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祝 関取昇進

久しぶりの投稿になります
息子で力士の「琴裕将」がこの度、九州場所を幕下筆頭で勝ち越し
令和4年「初場所」から「十両力士」として土俵に上がることになりました
これもひとえに、佐渡ケ嶽部屋の親方、女将さん、兄弟子、同僚の皆様を
はじめ地元の奈良県や私の出身地、三重県四日市市で声援を送っていただい
た皆様のおかげと心より感謝いたします。

今年の9月場所に「幕下4枚目」で4勝3敗で勝ち越しを決めた時点で親方から
直接私に電話が入り「ひょっとすると次の場所後に十両昇進があるかもしれない」ということ、この時のただならぬ親方の語気には「とてもおめでたい」という意味以外に「大変なこと」という意味が強く感じられた

この「大変なこと」とは「立派なことを成し遂げた」という意味と同時に「大変な作業が待っている」という意味であることは、2か月以上たった今になって切実に痛感してる
正直この2か月は私自身の仕事はほとんど手につかない状況で、気にはなっていたのだがノートの投稿どころではなかった

後援会長

まず最初の電話で親方からの指示は「後援会長を決めてほしい」ということだった
「後援会を作る前に後援会長を決めるってどういうこと?」と私はまず思った。この時の親方の話では「昔と違って今は関取の後援会もなかなかできない」というのが現状のようだ、特に都会に行くほど顕著で部屋のある千葉県などでもベッドタウン化が進んで、「地元力士を応援しよう」というような風潮にはなりずらいようだ、その点、まだ「奈良県ならば大丈夫かもしれない」というのが親方の見解だった
この電話で親方から釘を刺されたのが「両親は基本的に後援会活動に直接関与しないでほしい」という話だった
なんでもお金の面で親が絡むとあとあとややこしくなるのが常らしい

まったく相撲にはド素人の私たち夫婦は、地元の相撲連盟の人を訪ねた
この方は公務員なので「私は後援会長は無理だけど、後援会活動は引き受けます」といってくださった
私たち夫婦は胸をなでおろした

こうして、まだ関取昇進なるかどうかわからない力士のための後援会が10月末から開始され、幕下筆頭で迎える11月九州場所を待つことになった

化粧まわし

そもそもなぜ関取昇進に伴って後援会を作ってまで資金を集めなくてはならないのか?プロ野球やボクシングなどほかのプロスポーツ選手は有名になったり昇格すれば逆に「お金がもらえるんじゃないのか?」
ド素人のわたしは疑問に思ったが、その答えは相撲という競技は古くからの伝統文化であってプロ野球やサッカー、ボクシングなどの他のプロスポーツ競技とは一線を画している。
どちらかというと「歌舞伎」や「落語」の世界の方が近いのかもしれない

従って、十両昇進(関取昇進)と同時に名前が大きく前に出るようになり、地元や後援者をバックにお披露目をすることになる。このお披露目を「土俵入り」といい相撲独特の行事である。
その際に幕下以下の力士とは違って、後援者や出身校などから作ってもらった「化粧まわし」を身に着けて臨むのが古くからの慣わしなのである

「化粧まわし」だけではない
これまでは黒くて硬い綿の締め込み(褌)から関取になると鮮やかでしなやかなシルクの締め込みに変わる。
他にも家紋をあしらった紋付き袴着物数着、関取専用の荷物入れである明け荷など「合計するといくらになるかわからない」というのが後援会事務局の見解だった。
これは基本的に後援会が資金を集めて次の場所に間に合わせるのが習慣で「これまでにできなかった関取は一人もいない」というのが女将さんの話

後援会費は個人5,000円、法人10,000円という内容で募集することになったが果たして思惑通り集まるのかどうか?
事務局の目標は300万円だが、「大丈夫だろうか」
この不安の言葉には「集まるだろうか」という意味ともう一つ「それで足りるのか?」という二つの不安が込められているのだった

この後援活動にご協力いただける方は
0744-29-0899 琴裕将後援会までご一報ください


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