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ベテランの予感!フォロワーさんのポートフォリオ診断してみた[第4弾]

このブログではよくeMAXIS SlimやNASDAQ、債券と言った、資産形成に役立つ商品について書いてます。フォロワーさんのポートフォリオについてお伺いしてここで取り上げる!という試みを2名抽選でやってたのですが、予想以上に皆さんにご回答頂き、嬉しい限りです!皆さん、ありがとうございます!

なので当初の予定とは異なりますが、今回は特別に第4弾ということで、RK様を取り上げて書こうと思います!かなりベテランの方ではないかと、踏んでおります… 😳



RK様の投資プロフィール

さっそくRK様のプロフィールを見ていきましょう。

RK様は20~30代でいらして、夫婦やカップルでお子さんはいらっしゃらないとのことです。すでに投資歴も5年以上と長く、これからも長く運用を想定されているということで、かなり早い時期から投資を始められて時間を味方に続けてこられたのかなぁと。かなりベテランの方と察しています(ここで参考になる情報を書かなければ…. 汗)。

リスク許容度は「少し積極的」とお答え頂いており、想定リターンも「5~7%」とのことで、インフレが2%だとするとそれを上回る数値。加えて、長期という目線は「余剰資金を増やすため」という目的に合致しておりますし、しっかりと資産クラスも分散されているのが見てとれます!ホントに熟練選手なのでは...。

特に5年以上投資されているのであればちょうどコロナ前。海外国内ともに今は好調(これはあくまでも結果論なので今後も続くわけではない点、皆さんご留意ください)なので、資産形成にまつわる「コロナ渦の暴落のつらさ」も「株価上昇のうま味」もご経験されているということは、かなり投資家経験値として強いのでは!と思います。コロナの暴落時に売らずにホールドできていたのであれば尚更です。



これまでのRK様の資産形成

現在、株式に6割ほど投資されてきて、海外REITやその他の資産にも投資されているとのことですね。積極性を持って株メインでやりつつも、他の資産を持つ(サテライト)のはとてもいい戦略だと思います。

ちなみにですが、想定リターンについて、5~7%は高いと思われる方も中にはいるかもしれませんが、決して非現実的な数字ではありません。一つ参考として、オルカン(全世界株式)の過去20、30年の平均利回りを見てみましょう。もし今後もこのリターンが維持されれば、50-60代になった時の資産として申し分ないリターンではないでしょうか。強いていうならばRK様は「少し積極的」とお答え頂いていますが、「他の資産」も10%あることを踏まえると、「積極的」に分類されるかもしれません(=初心者がこれをそのまま真似すればOKというわけではない!という趣旨)

出典

株式と一言でいっても色んな商品があり、オルカンはその中でも色んな国に分散されている方。米国株式やナスダックなどはリスクが高くなりますね。ただRK様は「基本に忠実に」足の長いものとして捉えてらっしゃるので、市場の変動に対する耐性が高まり、リターンをより高確率で期待できることが、過去データからもわかりますよね。

もう一つ特徴として海外REITに投資されている点。これも、配当という目的であれば、いい選択なのではないでしょうか?ちなみにREITのリスクリターンは以下の通り:

過去10年間のリスクリターン(出典:ニッセイ


一般論になりますが、REITと株式の関係性は以下の通りです:

インカムゲインとキャピタルゲイン:REITは定期的な配当収入(インカムゲイン)を提供する傾向、一方で株式は価格の上昇(キャピタルゲイン)を期待することが一般的。REITはより安定した収入源となり得る(が故の「債券的」という表現)

・"若干の"変動リスクの分散:株式と海外REITは両者ともに株式市場の動向に影響を受ける傾向(例としてコロナショック)。だが①REITは不動産市場の動向(賃料収入に基づく収益が主)により大きく影響を受ける、②不動産市場は特に金利の動きに敏感。金利が上昇すると、REITの収益性が低下する傾向。この2つの理由からREITの動きは株式と完全に連動しないことがあり、その点リスク分散になっているが、債券の程のリスク分散は望めない

地理リスクの分散:今回は投資先の国まではわかりませんが、海外REITに投資することで、地理的なリスク分散が可能



今後に向けて資産形成

「REITの位置づけ」と、ご質問頂いていた「新興国」について補足させて頂ければと思います。

新興国でも株式や債券等、色んな資産クラスがありますが、おそらく株式のことを指しているのかなぁと思い、ここではそこに絞り、基本インデックスファンドでご紹介していきます。


①REITの位置づけ

まずはRK様のポートフォリオにおける、REITの位置づけについてです。上記の通り、インカムゲインが目的であればとてもいい選択だと思いますが、もし「リスク分散」を目的とするならば、債券の方が無難な選択になります。ただRK様のポートフォリオを見る限り、保守的ではないので、現状のままでよいのかなぁと思います。

これに付随して、もう一つの観点が、目的が「収入」を増やすか、「資産」を増やすか。こちらに詳しく書いたのでぜひ参考までに。


②新興国のインデックスファンド

新興国株式の指数に連動したファンドというものがあります。新興国は、どうしても手数料が高めになってしまいますが「それでも今後の成長にかけたい!」という方にぴったり。今後は各社の競争が激しくなり手数料も下がるかもしれません。今注目されているのは、iFree 新興国株式インデックス(信託報酬0.374%)、またはETFでいうならVWO等があります。一つ留意点として指数に、中国がかなりのウェイトで含まれている点。直近中国が色々論点になっており、国単位で選びたい!というならば、その国の投資信託を個別で買うことをおススメします。


③インド株式のインデックスファンド

ということでインド株です。世界の時価総額で見るとインドは2%ですが、インドにベットしたい!のであれば割合を増やして持つのも検討してみてください。インド株については詳しく書いたのでぜひご覧ください。

ちなみに私たちはインド株式・ベトナム株式のインデックスファンドを約10%持ってます。これまでの実績は正直悪くないけど良くもなく、今後20年スパンで伸びるのではないかと、サテライト資産という位置付けで考えてます。

④その他、マニアック路線

あとはもう少しマニアックな商品を見てみるのもいいかもしれません。RK様の場合、株でも債券でもリートでもない「その他資産」が10%ほどあるので、すでに冒険されているのかなと思います。株式でもう少し積極的にいきたい場合は、NASDAQはSOX等は検討してもいいかもしれません。


おわりに

RK様、今回はアンケートに回答頂き、ありがとうございました!少しでも参考になりましたでしょうか?既にご経験が豊富で、ご自身の投資軸があるように感じられました。引き続き長期で運用をし続けることが大前提にあるのではないでしょうか。

最後に一言。RK様のご経験やリスク許容度も積極的寄りということ(加えておそらく収入も高いと想定される点)を踏まえ、新興国株式の話が多かったですが、新興国株式はハイリスクハイリターンの典型となります。なので今回取り上げた商品は決して初心者の方向けではない点、ご留意くださいね。

※私たちのブログコンテンツは情報提供のみを目的として、自身の経験や一般的な教育的コンテンツを基に発信しており投資アドバイスではありません。投資はご自身の判断で行うべき点ご留意ください。


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