きっと正体が知りたいのだな、と思う。仮面ライダーの正体は本郷猛だ。けれど本郷猛の正体は何だ？　わからない。終わりは無い。

中国の農民がゴッホの模写、複製絵画を20年描き続けてるドキュメントを観たことがある、彼は画家以外の何者でもないが、私たちがよく知っている画家とは少し違う。彼らが本物のゴッホの絵をオランダに見にいく話、芸術とかが好きな人は観た方がいいと思う、オマエもな。

フロイトを知らなかった頃、かわいさ、愛玩の正体がそのモノの弱さにある。と言われてもまったく理解出来なかった。幼児虐待の連鎖についてもそんなこともあるんだろうか？と思っていた。たくさんの事例が紹介されて「な、事実だろ？」と言い寄られている感じ。私の記憶も隠されているのなら恐ろしい。

娘や息子がまだ幼かった頃、彼らが何かヘマをやらかして叱る時「おぉ、これは連鎖か！？」って思ったのは憶えている。まぁ子育てではしょっちゅう親父やおふくろの事を思い出すものだが、私の父や母は何かぼんやりした人たちだったので真剣に怒られた記憶があまり無い。という感じだ。これも私の記憶が隠されているのならホントに恐ろしい。私はぼんやりとした人間だ、連鎖だ、な。

子育て中の親は、特に幼児期は何かとラカン派になるものだ。ラカン派って何だっけ？

もし私の母がまだ生きていてトム・ブラウンのスーツを見たらきっと言うだろう、
「あらこれ、つんつるてんじゃない。」実は私も思うのだ、
「つんつるてんじゃないか！」
その時の私は「王様は裸だよ！」と言った子供の気分なのだが、きっと勘違いなのだろう、モードやファッションに疎いヤツとはだいたいこういうモノだ。お笑いコンビの話はしていない。

本来、人は移動する生き物だと思う。定住は退廃を生む。

自分の話がしたいだけなんじゃないか？、恥ずかしくもあるので他人がした話として物語を書く。読んだ私は「これは私の話だ」と思い救われる。「なぜ彼は私のことを知っているのか」主人公は別に居る。物語は厄介だ。恥の文化。

洒脱。お洒落、それは確かに存在すると思う。「洗練され気のきいたものにしようと心を配っている人や、そのさま。」何が洗練されていて、気がきいていると思うかは個人差があるので難しいけれど「あれ？おしゃれだな。」って思うことが私にもある。私は取得した情報に左右されているだけだ。あまり気を配っているとは思えない人が偶然そうなった様態が好きだ、気がきいている。と思う。何に向かって？「意匠を凝らす」つもりはないのに立ち上がる美だと思う。

画家になりたかったのを思い出したので画家になろうと思っている。勝手になればいいさ。

「きっと我が家は合宿所なんだ。」と思った。ならばいつか合宿も終わるんだよな、夏合宿。

途中で帰っちゃったヤツもいるし。