見出し画像

INDEPENDENTS 参加店② ギャラリー芭蕉

ギャラリー芭蕉 店主 大平洋子 

イラスト by sundayseaside

プロフィール

おおだいら ようこ・46 歳。飲食業から工芸品を扱う世界へ。まったくもって アバウトすぎるオーナ ーらしくない店主がいる店というので 皆様と笑ってきた 18 年。これからもこの先も笑顔になれ る ギャラリー芭蕉でありたい

イラスト by sundayseaside


「商売は人が喜ぶものを 人が笑顔になるものを」

ギャラリー芭蕉が他の紹介しているお店と一線を画す点は、陽子さんの両親が始めたとんかつ屋さん 〝天かつ〟から業態を変えながらも三代続きであの場所を守ってきているという事。

「高級旅館みた い な上品な佇まいだから、料理はちょこんと出てくるようなイメージで注文すると、黒豚のとんかつが ドーンっ、ご飯も大盛でくるスタイル!」と当時の天かつを知る人は言う。


店主の陽子さんは 10 歳 の頃から両親の経営するとんかつ屋さん で手伝いを始め、25 歳頃まで家族経営で一緒に天かつを運営。父の病気をきっかけに、それまで親しまれて来た料理屋さんから一転し、手仕事のものを扱うお店を始める。「全国の手仕事の作家さんなどの協力や、お客様に支えられて、今の芭蕉があるんです。」


 建物にも特別な思いがあるという陽子さん。
「あの建物がつくられたのは 36 年前、私が 10 歳の頃。 父の友人だった庭師や、左官屋、建具屋と言われる職人さん達が父や母が店を建てたいと聞き、その思いに賛同してくれて職人の技を振るって作りあげてくれた場所。今は、建てたくても材料も揃わなければとても無理な建物。昔かたぎの今は亡き職人さん達が、こだわりを見せてくださいました。 亡くなる前私に、みんなが作り上げたこの場所を無くするなよ!がんばって守っていってくれ!と声をかけてくださいました。その言葉がずっと私の中にこれからも根付いていくことでしょう。」

建物や庭を維持していくのは大変な事。ただその想いを次世代へ語り継ぎたいと話す。




今までの食ではなく、雑貨や展示会のスタイルになったのは、ずっと一緒に働いてきた両親の影響だという。

「父も母も工芸品が好きだったので、幼いころから私の身の回りには手仕事の物がある生活だった。」

陽子さんは手作りの工芸品の中でも特にひとつひとつストーリーがあるテキスタイルが好きだと いう。

「一枚の布を深く掘り下げて、歴史やそこに暮らしている人の情景とか、これで染めた季節がこうだからこの植物で染めているとか、なぜこの模様になったのか?…知れば知るほど面白い」 と嬉しそうに話してくれた。




以前、素敵なかばんを持っていた方に「それどこで買ったんですか?」と伺うと、「ギャラリー芭蕉で買ったの!」と自慢げに教えてくれた事があった。陽子さんが作家さんとお客さんの〝懸け橋〟となっていたからなんだとお話を伺い納得した。
その陽子さんの姿を見てきた息子の優作さんが現在三代目として一緒に店頭に立っている。建物は変わらずとも、形を変えながら三代目。
ギャラリー芭蕉が始める新しい事が、これからも楽しみでならない。

(文・写真 三上 未夢 )


ギャラリー芭蕉の応募景品

ギャラリー芭蕉で使える税込10,000円の商品券(20名様)

スタンプラリー参加方法は↓


ギャラリー芭蕉 基本情報

生活に寄り添うような器や、衣、テキスタイルなどを販売
毎月各県の手仕事を紹介するイベントも行われている
今年からあんみつの提供が始まった

  • 住所 弘前市外崎1-3-1

  • 電話番号 0172-27-0033 

  • 営業時間 10:00~17:00

  • 定休日 不定休

  • SNS Instagram:@youyou6016

  • WEB http://bashow.jp/


この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?