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金字塔(クララ)が立った

ここ2、3ヶ月のモヤモヤ懸案を
夫に相談したら画期的な方向に向かった。
聞いてくれてありがとって伝えたら唐突に彼が言った

「俺が信じてるの、音楽とNちゃん(私)だから」


これがキザ男だったら「おはよう」くらいの重量だけど

夫の口から出たこれは「俺は血液型を変えた」に等しく
ずっしり。

父親が保証人になったため破産して家も工場もなくなり
(車に火炎瓶投げられ事務所に家族7人ぎっしり)
本人が若い時に大きく心を裏切られ
(ノイローゼ状態になった)

彼は、信じない教に入った。
誰にもニコニコ人当たりがいいのは、深さを望まないから。

私にだけ、時々恐い顔をした。私の気持ちをいちいち疑い
傷つく発言をした。

私はそれが全く理解できず
「ほんとだよ信じてよ」全力で表し、
伝わって安堵して でもまた繰り返され、何度も倒れた。
彼より大事なものがないと表すためにも仕事や社交から離れ
でもまだだめで
もう表し方が尽きて「私が死んだら信じてもらえる」
を望んでしまった。

それを見て彼、やっと気づく。
橋が100%安全とわかってから渡るんじゃない。
落ちてもいいから向こう側に行きたい
そう思って踏み出すかどうかだ。
石橋を壊す前に。

翌日から4日間離れた(一緒になって初めてのこと)間に
これまでとこれからを一人でじっと見つめて
彼は橋を渡った。
「信じる教」に足を踏み入れた。
この2月のこと。


彼が石橋を叩いたのは、本当は渡りたかったからだ。

本当に信じていいの?本当に俺でいいの?
本当に去らない?ほんとにほんと? 

確かめるのをあきらめられなかった。

7年以上かかったけど、渡れた。


幸せだそうだ。


金字塔の本来の意味はあえて無視する。
彼が今日言った言葉を、大好きな金色で木に彫って
私の道に塔として立てたくなったんだ。

「俺は、あなたを信じる」

そんな記念日でした。

※写真:今日の家の前の景色

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