UXライティングの神note1つでどこまで自分のプロダクトに応用できるか


1つの神noteに出会いました。その記事でUXライティングという言葉を知りました。

プロダクトをより良くする者として感動させられ、自分のプロダクトに活用したいと思いました。

しかし、数日がんばったところでUXライターになれるほど甘い職業では無いと思います。ですが、何年も修行しているうちにMokurenはクローズしちゃうかもしれません。今すぐ活用したいのです。

Mokurenとは、現在進行形で開発中のプロダクトです。GitHubを使いやすくするChrome拡張として機能します。

幸いなことに…? Mokurenは課題を抱えています。その課題とはログイン時の離脱率の高さです。その性質上、GitHubログインを必要とするためセキュリティ的な不安でログイン成功率が下がっています。
もちろん、私もエンジニアなので技術的にセキュリティの安全は確保しています。しかし、ユーザーは実装の中身を見れないため不安は消えません。

安心してもらうためには『どう伝えるか』を考えないといけません。
そこでUXライティングの出番です。

こちらがMokurenのログイン画面です。Chrome拡張であるため、画面右半分がログイン画面です。

Mokurenログイン画面
拡大

このログイン画面は何回か改善を繰り返していますが、UXライティング目線で見ると、良いところ反面、伸び代もあります。
それでは画面を上下に2分割して分析してみます。

ログインではなく、「試す」

最初は画面上部のログインボタン周りです。日本語に起こすとこんな感じです。

Mokurenへようこそ!
あなたのGitHubアカウントでログインしてください
『GitHubでログイン』

ログインを迫られているような、強い圧迫感を感じます。

もっと良くするために、noteに書かれていたとある事例を見てみます。

Googleのホテル検索サービスでは、当初CTAを「部屋を予約する」にしていました。
これをUXライターが「空室を確認する」に変更したそうです。
すると、エンゲージメントが17%向上しました。

ボタンのテキスト変えるだけでエンゲージメントを変えるなんて、恐ろしいことですね。

他にも、Netflixのログインフローの中でプランを選択する画面があるそうですが、「プランを選択する」ではなく「視聴プランを見る」という言い回しを選んでいるそうです。

この2つに共通することは、強制的な文言を使っていない点だと思います。そのボタンを押したら最後、後戻りできないような感覚を持たせてはいけません。例えばMokurenなら

Mokurenへようこそ!
ログインしてサイドバーを試してみましょう
『Mokurenを試してみる』

このような感じでしょうか(サイドバーはMokurenの機能の1つです)
試してみるという言葉を使うことで印象を和らげています。

見出しを見出しとして使わない

セキュリティについて

次に下部のセキュリティの文言についてです。

これも見出しとリストの部分2つに分けて分析します。
1つ目は、見出しをを見出しをとしてではなく、結論を書いているところです

『Mokurenで使用しているトークンはセキュアです』

位置的に見出しをなので『Mokurenのセキュリティについて』なんて書きがちですが、ここに結論を書くことでこの先の文章を読む動機を作っています。神noteにも『その見出しは本当に必要か?』について言及しています。

UXテキストのような短い文章の場合は、見出しと本文がほぼ重複していることが多いです。
(((中略)))
見出しが必要ではない場合は、削除してしまったほうがUI全体の文字数を減らせるので、すっきりとしたUIになります。

見出しを削除しているわけではないのですが、内容とスッキリと伝えるための文章になっています。

リストは3つが最大

次に、見出しの下にあるリストです。

・トークンはGitHub APIを呼び出すためだけに使用し、それ以外には使用しません
・トークンはブラウザのローカルストレージにのみ保存されます。サーバーには保存されません。
・ストレージにはにはMokurenのみがアクセスできます。他のChrome拡張やウェブサイトではこれらのトークンにアクセスできません。

内容を3つにしたことが良い点だったと言えます。ユーザーに安心してもらうためには、どうしても細かく説明したくなります。そうするとこのリストは5つ、6つ、、と増えていきがちですが、3つに絞りました。
神noteでは、3つという数字はユーザーが一度に受け取れるメッセージの最大の数だと述べています。

じゃんけん、三権分立、三種の神器、桃太郎のお供の数など枚挙に暇がありません。事象を構成する上で最も強度があり、人間の脳が知覚する際に最も効率が高いのが3という数字なのだと思います。

文字数はなるべく少なく

ただし、1つの文章自体が少し長すぎるかもしれません。Yahooニュースのタイトルがタイトルを最大13文字にしているのはこう言った理由があるそうです。

京都大学大学院の下田宏氏の研究によると、人間が眼球を動かさずに知覚できる文字数は9~13文字だそうです。

もちろん、これはタイトルではなく説明文なので13文字に抑えるのは難しいですが、短くすることはできそうです。
例えば、以下のように短くできるかと思います。

トークンはGitHub APIを呼び出すためだけに使用し、それ以外には使用しません
↓↓↓
トークンはGitHub APIを呼び出す以外には使用しません

終わりに

どんなプロダクトにもライティングする機会が訪れるのではないでしょうか。
チームにUXライターがいれば、全てを解決してくれるかもしれませんが、少なくとも自分のチームはそうではありません。
そうなった時、神noteとして紹介した記事が最高に役立つと思い、自分のプロダクトに落とし込んでみました。多分まだまだ改善点はあるはずです。

今回やってみて、ライティングは身近な者であると感じ(同時に奥深いとも感じましたが)、誰でも練習することができると思いました。

今作ってるプロダクトがあるなら尚更です。この私が書いたnoteのように、試行錯誤してみてください。きっと、必ずレベルアップするはずです

いざ使おう!となった時のために気をつけることをリストアップしたnoteも用意しました。是非ご活用ください


いざ使おう!となった時のために気をつけることをリストアップしたnoteも用意しました。是非ご活用ください
https://note.com/inasirooo/n/n0370d1857206


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?