尊敬するNさんへ

恐らく本人が読んでくれる確率は1%もないだろう。でも、誰かの目に留まっていてくれたら嬉しいなと思ったのと、今のこの気持ちを大切にしたいと思ったので書くことにした。

先日はありがとうございました。
手紙では書ききれなかったことと(長すぎるのは重いので頑張って1枚に収まるようにしました)、当日伝えられなかった気持ちを書かせてください。

当日、来てくれたときの第一声が「緊張されてますね。」だったので、私の伝えたいことは理解した上で来てくれているなって察しました。
手紙を渡したときには、「そうだと思ってました。」と言われたので、やっぱり分かった上で来てくれたんですね。
辛いことを伝える覚悟を持って受け応えしてくれたNさんに感謝しています。

〜〜〜働いていたときのこと〜〜〜

Nさんは職場内で私のことを一番よく理解してくれている方でした。私が元気ないときに一番に気づいてくれ、紙に書いて伝えてくれたら分かりやすいなって思っていたら、何も言ってないのに自らそうしてくれて泣きそうになったのを覚えています。あと、私はかなりシャイな性格なのですが、それも理解した上で他のスタッフに「シャイなので沢山話しかけてあげてください。」って言ってくれたことがあったの覚えてますか?浮きやすい私のことを心配しての言葉だったと思うんですが、その配慮が嬉しくて胸が苦しくなりました。
Nさんが退職してから、かなり辛かったです。私は鈍臭いし、効率が悪いタイプなので、飲食店には向かない性格だったため、迷惑かけまくるし、今まで影でフォローしてくれていたNさんの有り難みを痛感しました。評価してくれる人がいなくなって、孤独感を猛烈に感じてしまったため、適当な理由をつけてNさんがいなくなってから2ヶ月も経たないうちに辞めてしまいました。
Nさんに聞きたかったことがあります。第一印象で大人しいと思われやすい、居酒屋向きでない私をなぜ採用したいと思ったんですか?
いつか、教えてくれたら嬉しいです。

〜〜〜当日〜〜〜

「嬉しいです。」と「ありがとうございます。」
この言葉を何回も何回も伝えてくれてありがとうございました。
ごめんなさいって伝えるのを躊躇いながら話してくれるそんなNさんの優しさが大好きでした。言葉を選びながら伝えてくれるNさんらしい話し方だったな。
これは私の憶測でしかないのだけれど、当日を迎えるまでの数日間、何て伝えたらいいか凄く悩んでくれていたのが分かって嬉しかったです。

これも私の想像上の話ですが、Nさんが伝えてくれた内容は表向きは本当のことだけど、心の奥底の本心は異なることだったんじゃないかなと予想しています。私を出来るだけ傷つけないような優しい嘘をありがとうございました。

上手く交わしてNさん自身も辛い思いをせずにスルーすることも出来たはずなのに、勇気を持って当日来てくれたこと、一生忘れません。
Nさんと一緒に働けた数ヶ月は私にとっての宝物です。

おかげでケジメをつけることが出来ました。
時間はかかるかもしれませんが、しっかり前を向いていける気がします。

最後に少し欲張りなことを言うと、、、
直接話しているときのタメ語を聞いてみたかったです。
誰にでも敬語を使えるところが尊敬できるところの一つではあったんですけどね。笑

いつかあなたが経営しているカフェでまた話せますように。
それまで私は私の目標を目指して頑張ります。
あなたと巡り合えた私は幸せものです。

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