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Web制作/Web活用支援のこと

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Web/Web活用支援について考えたこと、学んだことをストックしていきます。
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2023年1月の記事一覧

これからの地方企業にとって重要なキーワードになるかもしれないコラボレイティブ(collaborative)

これからの地方企業は社内リソースがどんどん足りなくなるので、「いかに社外のスキル/ナレッジをうまく使えるか」が重要になってくると思っています。実際、Webの領域ではその気配が濃厚になりつつあります。今はまだ適した言葉がありませんが、気分としてはアライアンスパートナーが近いでしょうか。 何か相応しい言葉はないかしら…と調べていたら、「コラボレイティブ・パートナーシップ」という言葉がありました。一般化していない言葉のようですがなるほど。 コラボレイティブ(collaborat

どうやったらWebで成果を出せるようになりますか?

下記のツイートを見て、本当にそうだなあと思いました。 実際、これはあります。社長自身が書くブログが良質な引き合いを生んでいるのを直に見ています。依頼する気満々のメールがブログを見たユーザーから届くんですよね。 ポイントは「自社のプロダクト」や「自社の取り組み」を心からお薦めしたいと思っていることで。それは制作会社が書くコンテンツではない。社長だからこそできることです。 - - - - - - - - 「おすすめしたい!」という気持ちにあふれたコンテンツには敵わない

Web活用に向いている地方企業の特徴

地方企業のWeb活用は「本気でやっている/本気でやっていない」で本当に成果に差が出ます。 でも、それって結局は「できる/できない」なんですよね。社風やリソース、心理的安全性、コンテンツ能力、コミュニケーション能力、目的意識など、Web以外での「企業そのもの」のことが大きく関わるので。ツールを導入しても、できない会社はできない。 Webはツールに過ぎません。ぜったい痩せると評判のダイエットブックを買っても、日々の生活を改善する気がなかったら効果なんて出ませんよね。それと一緒

地方企業がWeb制作会社を上手に活用する方法

地方企業がWeb制作会社を上手に活用する方法 相談する 任せる 頼る この反対が「何でもかんでも自分の思い通りにやらせようとする」です。WebのことはWeb制作会社の方が詳しいです。それなのに、発注者なんだから言った通りにやってほしいという思考のままだと制作会社のパフォーマンスはガタ落ちします。 Web制作会社にはそれぞれに発揮できる得意領域やバリューがあります。「自分の言った通りにやってほしい」で推し進めてもいいですが、それだとWebに対するあなたの理解度や能力以

「稲田は変わった」と各方面から言われることへのアンサー。

JBNに入社して半年のD君が撮影取材にも行くようになりました。JBNがよくお願いしているカメラマンのSさんとよくタッグを組んでいます。Sさんはぼくとも旧知の仲です。 そのDくんから神妙な顔で質問されました。「取材に行く度に『稲田さんはあんな風に仕事仕事な人じゃなかった。昔は全然違かった。遊び人だった』とSさんから言われるんですがぼくは今の稲田さんしか知らないから全然ピンとこなくて。どういうことでしょう…」 あー。それはカメラマンのSさんが正しい。ぼくは本人から「最近の稲田

信頼できるWeb制作会社を見つけるための分かりやすい方法。

クライアントワークの難しいところは持ち主は顧客だけど、専門知識は作り手の方が圧倒的に持っているところ。住宅やオーダーメイドの服もそうですね。そしてWebサイトも。 顧客の言うままに作っていたら崩壊してしまう。何よりバリューを提供できない。言うことは言う。でも、「お客様」として扱う。ここの所の匙加減が「製品販売」ではない「クライアントワーク」の特徴だなあ…と思っています。 ただ、最近は「Webサイトは手段。目的は成果」という企業様が増えてきたので、Web制作に関してはだいぶ

集客コンテンツの作成がうまくいかない時の注意事項 for Webディレクター

1年前に書いた社内向け資料を久しぶりに再読しました。今読んでもそんなにおかしな所はなくホッとしました。 BtoBのWebサイト制作において、「コンテンツによる集客」が施策になるのは耳タコですが、大体苦戦します。「うまくいかない時の注意事項」としてWebディレクター用に作った資料です。よかったらご覧ください。 集客コンテンツの作成がうまくいかない時の注意事項 for Webディレクタートピッククラスターとピラーページの概念はWebサイトにおいて集客の基本になるし、取り組みや

Webは店舗。書くのは仕事。

Web活用において「コンテンツが書けない」という人は多いですが、みんな文章が書けないと勘違いしてるんですよね。書くためには「テーマと対象と構成」が必要なんです。文章はそれらを通過した結果に過ぎません。それがないのに「文章が書けない」というのは空中に柱を立てようとするのと同じです。 設計図も土台もないのに空中に柱を立てようとしてもそれは無茶です。稀に立てられる天才もいますが、企業のWeb活用で必要なのは天才性ではありません。「このテーマはどう構成したら対象に伝わるだろうか」と

オンラインとオフラインを絶えずハンドリンクしていく。

Web活用支援を初めて3年目のS社様。3年におよぶ社員様のがんばりでコンテンツがストックされ、集客も倍増し、有益な問い合わせも順調に伸びました。 「最近は役員からWebについて言及されることが増えました。『最近新しいコンテンツがないんじゃない。やらなきゃ』とかw」と苦笑するWeb担当様。 Webサイトをリニューアルした3年前は経営層の中で存在感ゼロだったので「感慨深いですねえ…」と担当様と頷きあう。「営業活動にはコンテンツが重要」と経営陣に理解してもらうのに2年かかった

「営業職の可視化と言語化」が地方中小企業の埋蔵金。

コンテンツなんて書けない…とモジモジしている営業職のおじさん二人 「Web活用がすごく重要だとは分かっているけどコンテンツなんて書いたことないし…」とモジモジしているおじさん二人(BtoBの営業職)にご来社いただき、2時間後には「毎月メール3本、コンテンツを年30本頑張ります!」とその気になってもらうのが地方におけるWeb活用支援の主な仕事です。つかれますが。でも大事。 コンテンツなんて書けない…とモジモジしている営業職のおじさん二人に「これからBtoBのWeb活用の骨格

担当者にその気になってもらうのが地方Web活用支援の大事な仕事

「Web活用がすごく重要だとは分かっているけどコンテンツなんて書いたことないし…」とモジモジしているおじさん二人(BtoBの営業職)にご来社いただき、2時間後には「毎月メール3本、コンテンツを年30本頑張ります!」とその気になってもらうのが地方におけるWeb活用支援の主な仕事です。つかれますが。でも大事。 コンテンツなんて書けない…とモジモジしている営業職のおじさん二人に「これからBtoBのWeb活用の骨格を解説します。基本的にWebから受注なんて妄想です。受注するのは営業

人生後半のリスキリングの重要性

リスキリングという言葉が一般化してきて「大切だなあ」とぼんやり思ってたのですが、最近ハッと気づきました。 40代のぼくは10数年後には60歳になる訳で。当然それで楽隠居なんてできないですよね。生活のためにもたぶん70歳くらいまで働くと思う。ということは、「60歳でも転職できる=選ばれる」ための市場価値を今から醸成していく必要がある。 もちろん今までやってきたことが全てムダになるとは思いませんが、社会変化のスピードがシャレにならない昨今、そんなことに胡座をかいていられない。

ただ狂え。踊れ。

高2の息子がWebマーケティングに興味があるらしく、東京のゴリゴリ本気なWeb制作&支援会社のWebサイトを見せたら「これはいいねえ…!」と興奮していた。若いっていいなあと思いました。 同じWebサイトを見ても、「ぼくにはムリだなあ」と思ってしまう。そんなことを考えず「いい!やりたい!」って思えるのは若者の特権ですよね。厚かましくどんどん行け。 その翌日、下記のツイートを見ました。ぼくはダンスが1ミリも踊れないけれどカッコよかった。 「カッコいい!」「やってみたい!」と

「情報発信が大切なのは分かるが費用対効果を知りたい」と言われる違和感

「継続的にコンテンツを作って、ユーザーに発見してもらう状況を作りましょう」と提言すると、やらない企業ほど「情報発信が大切なのは分かりますが費用対効果を知りたい」と言われます。その度に違和感があります。企業認知や顧客内想起がなくてWebへの集客や問い合わせがないのが問題で、そのための対策なのに。 売上がなかったら営業活動にハッパをかけるじゃないですか。「売上が足りない。営業の活性化が必要だが、その前に費用対効果を知りたい」って言いますか。「とにかく客に会ってこーい!」でしょ?