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鉛筆の話をしよう ~ep.0 発端~

真庭市余野(よの)地域に住んでいます。
ここには、カバー写真のような大きな鉛筆の看板があります。
3月21日、地元を盛り上げたい中高生のグループ、「余野盛り上げ隊」を中心に、この看板の塗り直しを実行しました。

断片的にfacebookやtwitterで投稿していたため、どんな取組だったか伝わっていないと思いますが、
この一連の取組には、ど〜しても伝えたいバックグランドがあるので、
久々に書き綴ってみました。

なんだかんだとまとめていったら、
長くなったので、いくつかに分けました。
少しずつ読んでいただけると嬉しいです。

それは彼女の一言から始まった

ことの発端はとあるイベントにて。
余野地域を盛り上げたい中高生のグループ、「余野盛り上げ隊」のリーダー
Lちゃんと話をする機会があった時のこと。

一緒によのを盛り上げるために何かやりたいなぁと思っていたので、
その時に「何かやりたいと思っていることはない?」と聞いてみた。
すると返ってきた答えが、

「鉛筆を塗り直したいんです」

だった。

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この鉛筆はよの地域の入口に建っていて、
僕自身目にしたことはあったけど、取り立てて意識したことはないものだった。
けれどその存在は大きくて、彼女らが生まれた時からその場所にあり、幼い頃から意味も分からず聳え立っているその鉛筆を身近に感じながら育ってきているそうだ。

この機会にその歴史を紐解き、当時の製作者に誕生秘話を話てもらいながら地元の身近な歴史に興味を持ってもらうのはおもしろい!と思い、

「やりましょう」

と返答した。
さらにその場で日程調整
こういうことは日にちを決めてしまわないとズルズル伸びてしまって、
熱量が冷めて結局やらない、というパターンが多いので。
決行日は約2ヶ月後、3月21日に決めた。

この時にうっすら、やり方を考えてみた。

鉛筆はこう見えて、ドラム缶が4本積み上げられているので高さは6メートル弱と、相当な高さなんだが、安易に、

脚立使って、もしくは足場板を渡してやったらできるかなぁ

くらいに考えた。
そして、天気についても、

春先になるから直前まで雨か晴れか分からないだろうから、
そんなこと気にしてたら日にち決めらんないよな。
いや、むしろ晴男だから絶対晴れるわ、まじで。

くらいに強気に思って決めた。
(実際作業日の午前中は土砂降りでビシャビシャになりました(笑)その話は後半で)

決行日が確定したら、あとは準備を進めていくだけ。

のはずが、この時点で、僕の中には2つのわだかまりが残っていた。

1つは、
どうやったらこの塗り直しが地域の取組みとして考えてもらえるか

もう1つは、
この人工物を余野の自然風景に生かすためにどんな意味づけをするか

この2つの答えが出せない限り、単なる色塗り作業になってしまう。
それだけは避けたいと思っていた。

これらの疑問に答えを出すべく、何度も現場を訪れたり、
遠くから見たり、近くから見たりしながら思いを巡らせていた。

そして、現場を訪れてしっかり鉛筆を見てみると改めて、あることに気がついた。

これ、、、デカい。
脚立じゃ、、、ムリじゃん(鼻水)

今更!?って感じですが(笑
やろうって決めてからすでに2週間くらい経っていたので当然後には引けず、できる方法を考えるしかない。。。

今となれば、逆にこれがよかったと思っている。
(いい風に考えるw)

「やるかやらないか」を決めるときに、現時点での「できるかできないか」が判断基準になってしまうと、やりたいことが制限されてしまうので。

「やるかやらないか」の判断基準は、
「面白そうかどうか」と「この人たちとやりたいかどうか」
この二軸にかぎる!

というわけで、塗り直し計画はどうやったらできるか、まっさらな状態から、決行日だけが確定してスタートした。

続く。。。

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