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「高度な英語力よりもおもてなしをしたいという熱意が大事」大学2年生TOMOの澤野さん

普段は何をしている人ですか?どのようなツアーを担当されていますか?

都内の大学の2年生です。大学では、国際経営学科に所属していまして、この学部は、週に数回英語の授業がある学部です。
TOMOは2年生になってすぐ始めています。新宿のバーホッピングツアーのTOMOをしています。このツアーは立ち上げから関わったので、思いも強いですね。

英語力はどれくらいですか?どのように英語を上達させましたか?

大学1年生のときに、TOEIC IP しか受けたことはありませんが、800点を超えるくらいでした。
英語力の基礎は、高校が外国語科だったのでそこで上達させました。英語でディベートやプレゼンなどをするような学校で、英語ネイティブの先生とも気軽に話せる環境だったので、そこで基本的な英語力は培ったと思います。
長期の留学経験はありません。高校生の時オーストラリアに2週間、大学1年生の時カナダに3週間ほど、短期留学に行ったことがある程度です。

TOMOの仕事をしていて嬉しい瞬間を教えてください

やっぱり、ゲストさんからよいレビューをもらえると嬉しいですね。TOMOをする前はテストや試験で評価されるという経験はありましたが、人に評価されるという経験はありませんでした。なので、評価されるというのは怖くもあり、その分、5starのレビューをもらえると本当に嬉しいですね

TOMOをしている上で、大変なことはなんですか?

ツアーには様々なバックグラウンドや文化背景がある方が集うので、TOMOとしてまとめてみんなが楽しめるツアーにすることが大変です。
例えば、できるだけ日本食を試してみたいという人もいますし、逆に、生の魚や見たことがないものが試したくないという人もいます。その他、歩くスピードが違ったり、興味のある話題も異なったりもします。そういう人たちをいかにまとめるかという部分が大変ですね。

ゲストさんと思い出に残るようなエピソードはありますか?

一番最初にツアーをしたときのゲストさんですね。アメリカのご夫婦の方でした。最初のツアーなので、とても緊張していましたが、自分なりに一生懸命ツアーを実施しました。
ゲストさんが帰り際に、「あなたがしてくれたことを返したいから、アメリカにきたら、ぜひ連絡してほしい、全部恩返しするから」と言われました。
満足してくれたか不安だったので、それを聞いたときは、泣いてしまいそうでした。
自分自身で相手のために行動して、それが認めてもらったという感じがして、そういう経験は今まではなかったから、とても嬉しかったです。これは、TOMOでしかできない経験だと思いました。


TOMOの仕事が向いている人はどんな人だと思いますか?

高い英語力よりも、熱意がある人だと思います。どんな熱意かというと、まずゲストさんに喜んでもらいたいという熱意。もう一つは、TOMOの仕事を通じて、自分を成長させたいという熱意です。
たとえば、ゲストさんからの質問に前は答えられなかったけど、次にそれを改善できて、それ自体を楽しめる人が向いていると思います。その時に答えられなかった人への申し訳無さや日本を知らないということ、それをバネにして、成長できる人が向いていると思います。

どんなTOMOでいたいと思っていますか?

日本人のおもてなし、気遣いができるTOMOです。たとえば、フードツアーをしているとき、お店の席に座る際に、そのお店の雰囲気を一番感じられる席にゲストさんに座ってもらう、飲み物のグラスがテーブルから落ちそうな位置にあったら、移動してあげる。あとは、話す量が少ない人がいたら、その人の近くにいって、その人が興味を持ちそうな話題で会話するなどです。
なぜそれを大事にしたいかというと、私は英語のネイティブでもないし、帰国子女でもありません。英語力だと絶対に負けます。でも、日本人らしい、おもてなし精神みたいなことは負けないと思っていて、その強みでゲストさんに喜んでもらいたいと思っています。

TOMOの仕事をしていて、英語力は上がりましたか?

上がったと思います。生きた英語が話せる、学べているからだと思います。学ぶというより、経験しているという感じですね。
大学入学時から1年間、大学が提供してくれている英会話のクラスに参加していました。でも、そこでは勉強用のシチュエーションが用意されていて、私には物足りなかったです。だから熱も入らず英語もあまり上達しませんでした。
TOMOは、サバイバルです。本当に色んな質問がゲストさんからきます。その時に、なんとか答えてあげたくて、一生懸命考えて、どうにか言葉にします。そういうことを何度も繰り返すので、もしかしたら、海外にいるときよりも英語喋っているのではないかと思います。それが週に何回かあるのは、本当に勉強になります。
また、ゲストさんは私の説明を言い換えて理解したりします。ネイティブが言い換える表現として学ぶことができる。そういう覚え方は、日本にいるとなかなかないですよね。小さい話ですが、「Nice to meet you」 って帰る時にも言うのだなとか、そういうレベルでも学びがありますね。
以前は英語をしゃべるのが恥ずかしかったです。高校時代には、澤野リッシュと言われるくらい、スピーキングができなかったので。なんでかというと、発音がきれいじゃないことが恥ずかしいなと思っていたので、どんどんしゃべれなくなっていました。だから、スピーキング能力は上がらなかった。
今は恥ずかしくありません。TOMOの仕事を通じて、英語を喋る人でも必ずしもネイティブの方だけではないとわかりました。色んなアクセントの方がいて、それも個性だなと思うようになりました。なので、今は、恥ずかしいとか考える必要はないなって思っています。

TOMOをして成長したこと、自分の中で変化があったことはありますか?

ツアーをオーガナイズしている立場として自信がついたことです。どういう時に感じるかと言うと、ツアーで案内する地元の人、たとえば、フードツアーのお店の人ともよいコミュニケーションがとれるようになったときです。
私達のツアーでは、ローカルに溶け込む、ローカルの人と一緒に旅行者をおもてなすようにしたいという考えがあります。だから、「お店を使っている」と考えるのではなく、お店の人と一緒に良い関係を作って、共に訪日旅行者をおもてなしできるようにしています。だから、まずは私からお店の人に積極的に挨拶をしたり、言葉を多く交わすようにしていました。そのうちにお店の人たちと仲良くなってきて、いまではすごく歓迎されています。今まではお店の人とお客さんではなく、対等な人としてしゃべるようになるとは思ってなくて、それが自信になりました。
あと、自分は本当に日本について知らないんだなと思いました。ツアーをしていると訪日旅行者から、歴史や神社についてや、東京や他の県のお勧めなども聞かれます。ですが、そういうことを全然知らないと気づきました。今後はもっと勉強していきたいですね。

最後に

TOMOの仕事をすることを検討している人で、高い英語力が必要だと思っているのであれば、それは心配しなくて大丈夫です。私は、TOMOの仕事で大事なのは、英語力よりも熱意だと思っていて、たとえば、100%相手のことを聞き取らなくてよくて、聞き直せばいいし、難しい単語はしらなくていいし、文法だって間違えてもいいし、発音もすごくうまくなくていいと思っています。私も発音の問題で伝わらないこともありますが、わかった人が助けてくれることだってあります。シンプルな英語をしゃべることができれば大丈夫だと思っています。それよりも、英語を向上したいという熱意や、ゲストさんに最高の一日を作りたい、日本のことを伝えたいという熱意が大事だと思っています。


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TABICA訪日チーム

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