ŌYAMA(@Yusuke_OYAMA_)

語学を愛してやまない人です。語学がメインで、言語学は語学を深く楽しむ手段の一つだと考え…

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語学を愛してやまない人です。語学がメインで、言語学は語学を深く楽しむ手段の一つだと考えています。比較言語学とは高校1年生の時に図書室で偶然出会い、何の因果か専門家にまでなってしまいました。今は中国福建省の大学で准教授。 (写真:ヴィリニュス大聖堂 2019年9月 撮影:わたし)

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    • 大学書林『四週間』シリーズを本当に四週間でやってみた②:『ギリシヤ語四週間』

      前回の四週間チャレンジみなさま、一ヶ月ぶりです。大山です。 就職してからお金の余裕が出来たので、長年の夢だった大学書林の『〇〇語四週間』の収集ができるようになりました。ここのところは、この四週間シリーズを本当に四週間でやり終えるというチャレンジをやっています。酔狂です。 前回の記事では、『オランダ語四週間』と『ペルシア語四週間』に挑んだ記録をまとめました。 中国には、上の二冊に加えて、『ギリシヤ語四週間』を持ってきていました。というわけで、今回は、その『ギリシヤ語四週間

      • 大学書林『四週間』シリーズを本当に四週間でやってみた①

        大学書林という出版社から、『〇〇語四週間』という語学書のシリーズが出ています。値段が高いので学生時代には手が出しにくかったのですが、就職してお金に余裕ができたので堂々と買えるようになりました。 このシリーズ、とても4週間でこなせる内容ではないともっぱら噂で、わたし自身の印象としても、まず4週間では無理で、40週間か4年間くらいは費やさないと無理だろうという感じでした。 しかし、言語学者以前に語学マニアでもあるこのわたし、無理だというのはなんだか負けたような気がします。『四

        • アカハラについて

          最近、私の周囲の一部の界隈でアカハラが話題になった。仏教学の話だ。 私も以前この話に言及したことがあったのだが、いよいよどんでん返しが起こったという印象だ。 正直言って、わたし自身もインド学や仏教学の研究者の多くに良い印象がない。もちろん仲良くさせてもらっている人は何人もいるが、傍から見ていると概して徒弟制度的な理不尽な上下関係がある業界だと感じている。 あと、これはわたしが見た範囲だけかもしれないのだが、他人のテクストの解釈や翻訳にケチをつけるのが大好きな人間がめっち

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          三谷惠子先生の思い出(にかこつけた教え子の回想)

          今日1月17日は、わたしの学部時代の指導教官であった三谷惠子先生の命日である。命日ということで、改めて色々と振り返ってみると、普段忘れていた思い出が沢山蘇ってきた。思い出がまた記憶の彼方に飛んでいってしまわないうちに、忘れないように書き留めておこうと思った。要するに、三谷先生の命日にかこつけて、備忘録をしたためておこうという魂胆なのである。 三谷惠子先生とは?三谷先生がどういう方だったのかということは、指導教官としての側面くらいしか知らない(これはこれでおそらくかなり貴重な

          三谷惠子先生の思い出(にかこつけた教え子の回想)

          ボツ記事集成(2020-2023)

          解説noteの記事一覧に下書き状態のものがいくつもあったので、せっかくだからこの際記録として下書きのまま放出して供養しようかなと思った次第です。つまり、どれも書き終えられていません。ほとんどの下書きは途中で飽きて放り投げたものだと思いますが、わたし自身よく覚えていません。一応覚えている範囲で補足を付け加えました。 一応2020-2023としたのですが、今年は没記事はありませんでした。書こうと思ったものはちゃんと最後まで書けたようです。わたしえらい。 大山式・語学学習のコ

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          今日の昼食った飯が専門と繋がった話

          今日の昼入った蘭州ラーメンの店で、一度は「ラグマン」という奴を食べてみたいと思って注文してみた。ただ、写真を見てそれっぽいと思っただけで、実際には盖浇面と書いてあった。ラグマンの中国語は拉条子らしいので、似て非なるものなのだろうか。 妻の勧めで”孜然牛肉盖浇面”というのにしてみた。18元(≒ 360円)。やっす。美味しいけど、この店はいつも麺が固め。もうちょっと柔らかいのが好みだったりする。 それはさておき、この時にクミンは中国語で”孜然”ということを知った。発音は辞書に

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          文系研究者の「日本脱出」後のメンタルの変化

          以前、文系博士課程院生としての心境を記録として書き留めてみたことがある。 それから3年ほど経って、自分を取り巻く環境にもかなり大きな変化があった。博士号を取得したというのはもちろん、ポスドクどころか准教授にまでなってしまった。日本での学振PDを経由せずに海外就職に挑戦したというのがこの3年で最大のターニングポイントで、それ以降はびっくりするほど自分にとって都合良く事態が進んでしまい、今となっては悠々自適に楽しく暮らしている。 博士課程にいたころを振り返って 当時を振り返

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          語学学習用アプリDuolingoの紹介②:2000日継続してみた感想

          3年ほど前に、Duolingoという語学学習アプリを紹介したことがありました。 その後、順調に継続し、先日2000日連続を達成しました。 あれからもう1000日も経ったのかと思うと複雑な気分になります。体感時間の加速具合が凄まじいですね。1000日連続を達成した時はまだ学生でしたが、今はもう就職しています。住んでいる場所も、ちょっと引っ越したどころか海外に移住してしまいました。今となっては、学生だったころの将来への不安が嘘のようです。お金の余裕は心の余裕ですね。研究者って

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          学派ベースの陣取りゲーム

          わたしの分野の研究には、persuasiveとかconvincingとかconsensusなどの単語が出てくる。議論に説得力を〜みたいな奴である。 私はこれが嫌いだ。 (重要な先行研究を引いている引いていないみたいな基本的な点は当然除いて、出している成果に対する評価が)良い研究かどうかが研究者間の合意で決まる、果たしてそれは健全なんだろうか。わたしはどうしても、そんなん結局学派ベースの陣取りゲームじゃないか!と思ってしまう。 もし本当にそうなら、一度学会で大々的に投票で

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          ある博士の愚痴(博士論文の序文)

          説明これは、昨年の3月に東京大学大学院人文社会系研究科に提出した博士論文の最初につけてあった序文です。この部分の著作権は当然私が所有していますし、南原賞に応募した原稿ではこの部分は削除しましたので、今後著作権が私から離れることもありません。  博士論文本体はありがたいことに第13回南原繁賞を受賞できてしまっため、書籍としての出版が決まっています。  しかし、この序文の内容は南原賞に応募した原稿に含まれていないため、東大の文学部2号館図書室に一部入っている博論製本版に入って

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          おそらく明日、某所に私の書いた文章が出ます。

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          師匠を偲んで(一周忌)

          今日は私の学部時代の指導教官であった三谷先生の命日です。もう一年経ちますか…。 コロナということで、直接お会いする機会がなかったというのも、今に至るまで現実感がない理由だと思います。ご蔵書の整理のお手伝いのためにご自宅まで伺い、仏壇にも手を合わせたのですが、未だにどうも…。 私が知らせを受け取ったのは2日後の19日夜だったと思いますが、去年の1月はちょうど博論の本審査を目前に控えていた時期で、ご逝去の知らせを見て頭が真っ白になったような記憶があります。結局どうにかなりまし

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          中国で2ヶ月暮らしてみて

          中国に来てから2ヶ月半ほど経ちました。 だいたい中国での暮らし方も分かってきた気がします。 まず中国の規則関連について。 中国は管理社会で規則が厳しいと言われます。これは本当です。そこらじゅうに監視カメラがあります。自分の住んでいる地区が「何月何日に全員PCR検査やります!」と言ったらその日にPCR検査を受けるのは法律上の義務になりますし、ロックダウンと言ったら大学の寮のある区画の門が物理的に閉まって出られなくなりました。およそ1ヶ月。厳格なところは厳格です。尤も、このあ

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          福州市のコロナ

          福建省福州市に今住んでいるのだが、最近はコロナが拡大していて大変なことになっている。福州市の中心部である鼓楼区や晋安区の方はそれはそれはもう大変なようだ。鼓楼区のバーで出たクラスターから広がりに広がって、今や中国大陸部での最大の流行地らしい。 うちの方はまだロックダウンという訳では無いのだが、大学の敷地からの出入りは禁止ということになっているので、事実上ロックダウンである。ただ、寮のある区画内は自由に歩けるので、元々の出不精な性格もあり、あまり気にならない。食堂も平常営業で

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          福州市内で結構な数のコロナ陽性者が出たらしく、ひょっとしたらここもそのうち封鎖になるかもしれません。話のタネが増えると思うことにしてどうにか乗り切りますか...

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