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中国で2ヶ月暮らしてみて

中国に来てから2ヶ月半ほど経ちました。

だいたい中国での暮らし方も分かってきた気がします。

まず中国の規則関連について。
中国は管理社会で規則が厳しいと言われます。これは本当です。そこらじゅうに監視カメラがあります。自分の住んでいる地区が「何月何日に全員PCR検査やります!」と言ったらその日にPCR検査を受けるのは法律上の義務になりますし、ロックダウンと言ったら大学の寮のある区画の門が物理的に閉まって出られなくなりました。およそ1ヶ月。厳格なところは厳格です。尤も、このあたりは政策の変化により今後なくなるようですが。

一方で、適当なところは本当に死ぬほど適当です。例えば、現在、建前上は学校が「24時間以内のPCR陰性証明がないと学校に入れません!」という「政策」(中国語では学校の運営にも「行政」「政策」のような単語を使います)があるのですが、現場では全然そんなことはありません。ザルです。何故か?いちいち陰性証明やら行動履歴やらを確認していたら学校の門の前に死ぬほど行列ができて収拾がつかなくなるからです。国鉄の遵法闘争ではありませんが、規則を厳密に守っていたらとてもじゃないけど学校が回らないので、現場がうまく融通をきかせているわけです。こっちで同僚になった日本人の先生がいるのですが、その方曰く、「上に政策、下に対策」とのことでした。

上に政策、下に対策

同僚の先生

この「上に政策、下に対策」という言葉が、あまりにも的確に中国の本質を現しているような気がします。私自身の感覚としても、「中国はいつもすごく厳しい規則を作るのに適当に運用してるなあ」と思ってはいました。この適当な運用の本質は、怠惰に由来するものというよりは、むしろ、あまりにも面倒な規則を現実的なラインに落とし込むための、中国人なりの処世術のような気がします。

この記事を八割方書き終えたあとに、中国のコロナ政策が大きく方針転換しました。それまでは「かからないためにはどうするか」という記事が頻繁に出回っていたのが、「かかったらどうするか」という記事に変わりました。入国者の隔離がどうなるのかわかりませんが、隔離がなくなって航空便の本数が増えたら私にとってはかなり便利になります。今後の流れは注視せざるを得ません。


私は中国には割と水が合っているような気がします。ただし交通マナー、これだけはマジでクソだ。電動のバイクで歩道を走るな。エンジン音がねえから近づいてくるのが全くわからねえんだよ。交通マナーだけは私が行ったことがある国の中でも最悪です。ロシアよりひどい。


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