小倉の昭和館が旦過市場の2回目の火事と共に焼失、という悲しい出来事のネタで再開とは。

単館系映画が好きで、昭和館は私が学生時代、リバイバル映画の上映を行っていて、よく観に行っていました。

旦過市場のアーケードを抜けた先に、小じんまりした入り口。赤いビロードのふっかりした高級感あふれる座席に、サーモンピンクの壁だったと記憶しています。

友人と観たのは、『ローマの休日』が一番印象的。

ジェラール・フィリップ特集も昭和館じゃなかったかな〜？

そして、母に「いいから絶対観に行こう」と誘われたのが、『アラビアのロレンス』。
映画が終わると、めっちゃノドが乾いて、喫茶店に駆け込みました。まぢノドが乾く映画や〜。
以来、ロレンスにどハマりして、ロレンス本を読み漁りました。一番衝撃を受けて、本当にハマったのはベドウィンのアリだけど。アラブ文化にも興味津々。アラビア語をちょっぴり齧る事にもなりました。

さて、映画を観に行ったねと先日、SNSで母とやり取りしていたら、母はそれが昭和館だとは思っていなかったよう。
その話が父にも伝わったらしく、夜、父からメッセージが。
「短い間だったけど、今のオーナーさんは会社にいたんだよ」と。

意外なところで繋がってました。
ニュース映像でオーナーさんの必死な姿を見るにつけ、涙が溢れてきます。
もちろん、昭和館のことだけでなく、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

ちょっとごちゃっとした、いろいろな食材の匂いが混ざった、市場らしい賑わいのあの日の旦過市場を忘れません。

ブログを再開しました。また、ときどきアップします。
よろしくお願いします。