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高配当ブームに疑問符?インデックス投資の隠れた魅力

「値上げ狙いのインデックス投資か、それとも高配当か」―― 投資においてこの悩みは、ジレンマのように平行線の議論になりがち。国内株では高配当は人気高く、皆さんの多くも持っているのではないでしょうか。

皆さんの意見と食い違うケースもあるかもしれませんが、疑問符を世に出すという意味も込めて、私たちの考えをまとめてみました。どちらを選ぶべきか、その答えを具体的な数字を持って、考えていきましょう!



ズバリそれぞれの目的は?そこから違う!

結論から言います。

インデックス派は、ズバリ「資産の増加」を目指しています。毎年のリターンを再投資して、持っている資産額を"将来"のために増やしていくものです。複利の力を使って、資産効率を高く、"資産"形成をすることが目的です。

一方で、高配当派の目的は「収入の増加」。毎年分配金をいくらかもらい、"今"の生活に充てることが目的です。

同じ投資市場を舞台にしていながらも、この二つの選択肢は、根本的に異なる目的があります。

そもそもの「目的」が違う。これ以上以下でもない!



共通点は「使う」という最終地点

しかし、この2つの選択肢には大きな共通点があります。それは、どちらも「使う」を最終地点に向かっていること。よく考えてみると、資産形成は「貯める」ことが最終目的ではありませんよね。何かしら人生でその投資の恩恵を受けたい。結局、私たちや子孫が「使うため」であり、そのタイミングが将来なのか今なのかの違いであるのです。

想像してみましょう。もし1億円の資産があったら、配当金でいくらもらえますか?仮に3%と見積もったら年間300万円、何もせずに入ってくるのです。これが、理想の配当生活の姿ではないでしょうか?

もしかしたら1億円があっても資産を増やし続けたい、インフレ防止の資産防衛したい、という富豪も中にはいるでしょうが。



勘違い?途中で変えられる訳でもない

「でもそれって途中で変えればいいんじゃないの?」と思われると思います。実際そういうオンラインの記事もよく見ます。そして、現実問題「乗り換える」というのは、単純に買う商品をチェンジするだけなので、もちろん可能です。

『収入』を増やす商品から、
『資産』を増やす商品にスッとチェンジできるじゃん

しかし実際はそんなにシンプルではありません

一つ目のパターンを見てみましょう。今高配当派である場合、手元に現金を回して、資産を増やすことに専念しているので、いきなりインデックスやりましょう、となっても原資となるお金がありません。配当金を貯めておけばいいじゃん!という意見もあると思いますが、そうするなら、もともと資産を増やしておくパターンの方がいいでしょう(再投資して効率よく、かつ非課税で。これをパターン②という)。はじめにまず高配当に回すことによって、時間のロス・複利のロスが発生してしまいますよね。

なのでこのパターンはチェンジできるものの、あんまり理にかなってはいないのです。


一方パターン②は、最初から資産を増やしているインデックス派。人生の途中で「資産を増やす」から「収入を増やす」へとシフトするのは、複利で増やせるだけ増やした資産を、高配当に回すだけ。全部じゃなくても一部回して、残りの資産はこれまで通り、インデックスで続けるもアリ、もしくは定期的に解約し現金化するもアリ。選択が生まれ、柔軟性が出てきました。また資産を増やしてきたので同じ配当利回りでももらえる金額が大きくなりまよね。なのでこのパターンのチェンジは理にかなっているのです。

ここで一つ疑問に残るのが「いくらくらいになったら高配当に移していいの?」ですよね。上図では「?」で示した赤いラインがいくらなのか。これはもちろん個人差はありますが、一つ考える上でのヒントがあります。

それは「手元の収入がいくら増えれば生活が変わるか?」。感覚ですが、月1000円もらったからといって生活が楽になりませんよね。5000円はどうでしょうか。んー… という感じですよね。

でも、もし月3万円あれば、家賃の足しになるし、食事や買い物、少し贅沢もできます(感覚なので皆さんも考えてみてください!)。月3万円を得るには、3%の配当利回りから逆算すると、~1000万円くらいの資産が必要ということです。言い換えると、資産1000万円まで、頑張って節約してインデックスに回して資産を増やす。それ以降は、自由なタイミングで高配当・インデックス派を、決めればいいのです。その選択肢があるのですから。



私たちがおススメするパターン分け

まとめると、どちらかを決めるには、①自分の資産力、②ライフステージによって決めればOKというのが私たちの見解です。

①資産力:資産がないならそもそも高配当にする価値が薄いです。1億円で配当利回り3%でやっと年間300万円。ここでいう「資産力」は、上記の1000万円ラインが参考になるのではないでしょうか。

②ライフステージ:年齢でそもそもの目的が異なってきますよね。ここでいう“シニア”の明確な定義はなく、むしろ個人個人の定義で「もうシニア」と思うのか、「まだこれから!」と思うのか、が大事。


従って、大多数はインデックス派になると思っています。順序の話をすると、まずはインデックス一択で資産を増やす。そこからタイミングを見計らって、高配当も考えるのもよいと思います。



ホントはお金だけが大事じゃない…

ここでは数字面でロジカルに解説してきましたが、もちろん資産形成を長く続けるには楽しくないといけません。配当をもらってうれしい!といった気持ちも大事ですよね。

そして、若い時のお金の使い方と、年寄りになってからのお金の使い方は違います。同じ10万円でも、同僚との華金飲み会や生まれたての赤ちゃんとの限られた時間の過ごし方、それはお金に換えられる訳ではありません。ここはとても大事な、それぞれの価値観の話なので、決して高配当派を否定するわけではありません!



おわりに

いかがだったでしょうか?私たちは「インデックス夫婦」の名前の通り、私たちはインデックス派です。高配当の商品は一つも持っておらず、いかに早く資産を増やすか、を意識してます。理由は①資産もまだまだだし、②30代で今後も長く投資をしたい、と思っているからです。

インデックス派は資産を増やしたい、高配当派は収入を増やしたい。非常にシンプルです。

高配当が人気な中、少し物議を醸す内容になっているかも… 高配当という形での資産の持ち方を否定するわけでは全くありません!ただ言えることとしては、皆さんが本当に求めるものは何か?その目的に最も合った投資方法を選ぶことが、最終的には一番よい結果をもたらすと思います!




再掲)どんなブログにしていくの?

改めて、1か月前からこのブログ始めました、インデックス夫婦です!ここでは、新NISAについて、初心者から中級者に向けて有益情報を発信していこうと思います。特徴としては 「図解で」「一口サイズで」学んでいく、そんな場にできたらと思っています!これまでも以下のような記事書いていますのでもしよかったらぜひ!

今後このようなトピックを扱っていこうと思っており、Xも始めたのでぜひフォローお願いできたらと思います!

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