普段から美術館や博物館に通うタイプではないのだが、中東チックなミュージアムに行きたい衝動が沸いてきた。調べてみると、池袋サンシャインシティの中に、古代オリエント博物館というのがあるらしい。三十年以上東京に住んでいるが、恥ずかしながら初めて知った。知ったからには行く！早速行ってきました。

古代オリエント博物館　東京都豊島区東池袋３丁目１−４ 文化会館ビル 7F

　展示スペース入口では大きな壺が出迎えます。15世紀前後のイランのものだそうです。
※一部を除き、館内撮影可

　古代オリエント時代は、紀元前3,000～紀元前300年頃、イスラム教の成立は6世紀頃と言われていますので、イスラム文化より遥か前の中東文化を知ることができます。
　中高生の頃、世界史で覚えたたくさんのナントカ朝の美術品や調度品の数々。ミイラ、ハンムラビ法典、ロゼットストーンの複製など、太古のロマンに大興奮です。

　考えさせられたのが、シリアの発掘原場という展示。古代シリア人の生活空間が再現されています。土壁の家、土間の竈など、報道や映画などで見る難民の暮らしと一緒じゃないか！
　人類の起源はアフリカで、文明の起源はアラブとアジア。今の世は欧米が覇権を握り、アフリカと中東では、紀元前のように内戦が続いています（そこには欧州介入のせいもあるのだが）。中東には豊かな歴史と文化を礎に、新たな世界を築いて欲しい。まずはどうにか互いを認め合い、争いを止めることはできないのか？

　売店にはシリア紛争被害者支援の商品があったので、一つ購入。

これ一つ買ったところで、内戦は終わらないだろうけど。願いを込めて。
こちらからも購入できるようなので、ご興味のある方はぜひ。

クダー・ハーフィズ！