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ゲーム禁止家庭でも、やっぱりゲーマーはゲーマーに育った話


#自己紹介をゲームで語る

こんにちは、定期的にps4のKHとモンハンを行き来している、インドア海洋生物エイです。

一生のパートナーになった、
「キングダムハーツ 」との出会い

ちなみに、小さい頃から大好きなゲームは、「キングダムハーツ」というシリーズです。

ファイナルファンタジーで有名な、スクウェア・エニックスという会社から出ている、ファンタジーRPGです。

いつから好きかというと、まだゲーム禁止が解かれていなかった、小学5年生あたりからです。

「ゲーム禁止の家庭でゲーム好き? どういうこと?」

お話ししましょう、世にも奇妙な「ゲーム禁止家庭の子供」と、大人気ゲーム「キングダムハーツ」の出会いを……


友達の家から始まったゲーム好きは、
とどまることを知らない。

もちろん、ゲーム禁止の家庭なので、きっかけは遊びに行った友達の家です。

初めて見た「キングダムハーツ 」初代のオープニングムービーが、幼心を掴んで離しませんでした。

青い海、夕焼けの空、空から落ちてくる主人公、幻想的な星の描写……ゲームをろくに知らなかった私には衝撃的なCG映像でした。

一眼でこのゲームが大好きになりました。


ところが、家に帰ればゲームはできません。

だけどこのゲームが好きだ、もっと浸っていたい!


ゲームが持てないというのなら、
ゲーム以外を集めればいいじゃない!

幸いゲームのノベライズ本があったので、「小説ならいくらでも買ってやる」という両親との約束に乗っかって、ひたすら集めまくりました。

月に1冊しか買うことを許されない漫画も、キングダムハーツ のコミカライズを購入。

誕生日にはサウンドトラックボックスCDをせがみます。

Youtubeも禁止されていたので、「英語学習のため」と建前を作って、英語版のPVをダウンロードしてもらったり。

さらには、ゲームも持っていないのに、攻略本を買うところまでいきました。

中の攻略フローチャートを見て、想像を膨らませていたんです。


今思うと、凄まじい執念です……。


ついにゲーム解禁! 
ただし携帯ゲームだけ……それでもいい!!

高校に入ると、ついにゲームが解禁!

やったぜ!……と思いきや、実際許されたのは、DSやPSPのような、携帯型ゲーム機のみでした。

Wiiは家族で遊ぶからと購入されたものの、プレイステーションは「高い」「電力が」などの理由から、購入を許されませんでした。

当時、学校がバイト禁止なのもあって、自分で買うこともできません。


携帯型ゲームの内容は、全部サイドストーリーだった!!
それでもいいけど!!!(泣)

「キングダムハーツ 」から出される携帯型ゲーム機は、どれもサイドストーリーのタイトルばかり。

だけどそれでもよかった。

「キングダムハーツ 」の世界に入れる、体感できる。

これだけで、鳥肌が立つほど嬉しかったんです。

画面が荒すぎて、四六時中無表情なDSのグラフィックでも、涙が出そうなほど喜びました。


「キングダムハーツ 」を作った会社、
スクウェア・エニックスにESを出した話

ちょうど就活が始まった頃、真っ先にいくと決めていた説明会がありました。

「キングダムハーツ 」の生みの親、スクウェア・エニックスの説明会です。

スクウェア・エニックスの就職説明会に参加するには、エントリーシートが必要で、合格しないと説明会への切符すら得ることができません。

だけど、本当に「キングダムハーツ 」が好きだから。

「ずっとゲームが禁止されていました。だけど本当にゲームが好きなんです」

正直にエントリーシートに書きました。


エントリーシートは……見事合格!!

思いが伝わったことが、本当に嬉しかった!


「キングダムハーツ」が好きで、SQの就職説明会へ!
大好きなゲームを作った人たちのところへ行ける。

それだけでわくわくしました。

会社紹介のビデオも、お話し一つ一つも、全てが心踊るものばかりです。

幸せいっぱいでした。

ところが、ある瞬間から、説明会の風向きが変わりました。

要約すると、このように受け取れる内容でした。

「ゲームを実際にやらないようなやつはいらない」

「ゲーム実況とかで満足している様な生半可なやつは、うちの会社に入らないでください」

「今まで全てをゲームに捧げてきたような、ゲーム好きだけに入って欲しい」

………。

結局、スクウェア・エニックスを受けることはやめました。


最新作3が出て思った
「キングダムハーツ 」を作った人は、素敵な人だと思う

意気消沈した私の前に現れたのは、「キングダムハーツ 」最新作、「キングダムハーツ 3」でした。

流れる宇多田ヒカルの「Face My Fear」、美しい海、空の描写、互いを思い合う主人公たちの絆。

人と人のつながりを信じて、大切に思って、時々くじけそうになりながらも立ち上がり続ける。


そこには、子供の頃に見たのと同じ、大好きな世界がありました。


やっぱり、私はこのゲームが大好きなのだ、と思いました。

このゲームの向こう側にいる全ての人が、大好きなのだと、思いました。

表情の一つ一つを作っている誰かのことも。

セリフやシナリオを決めている、誰かのことも。

背景や武器、一つ一つをデザインし、再現している人のことも。

誰もがプレイしやすい、操作方法も、夢と希望と、優しさが詰まった物語も。


子供達は、大人になってゲームを買った

ゲームを知らなかった、ゲームができなかった。

そんな子供時代を経て、現在。

我が家にはPS4とKH1,2、サイドストーリーができる移植版、そして最新作3が、和室に置かれています。

ゲーム実況や本や漫画でしか、ゲームを楽しんでこなかった子供が、大人になってゲームを買っています。



きっと、現代の子供でも、同じような子供はたくさんいると思います。

その中には、私以上にゲームに情熱を持っている子たちもたくさんいることでしょう。


ゲームをできなかった子供を逃すのは、大損害

ゲームをできなかった、してこなかった子供たちは、本当にゲームへの情熱が足りないんでしょうか。

ゲームだけをしてきたわけじゃないからこそ、ゲームの価値をだれよりも知っているのではないですか。

ゲームに活かせるたくさんの経験と知識が、そこにはあるはずです。


ゲーム禁止でも、ゲーマーに育ったやつの願い

偉そうなことを言ってますが、要は私もゲーマーの端くれになっているんです(笑)

技術は高くありませんが、暇さえあればゲーム実況を見て、自分でもやって、気になるゲームやできそうなゲームは買って。

エンディング回収や高難易度にも挑戦したくなるタイプのゲーマーです。


そんなゲーマーに育ったからこそ、「キングダムハーツ 」に対して、一つ心配事があります。

それは、「キングダムハーツ 」の操作性が上がるに連れて、複雑化が進んでいることです。

初心者でも手が出せる、玄人ならやりこめる、というゲームシステムが、だんだん玄人寄りになってきているんです。


このゲームから、多くの最高の「物語」にであうであろう、ファンたちのためにも、いい部分は残していって欲しい、と心から願っています。


エイでした。



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