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私の名古屋論

現在大相撲の名古屋場所が行われており、今日が千秋楽
わたしは三重県出身で高校卒業後は関西に住むものの、子供のころから何かと名古屋とはゆかりが深い。
今日は私の名古屋論について書こう

名古屋の個性

名古屋の人はこう思っている
愛知県ってやめてよ、私は名古屋よ」
都道府県名よりも市のイメージが強いというのは名古屋以外にも
横浜、神戸、仙台などなど・・・
その中でも名古屋の癖者ぶりは一線を画している。

私は生まれてから18歳まで三重県の四日市市に住んでいた。
私の住んでいた団地は昭和40年代後半から50年代にかけての新興住宅地だったので、名古屋からの移転者が多く、近所の美容院や喫茶店などの経営者は名古屋人だった。
特におばちゃんの癖がきつい
道を挟んで向かいの美容院のおばちゃんなどは私のことを完全に「クソガキ」扱いしていて、学校の行き帰りなど顔を見るたび名古屋弁でまくしたてられていた。

学校でも名古屋からの転校生が多かった。
「俺は緑区」「私は千種区」「僕は中村区」
「あんたたちっていつもこんなことして遊んでるの?」
と嘲笑される・・・
振り返ってみても、私たち地元の鼻たれは、いつも名古屋からの転校生たちに逆虐めにあっていたようにも思える。

独特の街並み

植木屋を営んでいた我が家は、月に何度か名古屋まで仕入れに行っていた。
ちょっとした手伝いも兼ねて私はトラックの助手席に乗って幼いころから名古屋の風情を眺めていた。

子供の私にとって、名古屋の街並みは怖かった
四日市は田舎だが、小規模ながら市街地の建物は当時新しく、スッキリしていた。
いっぽう名古屋の市街地は
ビルの横に立ち並ぶバラック、派手な雑居ビル群、平たく大きな船が異様に浮かぶ街中の運河、どれも子供の心を怯えさせる光景だった。

名古屋論

名古屋はちょっと威張っている
というのが子供のころからの私のゆるぎないイメージだ。

NHKの名古屋放送局の朝のリポートでも
80%が名古屋の話題
10%が名古屋以外の愛知の話題
残り10%が岐阜・三重の話題

民放でも同様
名古屋弁全開で、たいして面白くないバラエティ番組を・・・
三重県民はずっと見させられるのだ
さすがにうんざりしたものだ。

だいたい名古屋駅の作り方にしても、自分たちがわかればいいという作り方
初めて足を踏み入れた人は目的地になかなかたどり着けないだろう。
名鉄の駅に至っては日本最難といわれる乗車方法の駅がある。
時間帯によって入ってくる列車の進行方向が変わるホーム
車両によって目的地が違う電車などなど・・・

 こういうところを指摘すれば
わからなかったら聞けばいいじゃないの?」と逆にまくしたてられるだろう。

恐らく名古屋の人たちは、名古屋以外の愛知の人をちょっと出来の悪い弟、岐阜を近所に住む年下の従妹、三重を子飼いの従業員
くらいに思っているのではないか・・・

どえらい親分肌

ちょっと悪口が長くなってしまったが
名古屋で癖のきつい人たちの特徴として
「とっつきにくく、愛想が悪いが、最後まで面倒を見る
という点を挙げておこう。
これは経験上、揺るぎない事実で、私が知り合った名古屋人の特徴である。
しかし愛情表現はいたって自己流で独特であるが・・・
わがまま言っている分の義理はしっかり果たしてくれるのが名古屋親分のいいところではある。

歴史上の傑物が多いのも頷ける。

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