見出し画像

区議会議員の日常-区議会議員って何してるの?

もう慣れた?と聞かれますが

新宿区議会第3回定例会が終わりました。
たくさんの方から、どう?忙しいでしょう?もう慣れた?と聞かれます。
決まって答えるのは、「うーん。。。正直よくわからないですね。」

とにかく予定を入れて毎日バタバタと動いているのですが、まだ1年目の新人議員は優先順位を付けるのが難しいのです。
もちろん、区政にかかわることは最優先。
委員会への出席などは必須ですが、それ以外にもお声がけいただく集まりに参加したり、相談事に対応したり、私は立憲民主党に所属していますので党務もあります。
また、ありがたいことに講演や文章の寄稿依頼もあるので、日々何かに追われて?うれしい悲鳴状態です。

ある日の日常

定例会が始まると、所属委員会が開かれる日はこんな感じ。

9時45分から理事会(私は総務区民委員会・文化観光等特別委員会の理事)
10時から12時すぎまで委員会
午後はなしの場合も多く、あっても15時には終わります。

あれ?暇なんですか?と思われるかもしれませんが、
午後は打ち合わせ、原稿を書く、相談対応、様々な予定が入ってきます。8月は定例会がない時期ですが、予算要望を作るのに、関係団体からヒアリングを行い、まとめる作業をしていました。

特に総務区民委員会は、様々な案件がある委員会なので配布される資料も山積みです。
職員の働く環境を整えることから始まり、スポーツ施策、公共工事の入札、男女共同参画、多文化共生など、これまでの経験が生かされることも、まったく知らなかったこともあります。

そうした資料を読み込んで、疑問点について委員会前にチェックして、当日その場で質問をします。今回は新宿区の第三次実行計画の分厚い資料が直前に配布され、どうしたらいいのか頭を抱えるくらいでした。

決算特別委員会では

今回は、決算特別委員会が9月22日から10月5日まで開催されました。9時から17時すぎまで、各委員からの質問に理事者と呼ばれる行政側の担当者(課長など)が次々と答弁を行います。

立憲民主党・無所属クラブからは小野裕次郎区議、志田雄一郎区議が質問
積まれた資料の高さにも注目!

会派の先輩、小野裕次郎区議は、介護や保育の現場の人手不足の問題などをメインに質問し、志田雄一郎区議は今年度決算について監査の指摘があった事項などを質問しました。
4人会派からは2人が参加することができ、私は控室で音声で聞いていました。
他の議員の質問も多岐に渡っており、エネルギー価格高騰対策、歌舞伎町のねずみ対策、図書館の電子書籍の利用可能性などもありました。
決算書にそって質問をしていき、区の財政の使い道が納得のいくものなのかを問うことになります。
本会議での質問と異なり、原稿を読み上げるものではありません。あらかじめ予定している質問もありますが、その場で聞くこともできるので自由に質問ができます。理事者にとっては、その場で聞かれてもデータがないというように、難しい場面もあります。
区民が関心を持っているテーマが反映されるので、区政へもっともダイレクトに要望が伝わるのではないでしょうか。

職員の不祥事のこと

ワーカーズコープという団体が指定管理者として運営していた事業の中で、実際は働いていない職員の分の給与を得ていたことが発覚しました。
区内で多くの施設に携わっていた(児童館など)関係で、あらたに指定管理者を選定するといった対応も行われました。
ワーカーズコープ側は返済など行う予定です。
一部誤解があると思うのは、ワーカーズコープは企業ではなく、協同組合です。
私は以前、協同組合法の成立時に国会でのロビー活動も受け、ワーカーズコープの取り組みも見てきました。
本部との上下関係という企業のような関係性ではない協同組合のあり方が、不祥事を見逃してしまったことは否めません。
お話も伺いましたので、協同組合の今後のあり方も注視していきたいと思います。

その他には、なんとある職員が大麻所持で逮捕ということもありました。また、欠勤していたにも関わらず、届け出なく出勤として給与を得ていた職員がいたことも発覚しました。
委員会でも議論になりましたが、勤怠のシステム導入が望ましいけれども、行き過ぎた管理は職員の働き方を阻害するおそれがあります。
カードキー使用やPCの立ち上げで勤務時間がカウントされるなど、様々な方法はありますが、区の職員の業務はその職場によってデスクワークだけなのか、いろいろなことが想定されます。
全庁として、勤怠がおろそかになっていたわけではないと思いますし、バランスの取れた勤怠システムを構築するのが望ましいという点について、提案しました。

文化のこと

新宿フィールドミュージアムと称して、アート&カルチャーのイベントが10月、11月は目白押しです。
文化観光等特別委員会では、博物館などの文化施設の指定管理者の評価の報告も行われました。
足を運んでみなければ、わからないこともあります。
先日は、委員会の前に新宿歴史博物館の林芙美子展に行きました。
あまりスペースが広くはないのですが、ぎっしりと工夫を凝らした展示で、林芙美子の生き方や、言葉の展示など、興味深いものばかりでした。

くらいところから あかるいほうへ きずあとのない せかいがほしい

また、常設展は昔の新宿の風景を再現しています。これがまた、けっこう楽しいんです。特別展を見たついでに、そういえば、あそこはどんなだったのかな?と何度も楽しめると思います。

実際になかに乗ることもできます

そうだ、林芙美子の絵本が読みたいな、買えるのかなあ、落合の林芙美子記念館に行くとしたら…と思ったときに、ふと気が付いたのが…
林芙美子記念館のチラシはあるのに、歴史博物館からの行き方の案内がない。
博物館は四谷駅・曙橋駅が近いので、中井駅近くにある林芙美子記念館へは行きにくい。せっかく興味を持った人がいても、よくわからないし、もういいか、と断念してしまいそう。

というわけで、委員会では交通案内の掲示についてもぜひお願いしたいと提案し、指定管理者にもさっそく話をしてもらうことになりました。
ささやかな提案ではありますが、少しでも動くのがうれしいです。

第三回定例会のポイントについて、区政報告会を開催します。
2023年10月27日(金)18時半から20時
戸塚地域センター 5階会議室1・2
参加費無料
ぜひ、お越しください!

しんじゅくレポート開催 お待ちしております!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?