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【重説で笑いは取れる?】

(Twitterに載せた記事を掲載しています)

昔、マンションの契約をした際、子連れ(娘)の水商売の女性の方と契約をした時の話。
私は売り側(手別れ)で、女性は現金での購入でした。
敵意むき出しの顔で『騙されないわヨ!!』と睨みつけられながらの重説。
「やりにくいなァ」と思いながら重説開始。

丁寧に説明するけど場が和まない。買いの業者は居眠りして助けない。
なんとかせねば…と一計を案じた

『そうだ!下ネタだ(・∀・)』と、なぜこのような結論に至ったのかわからないが とにかく笑わせないとと思い必死にネタを考えました。

相手は30台半ばぐらいの美女。でも娘は20歳で社会人になったばかり。
何歳で産んだんだ?! 不思議になるくらいの若い2人。対する私は当時31歳のまだ経験の浅い営業マン。
どんな話題が好みなのかわからず、時が過ぎていく…

この年は平成17年。不動産にとっては様々な事件の起こった年で、重説も大幅に項目が増えた年。
ちょうど耐震偽装の姉歯事件の影響もあり、重説にはその説明項目が載ったのもこの頃でした。

一言一句、おかしいところがないかギラつきながら重説を聞いている2人に一発…
「新しい説明でこれはあのテレビで有名な髪の毛偽装の設計士…じゃなかった耐震偽装の設計士…」とワザと間違えてフルと、真剣に聴き過ぎていた2人は突然のネタに下を向き、小声で一言…『 ソッチかい! 』といい反応。

よし!ツカミはなんとかデキた。 でも次はどうする⁇ と、重説をしながらのネタを考えるのはムズカシイ。
そうこうしていると終盤にさしかかり、付帯設備の説明に入りました。
相手は水商売(スナック)なので、これくらいいいかと思い…

「こちらの物件には物干しはありますが竿はありません。
 『サオナシでーす!』」とソフトなネタを投入。

買主は再び下を向き、『ウクッ!』と、声を漏らし笑いをこらえて震えているのがわかる。
スナック向きのネタだったせいか、ワルいところにハマったらしい。

買いの業者は『ん?何がおこった⁇』と目が覚めた様子。
でも完全に買主の心はツカむことができて、その後は和やかに記名押印までいけました。

あれから16年もたったんだとしみじみ…
大変だったけど何だか充実してたなと思い返す
この話しもTwitterでやっと供養します

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