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【X投稿詩】2024年2月

 こちらは、Xにて投稿した詩のまとめです。タイトルは後付になります。


「当たり前」

 卵を割れば黄身一つ。
 雨が降れば傘を差す。
 働き過ぎて疲れたら、
 夕焼け小焼けでまた明日。

 当たり前を理解して、
 当たり前を享受せよ。

(2024年2月2日投稿)


「雪が降った後の事」

 雪溶けて、
 ドロドロになった大地の上。
 靴を濡らして、
 危なっかしい道を歩む。

 雪は儚い。
 雪は切ない。
 だけど遺された後始末は、
 儚くも切なくも無い。

 あぁ、面倒臭い。
 雪嫌いの気持ちが分かるわ。

(2024年2月6日投稿)


「スランプ」

 空を食む虚しさ、
 堕ちてくる心。
 スランプという名で片付けられて、
 止まる手に礼賛無し。
 ただ雲一片もない青空に、
 煙を吐くだけの置物と化す。
 哀しく座る僕の姿を、
 誰か写真で収めてくれないか?

(2024年2月12日投稿)


「春の薬剤師」

 寒い冬が嫌いな彼女は、
 今日もまた気分が下降気味。
 薬剤師気取りの僕は、
 暖かい春を投与させた。
 桜の香りがふんわりとする、
 暖色の処方箋。
 カプセル内の恵みよ、
 彼女の心を晴れさせてくれ。

(2024年2月20日投稿)


「手」

 ふと、自分の頬に触れて、
 己の手の冷えに驚かされた。

 石膏で出来た肌の様に、
 死して硬直した肌の様に、
 無機質で、
 温もりの無い、
 ただそこに在るだけの手。

 冷酷な手。
 血を感じない、哀しい手。

 僕はそれに、
 微かな恐怖を覚えた。

(2024年2月23日投稿)


「空腹の朝」

 早起きを忘れ、
 焼き鮭を逃す朝。
 今日もまた、
 腹より眠りを支持する。

(2024年2月24日投稿)


 今月は執筆ペースが緩めだった印象があります。スランプという訳でもなく、純粋にモチベーションがあまり上がらなかったのだと思います。
 今後は、「ストック量と執筆時間を増やす」のと共に、「モチベーションをいい位置にキープする」という事も目標にやっていこうと思います。

 引き続き、noteの他にXにて詩を投稿しようと思っております。どうぞ、Xのフォローもよろしくお願いします。

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