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コンビニのおばちゃんに学んだ、多様性への理解は「知ろうとする」からはじまる、という大事なこと。

「あんた、ずいぶん怖そうな髪型してるね」

今朝、近所のコンビニに行ったら、店員のおばちゃんが、部分的に赤い髪の毛のロン毛のお兄ちゃんに、こんな言葉を放った。コピー機を使っていた私は驚きつつ、ちょっとワクワクしながら、気づかれないように話の展開に耳をそばだてた。

「いやあ、俺はそんなに怖くないんスよ」
「あ、そう!仕事がんばってねー。また来てね!」

なんて、心地よい会話! 

帰り道、このやりとりを反芻して「これぞ、多様性を尊重し合う社会」に必要な姿勢なのかな、と思った。

このコンビニは、大手チェーン店なのだが、独自に地域密着型の路線を走っていて、多くのファンがいる。働いているおばちゃん(愛をこめて「おばちゃん」と言ってます)たちが、すばらしいのだ。

相手が誰でも、何らかの関心を持って話しかけている。毎朝コーヒーを飲みにくる会社員の男性には「今日もがんばってね」、初老の男性には「今日もきてくれたね、ありがとう」とか。タンブラーにコーヒーを入れてもらいに来た私には「このタンブラー、いいねえ!」と言ってくれた。子どもたちの中でも人気が高く

「『あの、おばちゃんのコンビニ、いいよね!』ってみんなで話してたよ!」

と、娘が言っていた。そう、相手が子どもでも、大人でも、ちょっとこわそうなお兄ちゃんでも、とにかく分け隔てなく話しかける。これってSDGsでいう「誰も取り残さない」ことなんじゃないかな、なんて思った。

そういえば、日本で英語講師をしていたマオリの友人も言っていた。彼らは腕に美しいタトゥーを施しているんだけど、はっきり「それって何?」と聞いてもらうのが、嬉しいと。

「だって、その会話からマオリの話もできるし、友達になれるでしょ」

そう、すべては「関心を持つ」ことから始まるのだ。

ということで、コンビニで多くのことを学び、考えた朝でした。

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