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漫才とポケモンカードは似ている

漫才とポケモンカードは似ている。

僕は漫才が大好きだ。

多分芸人の中でも好いている方だ。

そしてポケモンカードもかなり好きだ。

同じ人間が好きになっている趣味なので共通点のようなものがある。

ポケモンカード元世界王者のプロプレイヤーであるイトウシンタロウ選手もM-1準決勝の配信チケットを買っていたらしい。

Twitterでタイムキーパーのネタを褒めていて死ぬほど羨ましかった。

すぐに安土にLINEしたらあんまり興味がなさそうだった。

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(※安土→野球部上がりでクラスの1軍やけど1軍の中では最下位やったやつ。)


ただ僕もM-1で去年よりあと1段上のステージに行けばイトウシンタロウにネタを見てもらえるのか、とも思った。

(あと週刊少年ジャンプの巻末コメントでONE PIECEの作者、尾田栄一郎先生がM-1予選の動画を作業場で垂れ流していると書いていたので、2回戦と準々決勝合わせて、もしかしたら尾田栄一郎の鼓膜に7分以上、僕らの会話が届いている可能性がある。)

夢が膨らむ。

そんな漫才とポケモンカードには似ている点があって、

漫才は大会など競技シーンにおいて3分15秒や4分15秒以内で面白い漫才をするという規則がある。
喋らなくても寝っ転がっても追いかけあっても殴り合っても楽器を使ってもいい。

ポケモンカードもデッキは絶対60枚ピッタリじゃないといけないというルールがあって、その中で好きにカードを入れてもいい。
「基本エネルギー」というポケモンが攻撃するための動力源のカード以外は同じカードを4枚までしか入れてはいけないというルールはあるものの、デッキには構成力が求められる。

その山札の構成を1試合終わるごとに「このカードを抜いて別のカードに変えた方が今流行りのデッキたちに勝ちやすくなる」とかを試行錯誤する。

同じような役割のカードばかりを入れても試合中に使わなくて腐ってしまうことがあるので、決められた枠の中で持つ意味が被らないようにしたりもする。

どちらも漫才でボケ数を意識したり、お客さんに伝えるにはフリが足りないとか、2個目と3個目のボケが似ているからどちらかを削るとか、ポケモンカードをしている時もそういうことを思い出す。

かなり漫才の構造に近くて、ポケモンカードを始めた2年前から漫才への向き合い方も変わった。

大型大会の前はデッキの調整で1試合ごとに入れ替えを繰り返すんだから、漫才でもそれぐらい1ステージごとに中身を変えて良くする作業をしよう、しなくてはいけないと反省した。

今までやってないということじゃなくて、思いつかなくてもちろるや周りの見てくれてた芸人に相談して絞り出そうと意識が変わった。

これを「ブラアプ」と勝手に個人的に呼んでいる。

若手の一矢報いたがっているメンバー集めて毎月「ブラアプライブ」とかしたい。
お互いに意見言えたら最高。

しかも漫才の大会の戦術としてどうしても途中で飽きられてしまうようなネタの時に、
大会規定の4分を巻いて、3分40秒で終わって逃げ切るような戦い方があるのだが、
これに近いこともポケモンカードでは出来たりする。

デッキは必ず60枚でないとダメなのだが56枚で完結している、みたいな時は「ジャッジマンホイッスル」のような“実質入れていないのと同じようなカード“を入れたりすることがある。


そしてポケモンカードは年齢別で階級わけされていて、ジュニアリーグ、中高生のシニアリーグ、18歳以上のマスターリーグとなっていて、1年間に4つの2000人規模の大型大会が開催される。

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こんな感じで。

その他、店舗での大会や中規模大会などがあって、1年間の累計ポイント上位者と大型大会優勝者が日本代表となって世界大会に行ける。

これはTHE MANZAIの本戦サーキットのシステムに似ている。

現在日本には18歳以上のガチめの競技プレーヤーが1万人ほどいると言われてるのですが、2020年シーズン、僕は国内250位だった(コロナで途中でシーズン打ち切りでその後に大会出てたらどれだけ順位が上がったかは不明)のでそれを超えたい。

というか漫才と並ぶぐらいにしたい。

漫才のランキングをつけるのは難しいですが、
例えばM-1グランプリで準々決勝まで残っている漫才師は全国で100組ぐらい。
ということは僕は(だいたい)国内100位以内なので
ポケモンカードのランキングでも同じぐらいになりたい。

(あくまでポケモンカードの階級のように芸歴で分けた時の考え方で中堅やレジェンド漫才師の先輩方は含んでおりません。ザ・ぼんち師匠とかに一生勝てる気せん。)

もしくは逆にポケモンカード国内15位とかになれば、
M-1で仮に僕らが準決勝いったとして、
先輩から「お前ら日本の漫才師ベスト25に入ってるってことやん」と言ってもらえた時に
「いや僕はポケモンカードで日本の15位なので」というキモい返しが出来る。


したい。




すんな!!


そもそもなんでこんなにも日々、
劇場のバトルライブや各賞レースで散々戦わされているのに、
趣味でも戦いに身を投じるのか自分でもわからない。

なんならポケモンカードでは僕は割と周りから戦闘狂扱いされることが多い。

お笑いでも賞レースのあのヒリついているからこそ、緊張の糸が切れた時にお客さんが大笑いする感じも最高に好き。

よって決勝の煽りVTRとかも一生見ていられる。

去年もCreepy Nutsの板の上の魔物のM-1コラボ動画を何回見たことか。

あの動画は現在M-1のYouTubeから消されてしまったが、DJ松永さんのインスタにいけば見られるというオタクのライフハックもお伝えしておこう。

お笑いもポケモンカードも何事においても僕はオタク気質で、
大会で勝ち上がっているコンビやカードプレーヤーのネタやデッキを調べまくってしまうのだが、どちらを調べても周りに共有できる相手がいないのが悩みでもあったりする。

ポケモンカードに関しては集団で大会に向けて練習しているチームに入れば情報共有みたいなことは出来るだろう。

ただいかんせん大阪のお笑いシーンには「お笑いオタク」みたいな人種の芸人が少ない。

東京は大学生お笑いの文化が根強いからか、学術的にお笑いを見ている芸人が多数存在する。

バイト中にこそこそ読んでいる他の芸人のnoteを見ても痛感する。

関東芸人のnoteには誰かのライブの見学に行った話が山のように出てくる。

事務所が垣根を越えて交流しているというのも要因としてはありそうだが、大阪は見学もよっぽど好きとかお世話になってる先輩や仲の良い同期の単独ぐらいしかみんな見に行かないことが多いので僕は寂しい。

しかも見に行きまくっていることが異質とされる。


なので僕は関東に多いタイプの人種だったのかもしれない。

サンミュージックかマセキ芸能所属だったら馴染んでいたかもしれない。

それもあるのか僕が大阪の堺市出身なのを驚かれる。

同じ地元の先輩方の90%が見た目と芸風が輩(やから)すぎるというのもありそう。

その関西関東の特徴の違いはお笑いファンの方にも感じるので、これについてもまたnoteかRadio talkで話したい。


(コンビと個人でRadio talk始めたのでフォローよろしくな。このnoteみたいなことは個人で「翠星チークダンス木佐の漫漫ラジオ」でやっていきます。)


漫才かポケモンカードで結果を出してこのキモいオタクを仕事に結びつけられたらガチでやってる価値あるなあ、と思うので隙間を見つけてポケモンカードの日本代表になりたいと思う。

だってそれでロンドンとか行ったらおもろいやん。


それで言うと、漫才とポケモンカードの似ていないところは言葉が分からなくても楽しめるかどうかですね。

ゆりやんさんみたいな最強な人を除いたら、恐らくほとんどの漫才師は日本語のわからない人を漫才で笑わせられる自信は全くないはず。

だから漫才の日本代表というものは存在しないし、野球のWBCやポケモンのWCSみたいな大会が漫才にもあったら日本が圧勝しすぎてしまうでしょう。

外国人が本気でブラマヨさんみたいな喧嘩漫才してるのもめちゃくちゃおもろいやろうけど、
そのバカバカしさみたいなのは、ちょっと漫才の概念をフリにしていてメタ要素が含まれるので賞レースでは減点対象になってしまいそう。

だから漫才では国内の激強ライバルたちと精一杯戦うので、ポケモンカードで世界の猛者と戦いたい。

世界と戦うには僕はポケモンカードしかない。

そして僕の成長を見てもらうために先月からnoteで始めた給料発表のコーナーをもちろん今月もやらせていただきます。

このコーナーを追いかけることで、あの頃からこんなに稼げるようになったのかと感心してもらうために火蓋を切って落とされたのです。

なんと今月の吉本興業からの給料明細は2枚ありました。

これはなかなかないことです。

封筒を開けた瞬間にあれ?と思いました。

よく芸人の家宅捜索ロケとかで「明細◯枚あるやん!」みたいなシーンを見ますよね。

僕ぐらいのランクの売れてない若手芸人は給料明細がだいたい1枚なんです。

なのに今月は明細が2枚目までありました。


では今月もいきましょうか。。。。


今月(2021年7月)の吉本からの僕への給料は

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