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Web制作/Web活用支援のこと

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Web/Web活用支援について考えたこと、学んだことをストックしていきます。
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#web活用

十徳ナイフみたいなWebサイトを作らない。

製造系BtoBの地方中小企業が「成果を出すためにWebサイトを新設したい」となったら、大切なことは「今回は◯◯しかやらない」と決断する勇気だと思います。予算も人的リソースもコンテンツアセットも殆どの会社が無いんだから。資源がない現状に目を向けず、べき論で作ってしまうと失敗します。 「今回は◯◯しかやらない」とは「どこで勝つか?」とイコールです。「◯◯の業界の新規がほしい」もいいですが、それはドラえもんにおねだりしているのび太と同じです。Web活用はドラえもんじゃないし、そも

「正しい」と「できる」は違う。冷蔵庫の中を見てから料理を決める重要性。

「正しい」と「できる」は違うんですよね。BtoBのWeb活用でも同じです。手法として正しくても商材や社風が向いてなかったり、適した人材が社内にいなかったら仕方がない。正しいことよりできることです。だから、まずは「自分たちのできること」を探しましょう。手持ちのカードを把握すること。 BtoBのWeb活用において、「できること」とは個々の能力に限りません。商材、ターゲット、バリュー、リソース、ハウスリスト、コンテンツ、企業規模、商圏、営業人員、営業フロー、上司のやる気と力量と人

Webサイトを刷新しただけでは成果は出ない。大切なのはWebを活用できる社風。

ユーザーファーストやスマホファーストという言葉が顧客からも出てくるようになりました。様々な会社と関わって分かったことはこれって方法論や技法の話じゃないんですよね。明らかにマインドの話で。そもそも社内にマインドがない企業の場合、底が抜けたバケツのように何をやっても素通りしていく。 じゃあマインドとは何か。あやふやな表現になってしまいますが、「社風」だと思っています。社風とはその会社で積み上げられたもの全てです。ユーザーに対してどう向き合ってきたのか。社内でどう対話されてきたの

仕事で使う言葉でその人の本気度がわかる説。

「仕事でどんな言葉を使うか?」 ぼくはとても大切なことだと思っています。 方針は2つ。 1. 納得していない言葉は使わない 例えばDXやナーチャリング。考えは分かるし取り組む企業も否定しないけど、自分の市場や客層にミスマッチだったら使わない。言葉は派手だが中身が空っぽな事は往々にしてあります。その言葉、今の顧客の課題解決に本当に必要ですか?ただ使いたいから、使うと楽だから使っていませんか? 2. 顧客の社内で流通する言葉で話す 特にWeb業界は顧客を置き去りにする言葉

顧客育成より信頼醸成の方が信じられる。

BtoBのWebマーケでたまに登場するナーチャリング(顧客育成)という言葉を当初から信じていません。SaaS系企業のセミナーで初めてこの言葉を聞いたときから実に嘘くさいと思っていました。ぼくたちは身近な恋人の心変わりにも対応できないのに、何でもっと遠い存在の顧客は育成できるんだと。 顧客育成なんて起こるわけがないと思ったし、そもそも自分も体験したことがない。何でこの人たちは賢しらに言えるんだろうなと不思議でした。 このモヤモヤは何だろうな…と長年考え続けて(ぼくはしつこい

地方製造系BtoBサイトのよくある間違い。

来年度は大きな企業ほどSaaSやDXの予算見直し(という名の中止)が進みそうという噂を見て、さもありなん…と思いました。たぶん世界的に混乱の数年が始まる。 でも、地方中小企業はWebリニューアル&Web活用を始めた方がいいと思います。現サイトが何も生み出していないケースが多いはずなので。 世界的に混乱の季節が始まりつつも社内は人手不足という矛盾。 それが今後の地方企業が直面する壁だと思います。そういう時期だからこそ、製品やサービスを営業力で無理やり売るのは無理です。人も

Web活用における「知財」と「経験」は競合がすぐに追いつけない優れたアドバンテージ。

地方BtoB(特に製造業)がWeb活用に取り組んだ方がいい理由。 競合他社も大体やってない やった分だけ「知財」が蓄積されて優位になる やった分だけ「経験」が蓄積されて優位になる Web活用における「知財」 Webの記事やダウンロード資料、セミナー動画などコンテンツ 獲得したリード(Web経由での見込み客情報) ハウスリスト(既存客・休眠客・失注客などの顧客情報) Web活用における「経験」 Web担当者がプレイヤーになれること 営業部がWeb経由での見

地方中小企業は「Web活用×広報活動」をコツコツやるのが大切。かも。

最近、「稲田さんのnoteを見まして…」という相談や問合せを少し頂くようになりました。ありがとうございます。 前にも書きましたが、ぼくのnoteはWeb制作会社の人にとったら「何を当たり前のことを。知ってるよ」という内容なんですよね。ぼくもそう思います。制作会社では耳タコな内容ばかりです。 - - - - - - - - - SNSやnoteの活用を2年前から意識的に始めて、下記3点を学びました。 当たり前のことでも臆さず書く(意外と皆コンテンツにしていない) 「

Web制作&Web活用で得られる2年後の可能性。

Web制作会社のバリューはWebを作れることではなく、2年後の可能性を顧客に提供できること。だとぼくは思っています。 Web制作&Web活用で得られる7つの変化 Webの集客が増える 見込み客が増える 良質な相談が増える 採用の応募が増える 営業部の動き方が変わる Web担当者の動き方が変わる 顧客からの見られ方が変わる - - - - - - - - - - 顧客のインサイトはWebじゃない つまり、Web制作会社はWebを売っているんじゃないんです

Webでの情報発信における「よくある勘違い」

Webでの情報発信におけるよくある勘違い(特におじさん管理者/経営陣) 全世界から見られる → 見られません 炎上する → しません インパクトが大事 → いりません 目立たせたい所は赤字に → ダメです たぶん「情報発信」っていう言葉が良くない。必要以上に怯える&身構える。「情報の棚出し」です。 - - - - - - Webサイトを「情報発信」ではなく、「情報の棚出し」と言い換えればもうちょっと分かりやすいと思うんですよね。棚は見つけやすく整理すべきだし、

挫折と失敗の違い。

大切なことが書いてあるツイートと連続して出会いました。 本当にそうだと思います。このまま地方BtoB企業のWeb活用に当てはまる。 挫折する企業は大体「正しいこと」に執着して、自分たちができそうなことから考えないんですよね。それで続かなくて挫折する。「できそうなこと」から始めるのが一番。できることを増やしていければ成長するし、事業に貢献できる。 地方BtoB企業のWeb活用において、挫折と失敗は違います。 挫折 続けられなかったこと 失敗 やって分かったこと 挫折

仕事におけるSNS活用で一番恩恵を受けたこと。ルビッチならどうする?

仕事におけるSNS活用で一番恩恵を受けているのは、社外の優れたプレイヤーの視点や思考法に触れられることです。 目指すべき目標としてAさんやBさんを見つけ、考え方を学び、何かあったら「Aさんならどうする?」と考える。 ルビッチならどうする?有名なのがビリー・ワイルダー監督の「ルビッチならどうする?」ですよね。ビリー・ワイルダーを敬愛する三谷幸喜は「ワイルダーならどうする?」と額にしている。ぼくはこの話がとても好きです。 宮崎駿がぼやく「パクさんに怒られる」『千と千尋の神隠

正解をほしがる人は「失敗したくない人」

地方BtoBのWeb活用で重要なのは社内の適任者向探しです。 Web活用における適任者の流れ 苦がなく始められる(開始) そのまま続けられる(継続) 放っておいてもやる(深掘り) Web活用の担当者さんが(3)までいったら万々歳です。(1)でも恩の字です。それすら難しい地方BtoB企業は沢山あると思います。 だから、やる前から正しいフローとか整備してもあまり意味がありません。だって、社内にプレイヤーがいるかどうかも怪しいんだから。多くの地方BtoB企業にとって、上

正解を知りたがる人は正解に辿りつけない。

正解を知りたがる人は正解に辿りつけないと思うようになりました。正解は見つけるものなんです。たぶん。「教えてもらうこと」じゃなくて、「見つけるもの」なんだと思います。ベクトルが違う。 それっぽい正解を知ったとしても、たぶん使いこなせない。そもそも使わないし、ゴリゴリ試行錯誤しない。知ったことで出来た気になっちゃうから。特にBtoB企業のWeb活用においては。 正解は知って終わりじゃなくて、使うものなんです。きっと。正解はゴールじゃなくてツール。行動するための。 正解はあな