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根性が直れば病気は良くなる

「病気なんか治さなくていいのよ、根性が直れば病気はよくなるから」
この強烈に胸に突き刺さる素晴らしい名言は、自然療法のパイオニアで、あなたと健康社を主宰された、故東城百合子先生の言葉です。周りの人々を心の底から健康にしたいと願う、あふれるような愛がひしひしと伝わってくるようです。
 でも、この言葉の真の意味に気が付くのは、生半可なことではありません。根性が直るとは、一体何のことを言っているのでしょうか。ついつい怠けてしまうような性格を直して、もっと一生懸命やりなさい!なんてことを言っているのではありません。

 そもそも病気とは何なんでしょうか?病気になるのは、運が悪かったからだと思っている人が少なくないように思います。ちょっとした風邪や花粉症であっても、がんや難病と呼ばれるキツイ慢性病であっても、想定外の思わぬ出来事が起きたと考えがちです。でも、そう思っている内は病気は中々良くなりません。特にキツイ病気は治りません。ここに「根性が直れば病気はよくなる」の意味が隠れているのではないでしょうか。

 病気になるのは偶然でなく、必ずちゃんとした理由があります。理由さえ分れば、対処して健康を取り戻すことができるのですが、その真の理由に気付くことが生半可なことではないのです。真の理由に気付くことなく、いくら病院や薬に頼っても病気が完治することはありません。そもそも現代西洋医学は基本的に対症療法ですから、表面上の症状を抑えるだけで健康を取り戻すこととは方向性が違うと言わざるを得ません。もちろん、現代西洋医学が極めて有効なケースもあることを否定する訳ではありませんけど。

 すべての病気は、あなたのこれまでの毎日の生活の積み重ねの結果です。意識しているか否かに関わらず、あなたのこれまでの生き方の中に何らかの無理や問題があったということです。病気の症状はそれを告げるカラダからのメッセージです。あなたがもし、カラダからの大事なメッセージを無視して対症療法で症状を誤魔化し、それまでと同じ生き方を続けようとするのなら、カラダはさらにキツイ症状でメッセージを出し続けることになるでしょう。
 病院で「がんです」と言われて大ショックを受けて、それから落ち込む心を自ら鼓舞して「このがんを早く治して、また今まで通りの生活に戻りたい」などと思ってしまう人は、典型的な常識人ですよね。でもこういう人のがんは治りません。たとえ一度がんが消えても再発するか、さもなくばカラダの他のところが壊れるに違いありません。肝腎なことに気付いていないからです。根性が直らないと病気は良くならないのです。

 キツイ病気は、カラダと心の両方をリセットしないと、中々治りません。どちらかというと心のリセットの方がウエイトが大きいように思います。とんでもない食生活をしていても意外と元気な人はよくいます。その逆も結構多いのです。健康オタクのような生活をしているのだけれど、度を超えた精神的ストレスでカラダが壊れてしまう人です。
 心をリセットするにはどうすれば良いのかが、病気を完治させる鍵と言って間違いではないと思います。心さえリセットできれば、もう病気は治ったようなものです!どんなキツイ難病でも、どんな深刻な状況からでも、必ず健康を取り戻すことができます。ただ、それには心のリセットが欠かせないということです。

人間の心の原理(=言霊の原理)については、改めてお話ししようと思いますが、それによると、人間の心には五つの基本性能があって、それは五つの次元の重なりの構造をしています。すべての人は、生まれると欲望の次元に心の中心を置いてこの世の人生をスタートします。そして、様々な人生経験を経てやがて心の成長を果たして上の次元に上がっていくのです。欲望の次元とは、最も基本的で一番低い次元で、五官感覚に基づく欲望=エゴを原動力として生きる世界です。実は、生まれてから死ぬまで、ずっとこの欲望の次元を心の中心としたままの人がほとんどです。いい年をした大人が、もっと豪華な食事がしたいとか、もっと着飾りいとか、金や地位にこだわり続けたりしますよね。その人の心の中心が欲望の次元にあるからです。

人間の心の構造

 五官感覚に基づく欲望には際限がありません。本能的にどこまでも自らのエゴを追究したくなります。その結果様々な矛盾や問題を自ら引き起こすことになりますが、それが自らの心が引き起こしたことと気付くことはなく、欲望の次元でひたすら闘ってしまうのです。欲望の次元に囚われた心とはそういうものです。そして、そのような心をそのまま反映したような現実が目の前に現れるのです。

 東城百合子先生の「病気なんか治さなくていいのよ、根性が直れば病気はよくなるから」という言葉がしみじみと理解できたとき、あなたは今まで囚われていた欲望の次元から抜け出そうとしているのだと思います。枝葉末節のことではないのです。あなたが経験するこの世の現実は、すべてあなたの心が創り出したものであることを実感するとき、あなたの根性は素直なものに戻るのでしょう。
 それに気付くことは、実はそんなに難しいことではありません。一昔前までは宗教や武道の厳しい修行をしないと得られなかった気付きですが、今はどうも違うようです。占星学が言う「風の時代」の到来に合わせるかのように、地球人類全体の意識レベルが上がってきているようですから、まず人間の心の原理(=言霊の原理)の知識があれば、後は自分の心を反省し、内省することで実践をすることが可能になって来ているもようです。根性が直りさえすれば、病気はよくなるのです。それは、あなたの心の周波数を上げることを意味しています。やり方は言霊学が教えてくれています。だから、今、言霊学が世に出てきたのでしょう。

 最後に、東城百合子先生の著書『家庭でできる自然療法』(あなたと健康社)について。一昔前、どこの家の本棚にも『家庭の医学』というベストセラーがありました。これからは、『自然療法』です。お持ちでないなら、直ぐに手に入れて下さい!書店では扱っていないようですがネットで探せば多々見つかります。(たまに定価の2,420円より遥かに高い暴利で売っているところもあるのでご注意)
様々な症状に対する、いわゆるお手当や民間療法が的確に書かれているだけでなく、この本を通して読むことで、カラダを本当に健康にするための基本的な考え方が分かると思います。生半可では直らないあなたの根性が直ることを願って!

あなたと健康社 刊


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