わたしは人よりも「人間」が好きだ。

なんとなくではなく、好きだからそばにいる。
それを誰よりも大事にしている。
好きじゃない人の近くには行きたくない。
それこそ時間の無駄と考える。

あなたが、好きだった。
だから期待もする。
こうあって欲しいと望む。
そうあって欲しくないと願う。
「それは君にとって良くない」と思えば怒る。
「それは私を失望させる」と思えば怒る。

よく「好きの反対は無関心」という言葉を聞く。
わたしが君に怒るのは好きだからだ。
わたしが君に怒るのは羨ましいからだ。

今日も誰かへの親しみと、誰かへの怒りを抱きながら、わたしは生きていく。
怒りは歯車だ。わたしの一部だ。

「そんなつもり無かったと思うよ」
「はやく仲直りしたら?」
「怒りすぎじゃない?」
「なるの気にし過ぎだと思うよ」
「怒ってる時間が無駄でしょう?」

方法は違う。だけどこれもきっとあなたの怒り。
わたしへの期待と好きがあるから、かける声でしょう。
形の違いを、異端だと、子どもだと、消さないで。

あなたもきっと、どこかでわたしと同じ。

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