藤原氏

二松學舍大学大学院紀要『二松』22に所収の論文音声データです。
PDFが無料にて公開されているため、音声データも無料配信いたします。
言い間違えやつっかえなどは、ご容赦ください。

PDFデータ https://ci.nii.ac.jp/naid/110007175942
録音日:2019/09/01

【歴史雑記】新元号「令和」について⑤

歴史雑記010
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 前回の続きで大伴氏について簡単に検討していこう。どうにも長大になってきたので、今回は中篇として、旅人までを扱う。
 念のために前半の記事を要約すると、以下のようになる。

 大伴氏は5世紀の室屋から実在が確かめられる
 金村の代に勢力を拡大するが晩年に失脚
 長徳の死後、天智朝でも失脚状態にあったが壬申の乱で復権
 大

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当麻寺練り供養と当麻寺の謎 [弘文陵と新羅明神]

当麻寺 (當麻寺) の4月14日の「練り供養」、
本堂 (国宝) から出てきて、(中将姫を)「お迎え」に来た菩薩が
向かいの「娑婆堂」に入り
3分ほどして、また出てきて本堂へと引き返して行きました。
これは中将姫の極楽浄土 (本堂) への旅立ちを表わしています。

🔸

極楽浄土を描いた奈良時代の「当麻曼荼羅」(国宝) を本尊とする
「本堂」(平安時代とされる [奈良時代の部材も発見] )

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日本庭園×カレーの世界 その2

その1(https://note.mu/ifitself/n/n8be150dafd37)では飛鳥時代~奈良時代の日本庭園について解説しましたが、今回は平安時代、まさに日本庭園の文化が花開いた時代です。

平安時代前半のお庭。

相変わらずのクオリティの低さは置いておいて、平安時代前半といえば、優雅で豪華な平安貴族の象徴、寝殿造庭園です。写真は一応、東三条殿をモデルにして作りました。建物の南側に整

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日本史で意外と忘れ去られていること

日本は、奈良時代から明治初期まで、律令国家だった。
諸説あるが、これは意外と知られていない。

中大兄皇子が大化の改新というクーデターを起こし、甚だ不完全ながらも、律令制の制定に力を入れた。
律令制は公地公民が肝であるが、奈良時代後期、この原則を骨抜きにする詔が「三世一身の法」更にいえば「墾田永年私財法」である。

これは政府の作戦負けだった。
(元正天皇と長屋親王)
法には抜け道があり、藤原氏等

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源平藤橘 ~日本人の先祖はみなこの4氏って本当?!~

みなさんこんにちは。苗字研究です。

 先日も苗字調べをしている依頼者の方から、「日本人って、先祖はみな源氏か平氏にいきつくって本当ですか?」という質問がありました。これに関して一般的には「源平藤橘」の4つの氏にいきつく、という話もよく聞きます。

 実際にルーツ探しをして、これまで1000件近くのおうちのご先祖さまを探してきたわけですが、そこで出た答えは

『かならずしも、源氏・平氏・藤原氏・橘

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日本史のよくある質問 その18 「荘園」とは?⑧

前回の記事では、藤原道長・頼道の持つ荘園の実情はどのようなものだったのか…について触れました。

実際のところ、確かに当時の藤原氏の力は強大で、他家と比較すれば多くの荘園を集積していたことは事実です。
しかし、その実情は

・荘園の収入に占める割合は、食封に比べたらそれほど多くない
・荘園領主が、外部からの圧力を避けるために「勝手に」寄進している

という状況になっていました。
あくまでも藤原氏は

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足利學校の企画展に行ってみた

今日は、通常の更新と予定を変更して、ある場所に出かけていました。
そのきっかけになったのは、いつもお世話になっている綱渡鳥さんの

このTweetを拝見したことでした。
幸い、ちょっと遠出くらいの距離ですし、これは行かない手はないだろう!ということで、さっそく足利に向かったのです。

①「足利」の街とは

「足利」というとやはり多くの方が聞き覚えがある名前ですよね。
そう、室町幕府を開いた足利家の

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読んでいただきありがとうございます!今日も良い一日でありますように!
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日本史のよくある質問 その17 「荘園」とは?⑦

前回の記事では、国司と開発領主の微妙な力関係、そして「職」の世襲化と「受領」の出現について触れました。

今回の記事では、それらを踏まえ、摂関家に対する荘園の寄進、その実像について、藤原道長・頼道親子(摂関政治全盛期)を中心に触れていきたいと思います。

というわけで今回のテーマは

「藤原道長・頼道の荘園とは」

です。

さて、高校などで日本史の授業を受けた際の記憶がある方は、藤原一族でも最も

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ありがとうございます!そちらにも訪問させていただきます<m(__)m>
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