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ゴールデンウィークインド映画祭 @ シネ・リーブル池袋

インディアンムービーウィークの人気作品に加え、初公開作品を加えた17作品を上映します。社会派ドラマからマサラアクションまで、幅広いラインナップのセレクションをお楽しみください。


開催期間

2024年4月26日(金)より5月16日(木)

上映作品(日本語字幕上映)

1. ビギル 勝利のホイッスル(Bigil) ※R15

女性のエンパワーメントを描くスポーツドラマ
チェンナイの下町で地域の人々から慕われているマイケルには、花形サッカー選手としての過去があった。込み入った経緯から、彼は友人の代わりに女子サッカーの州代表の監督となり、全国大会に臨むが、そこで過去の宿敵と再会する。女性のエンパワーメントを中心テーマに据え、女子サッカー選手たちの人生を共感をもって描きながら、ヴィジャイのダンス、アクション、一人二役演技などの見どころも。

©︎AGS Entertainment

監督 アトリ
出演 ヴィジャイ、ナヤンターラ、ヨーギ・バーブ、ジャッキー・シュロフ
ジャンル アクション、ドラマ
2019年/タミル語/177分/ R15+(殺傷シーンあり)

2. マスター 先生が来る!(Master) ※PG12

少年たちの更生のため立ち上がる教師
名門大学で心理学を教えるJDはアルコール依存症気味の名物教授。彼が実施を強く主張した学生会長選挙で暴動が起きたため、責任をとり休職し、地方の少年院に赴く。そこではギャングのバワーニの支配の下、少年たちが薬物漬けにされて犯罪行為に従事させられていた。少年院の実体を知り衝撃を受けたJDは、アルコールを断ち、バワーニの支配を終わらせ少年たちを更生させようと立ち上がる。

© B4U Motion Pictures © Seven Screen Studio © X.B. Film Creators

監督 ローケーシュ・カナガラージ
出演 ヴィジャイ、ヴィジャイ・セードゥパティ、マーラヴィカ・モーハナン、アルジュン・ダース ジャンル
アクション、ドラマ
2021年 / タミル語 / 179分/ PG12

3. サルカール 1票の革命(Sarkar) ※PG12

社会を変える1票、痛快な政治ドラマ
米国在住の大富豪スンダルは、州議会選挙への投票のため一時帰国する。投票所で彼が知ったのは、何者かが彼に成りすまして既に投票を終えていたということだった。スンダルは司法に訴えて再投票の権利を勝ち取るが、その過程で既存の政治家たちの腐敗を目の当たりにする。「1票の重み」のテーマから始まり、現実世界の既成政党への批判を縦横に繰り広げたため、現地での封切り時には物議をかもした。

©︎SUN Pictures

監督 A・R・ムルガダース
出演 ヴィジャイ、キールティ・スレーシュ、ヴァララクシュミ・サラトクマール、ラーダー・ラヴィ
ジャンル  ポリティカル・スリラー、アクション
2018年/タミル語/162分/ PG12(焼身自殺のシーンあり)

4. マジック(Mersal)※R15

医療をめぐる社会派スリラー
チェンナイの低所得者層地域で開業するマーラン医師は、低額で患者を診る人徳者で、国際会議でも表彰される。しかしその周りで医療関係者の不審死が起こり、警察は彼を拘束して尋問する。そこで浮かび上がったのは、ヴェトリという名の彼と瓜二つの奇術師だった。V・ヴィジャエーンドラ・プラサード(『バジュランギおじさんと、小さな迷子』ほか)が脚本に加わった、娯楽性ある社会派スリラー。

© Sony Music India © Sri Thenandal Films

監督 アトリ
出演 ヴィジャイ、サマンタ、カージャル・アグルワール、ニティヤ・メーノーン、S・J・スーリヤー、サティヤラージ
ジャンル スリラー、アクション
2017年 / タミル語 / 169分/ R15+(肉体損壊の描写あり)

5. '96 ('96)

ノスタルジックな純愛ドラマ
1996年に高校を卒業したクラスメートが20年ぶりに集う同窓会。旅行写真家のラームは、初恋の女性ジャーナキに再会して心が揺れる。宵の口から夜明けまでのチェンナイの街を舞台にした2人の対話。タミル映画の賑やかなイメージを覆すノスタルジックな純愛もの。ヴィジャイ・セードゥパティの不器用な男ぶり、トリシャーの涙目、主演2人の演技が圧倒的。夜のチェンナイの街路の詩情溢れる描写。

© Madras Enterprises

監督 C・.プレームクマール
出演 ヴィジャイ・セードゥパティ、トリシャー・クリシュナン、アーディティヤ・バースカル
ジャンル ロマンス
2018年 / タミル語 / 158分/ G

6. ジャパン・ロボット(Android Kunjappan Version 5.25)

のどかな村にやってきたハイテクロボット
ロシア経由でケーララ州の片田舎にやってきた日本製ロボット、クンニャッパン。便利な機械を拒む頑固老人の心は、お手伝いロボットの登場によって変化していき、ロシアに働きに出かけた一人息子との関係も変化を見せ始める。着ぐるみ感満載のロボット、中国風BGMと共に登場する「日系」ヒロインなど、脱力系コメディーに見せかけて、現代のケーララ社会への鋭い皮肉が随所に散りばめられる。

©️ Moonshot Entertainments

監督 ラティーシュ・バーラクリシュナン・ポドゥヴァール
出演 サウビン・シャーヒル、スラージ・ヴェニャーラムード、ケネディ・ジルド
ジャンル ドラマ、コメディ
2019年/マラヤーラム語/138分/ G

7. 僕の名はパリエルム・ペルマール(Pariyerum Perumal)

法曹家を目指す青年が直面する差別と暴力
弁護士になるという希望を胸に法科大学に進学したパリエルム・ペルマールは、同じクラスの女子学生ジョーと仲良くなる。しかし彼がダリト(被差別カースト)の出身であるために、二人の交際に反対するジョーの親族たちからの激しい差別と暴力に直面し、自らの存在について苦悩する。気鋭のダリト出身監督が、青年の恋と苦悩を通して、インド社会に根強く残るカースト差別の現実を世に問うた作品。

©️ Neelam Productions

監督:マーリ・セルヴァラージ
出演:カディル、アーナンディ、ヨーギ・バーブ
ジャンル:ドラマ
2018年/  タミル語/ 153分/  G

8. マドラス 我らが街(Madras)

北チェンナイ、スラムの青春の光と影
タミルナードゥ州の州都、かつてマドラスと呼ばれていたチェンナイ。ヴィヤーサルパーディという地区は、公団団地が林立し、ダリト(被差別カースト)を始めとする低層階級の住むコロニー。このコロニーは対立する政党によって二分されていた。ここに生まれ育ったカーリは、ホワイトカラー職に就き、毎日を楽しく暮らしていたが、政治活動に熱心な親友に引きずられて派閥抗争に巻き込まれていく。

©️Studio Green

監督:パー・ランジット
キャスト:カールティ、キャサリン・トリーサ、カライヤラサン
2014 年/ タミル語/ 150分/ G

9. カーラ 黒い砦の闘い(Kaala)

裏返しの神話により語られる抑圧された人々の権利
ムンバイのダラヴィ、インドの縮図と言われる巨大スラムで、王と称されるタミル人カーラは、再開発計画をきっかけにその背後にいる宿敵のヒンドゥー原理主義・マラーティー至上主義政治家と対決する。開発に名をかりた社会的弱者の排除に対抗し、「土地は我らの権利」をスローガンとした闘いが始まる。インド神話を裏返しに下敷きにしたうねるようなドラマの中に社会正義・公正への希求を訴える。

©️ Wunderbar Films ©️ Lyca Productions

監督 パー・ランジット
出演 ラジニカーント、ナーナー・パーテーカル、フマー・クレーシー、イーシュワリ・ラーオ、サムドラカニ
2018年/ 162分/ タミル語/ G

10. アリーガル(Aligarh)

性的少数者の愛と社会の不寛容をめぐるドラマ
インドでは植民地時代に制定された刑法377条により、長年、同性間の性行為が犯罪とされていた。2009年にデリーの高等裁判所はこれを違憲と判断し、同性愛は犯罪ではなくなった。2010年、アリーガル・ムスリム大学のシラース教授は職員宿舎での同性との性行為を盗撮され、解雇される。新聞記者のディープーは学部長だったシラース教授を追い落とすための陰謀があったことを突き止める。

©️Karma Pictures ©️Eros Worldwide

監督:ハンサル・メータ
キャスト:マノージ・バージペーイー、ラージクマール・ラーオ
2016年/ ヒンディー語/ 120分/ G

11. 僕はドナー(Vicky Donor)

捧腹絶倒、最後はホロリの医療コメディ
不妊治療医を専門とするチャッダー医師は、優良な精子ドナーが見つからず、治療の失敗が続いていた。あるとき無職の青年ヴィッキーと出会い、ドナーとなってもらう。彼は「超優良」なドナーで、チャッダー医師は次々に不妊治療を成功させていく。ヴィッキーは精子ドナーであることを隠し、銀行員のアシマと結婚するが…。多くの映画賞に輝いた、アーユシュマーン・クラーナーの映画デビュー作。

©Eros Worldwide ©J.A. Entertainment ©Rampage Motion Pictures ©Rising Sun Films

監督 シュジト・ショルカル
キャスト アーユシュマーン・クラーナー、ヤーミー・ガウタム 、アンヌー・カプール
2012年 / ヒンディー語 / 126分 / G

12. キ&カ 彼女と彼(Ki & Ka)

男女の役割分担を問い直すロマンス
キャリアウーマンのキアと、大富豪の御曹司ながら母のような専業主婦になりたいと願うカビールが結婚し、カビールは主夫として完璧に家事をこなす。ビジネスで成功したキアを支える存在としてカビールに注目が集まり、彼の進歩的な夫婦観が賞讃されるが、キアはそれに嫉妬を覚えるようになる。R・バールキ監督(パッドマン 5億人の女性を救った男)による新感覚のロマンチック・コメディ。

©Eros Worldwide ©︎Hope Productions

監督 R ・バールキ
キャスト カリーナ・カプール、アルジュン・カプール/ジャヤー・バッチャン、アミターブ・バッチャン(特別出演)
ジャンル ロマンス
2016年/ ヒンディー語/ 126分/ G

13. 人生は二度とない(Zindagi Na Milegi Dobara)

人生の意味を問いかけるスペイン縦断の旅
友人の独身最後の旅に同行するため、スペインに集まった学生時代の友人たち。それぞれが悩みや葛藤を抱えていた。スペインを車で縦断する旅での冒険や出会いが、彼らの生き方に安らぎを与え、変化をもたらしていく。年間興収6位のヒットとなり、インドにスペイン観光ブームを巻き起こしたロードムービー。監督の父ジャーヴェード・アクタルが手がけ、登場人物のモノローグで読まれる詩が心に響く。

© Excel Entertainment © Eros International

監督 ゾーヤー・アクタル
キャスト リティク・ローシャン、アバイ・デーオール、ファルハーン・アクタル、カトリーナ・カイフ、カルキ・ケクラン、ナシールッディーン・シャー(特別出演)
ジャンル ドラマ、ロマンス
2011年/ 155分/ ヒンディー語/ G

【英語字幕上映作品】

14. Singam II(シンガム2)

熱血警官がドラッグ・マフィアに挑む
タミルナードゥ州南部の港湾都市トゥティコリンでドラッグを大量に流通させているマフィアたち。州内務大臣から指令を受け、熱血警官ドゥライ・シンガムは警官を辞職したことにして、インド陸軍付属高等学校(NCC)の教員として同地に赴き、情報収集をする。ギャング同士の争いから町全体が騒乱状態に陥りそうになっているのを見て、シンガムは再び警察の制服を身に着け、治安回復に乗り出す。

© Prince Pictures © 2D Entertainment

監督 ハリ
出演 スーリヤ、アヌシュカ・シェッティ、ハンシカー・モートワーニー、サンダーナム、ムケーシュ・リシ、ダニー・サパーニ、ラフマーン、ラージェーンドラン
ジャンル ポリス・アクション
2013年/ 165分/ タミル語/ G相当

15. Anjaan(ムンバイの怖れ知らず)

アンダーワルドを舞台にした友情と裏切りの物語
ムンバイに着いたクリシュナという足の不自由な男。彼は兄弟のラージュを捜すためにやって来たと言う。そのラージュというのが、かつてムンバイの有力なギャングのひとりだったラージュ・バーイであると分かり、周りの人々はおののく。かつてラージュは親友のチャンドルとともに、血気盛んな若いドンとしてムンバイの街を我が物顔でのし歩いていた。二人の身に何が起きたのか。

© Thirrupathi Brothers © UTV Motion Pictures

監督 リングサーミ
出演 スーリヤ、ヴィドゥユト・ジャームワール、サマンタ、マノージ・バージペーイー、スーリ、ムラリ・シャルマー
ジャンル クライム・アクション
2014年/ 160分/ タミル語/ G相当

16. Vaaranam Aayiram(千の象を倒す者)

父子二代の愛と喪失の物語
対テロ作戦のためカシミールに赴くスーリヤ少佐のもとに、父クリシュナンの死の知らせが届く。1970年代にチェンナイの大学生だったクリシュナンとマーリニの恋物語、結婚して生まれたスーリヤとクリシュナンとの友達のような交歓、成長したスーリヤが出会った女性メーガナとの恋愛などが回想によって綴られ、現在の彼ができるまでを物語る。親子二代をスーリヤが熱演した人間ドラマ。

© Aascar Film Pvt. Ltd © Cloud Nine Movies

監督 ガウタム・メーナン
出演 スーリヤ、サミーラ・レッディ、ラムヤー、シムラン、ディーパ・ナレーンドラン、アジャイ
ジャンル ドラマ、ロマンス
2008年/ 169分/ タミル語/ G相当

17. Mark Antony(マーク・アントニー)

電話型タイムマシンで過去を書き換えよ
マッドサイエンティストが作った電話型タイムマシンが、紆余曲折の末にギャングの遺児で今は地道にメカニックをやっている男の手中に転がり込む。タイムマシンの仕様を理解した彼は、過去にコールして過去の人間の行動を変えさせることによって、身近な人々の運命を変える。その操作に気付いたライバルギャングの息子も行動を起こし、過去の編集合戦が起きてしまう。狂騒的なテンションの怪作。

© Mini Studio © Ayngaran International

監督 アーディク・ラヴィチャンドラン
出演  ヴィシャール、S・J・スーリヤー、スニール、リトゥ・ヴァルマ
ジャンル SF
2023年/ 151分/ タミル語/ G相当

ご鑑賞料金

日本語字幕作品(1-13)2000円
英語字幕作品(14-17)3000円
(特別料金、均一、各種割引なし)

上映スケジュール

4/23更新


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