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先祖的ご縁を感じる賀茂さんと出雲族|葛藤〜葛と藤の意味〜

奈良・聖地巡礼の意味を何となくリーディング

新月は新しいことを始めたり、宣言したりすることに向いていると言いますが、10月6日は、「バランス」を象徴する天秤座の新月。今年も私は奈良・聖地巡礼に行くことに決めました!

日取りは、今月中旬。もうすぐです。そこで、今回奈良に行く意味をカードに尋ねてみました。

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1枚目は「leap 飛躍」。The universe will catch you。ステキな言葉。女性が天女に見えました。

そして、「break the chain」。rewriting the future。自分の深層心理に繋がることのできる洞窟の前に佇んで、静かに対面し、心を決めている瞬間に見えました。

このカードから「やはり遠ーい先祖さん?の想いや体験を認識・理解して、昇華させるために行くのかな?」と直感。

なぜか先祖的・同類的潜みを感じる賀茂氏

私はパワフルな自然エネルギーが大好きですが、人神さんの中では、賀茂さん・加茂さん・鴨さん(以下、賀茂に統一)系の境内や社で神聖なエネルギーを感じる事が多いんです。

奈良・吉野周辺を訪れてから特に強いご縁を感じている役行者さんは、葛城(かつらぎ)出身で、別の名を賀茂役公(かものえのきみ)。賀茂氏の血筋ということになります。

賀茂氏の本拠地は、奈良・葛城エリア。京都に上下賀茂神社がありますが、奈良・葛城から北へ移動していった者たちであるという説が有力でしょう。賀茂氏は行者(のち、呪術者(陰陽師)や忍者へ)ですから、山間部等の移動もお手の物だったに違いありません。京都では、秦氏と協調関係を結び、互いに力をつけていったようですね。

今回必ず参拝したいと思っている場所の1つ、大物主を祀る大神神社のご神体・三輪山。その氏族である三輪氏とも賀茂氏は繋がりが深い。というか、同族のようなんです。私は、三輪氏同様、賀茂氏・葛城一族も出雲族に違いないと見立てています。

なぜか?
それは同じ龍蛇信仰だからです。

【蛇を意味する出雲大社の巨大〆縄】

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【飛鳥の地に座す出雲神と九頭龍・葛シンクロの記事】

瀬織津姫・弁財天・大己貴命・役行者を筆頭とした賀茂氏…と、私が強いご縁を感じる存在は龍蛇・水神系です。きっとその性質を、無意識レベルで感知し、呼応し合っているのでしょう。

葛藤と円空さんが残した言葉の意味

地方豪族であった葛城一族は、古墳時代辺りまで強大な力を持っており、娘たちを数多く天皇家に嫁入りさせていたことがアカデミズム的にも証明されています。その娘たちは、サイキック能力が高く、神子(巫女)気質だったとのこと。

しかし、私たちが教科書で学んだ通り、中大兄皇子と中臣(藤原)鎌足が蘇我入鹿(葛城の一派)を討った乙巳の変を皮切りに権力闘争に勝ち続け、藤原氏は長きに渡って栄華を極めることになるわけですね…。

こんなことを考えていたら、これまたシンクロでしょうか。「葛藤という言葉は、もともと城氏と原氏の抗争を意味する」なんて言葉にヒットしました。

「このの花が咲く間は、私は土中にいる」

即身仏になる前の円空さんが残した最後の言葉だそうです。

《円空と瀬織津姫》の著者・菊池展明さんは「この言葉に登場するは、藤原氏のことを指している。水女神・瀬織津姫を代表とした国津神を消すため奔走した、藤原鎌足・不比等親子2人に対する虚無の感情が円空の歌には詠まれている」と語っています。

さらに、菊池さんは「《円空上人小伝/浄海雑記》から、円空は藤原氏の末裔であることが確認できる」と明記しています。


長良川・木曽川の氾濫により、村落が流されることの多かった岐阜県・羽島。その出身である円空さんは、幼い頃に水害で母を亡くしているそうです。そのような環境や強烈な体験から、幼少時から生死について深く考えさせられたり、水を信仰する土着文化に触れていた可能性は高いと思います。

また、山岳信仰の行者である円空さんは、神仏習合的思想を重んじていたでしょう。ちなみに、円空さんは江戸時代を生きた人ですが、飛鳥時代に藤原不比等が行った事は理解していたようです。でなければ、男神の天照大御神は彫り残さないでしょう。

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藤原不比等が行ったこと。

それは、律令制を敷くのと同時に、地方豪族の大切にしていた神仏(国津神)を消そうとしたこと。特に、藤原氏は、葛城一族に対して執着していたことが伺えます。

そして、天皇という存在にカリスマ性を持たせるために、太陽神・天照大神と持統天皇を同一化する事を進めたこと。辻褄を合わせるため、不比等は男神であった天照を女神に変え、日本書紀も編纂しました。

自分に流れている藤原の血には抗えない(宿命)と思いながら、円空さんは、不比等らが行った事とは真逆の使命を果たそうと思ったのではないでしょうか。

それにしても、持統天皇と藤原不比等チームは、なぜそこまでして国津神の存在・祭祀を消し去ろうとしたのでしょう?

背景・当時の状況から、その理由を理解できるかも?と思って、私が選んだ作品の1つが、漫画《天上の虹》でした。

続く。

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