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プロ野球人の意識の高さ

最近YouTubeチャンネルでプロ野球のOBが各自でチャンネルを開設して野球理論やゲストを迎えて対談をしている。
ゲスト対談はお互いのチャンネルで使えるようにバージョンを変えて撮影している。
もちろん人気のあった選手や実績を積んできた選手や監督のチャンネルに人気が高いが、実績はさほどでもないがキャラの強い人のチャンネルも人気があるようだ。

これは他の種目でも同様の傾向だと思うが・・・
やはり日本ではプロスポーツといえば野球の人気が高く、また野球人の意識の高さレベルの高さは他のスポーツに一線を画していると私は個人的に思っている。

山本昌さんの教え

先日、YouTubeで元中日ドラゴンズの投手で200勝投手「山本昌」さんのチャンネルを拝見した。

昌さんはこう言っていた(一語一句正確ではないが)
「若いころにスクリュウボールを覚えた時に『これで飯が食える』と思った。しかしこのボールは一球目に投げても意味のないボール。2ストライクを取った後に使って初めて生きるボール(三振を取る決め球)。だからわたしは相手打者から2ストライクを取ることに専念した。特に試合のヤマ場、自分も相手もしびれる場面、どうしても三振で押さえたい場面で2ストライクを取るために私がとった方法がなんだかわかりますか?・・・答えは、わざと3ボールしてノースリーのカウントにするということです。キャッチャーの中村はいつも青い顔をしていました。でも打者もしびれているので必ず2ストライクまで待ってくれる、ここでスクリュウで三振をとって何度も凌いできた。ときには失敗して星野監督に試合後のミーティングでぼこぼこに殴られたこともありましたけど・・・(笑)」

犠牲を払って体制を整える

「犠牲を払ってでも自分の得意の体勢を整える」
私が昌さんに教わったことはこのことだ
息子で相撲取りの「琴裕将」は今年初場所で新十両で土俵に上がったものの2場所連続の負け越しで5月場所の幕下降格が決まった。
私は負けが込んだ息子を観ていて
「まだまだこの先、伸びしろがある」と感じた
その理由は彼自身が「全くプロの対戦モードになっていない」状態で2場所送ることができたことだ。この体験は何物にも代え難い財産だ

息子はまだ「自分が力を発揮すれば相撲になる、調子が良ければ勝てる」と思っている。
従って相撲取りとしては小柄な方に分類される体格で立ち合いから差しに行ってしまう。幕下までならばこれでも通用する場面もあるが、給料をもらって相撲を取るプロの土俵ではこんな考えでは通用しない
自分が充分な体制は相手の十二分になってしまう・・・
そんなに甘くはなかった・・・

先日、息子と話をする機会があったので上記の山本昌さんの話をしたら
「なるほど・・・」と珍しく感服していた。

自分を犠牲にしてでも相手の嫌がる方法を取るのがプロスポーツ


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