これは、ある日の私の夢です。

ものすごい広い体育館。
観客もワンサカも入っている中、バレーボール選手として入場する私。

さあ、皆の足を引っ張らないよう頑張らなきゃ……！

張り切ってストレッチをし、コートに入ろうとすると、コーチが私を呼び止めた。

「田中、お前はこれを持て！」

なぜかメンバー全員の昼食が入っている、ものすごい大きなタッパー３段重ねをドン、と私の両手に置いたのである。

「？いやあのコーチ、私これから試合に出…」
「分かっている。お前はそれを持ったまま試合に出ろ」

……えーと。このタッパーを持ったまま、試合に出ろと。

両手塞がってますけど！？バレーで両手使えないって致命的なんじゃないのかひら。しかもけっこう重いし。他のメンバー持ってないし。

「……なぜ私だけ？なぜ弁当を持ちながら試合に？」

恐る恐る聞くと、コーチが静かに敵チームを指さした。

見ると、敵チームにも一人だけお弁当箱を持たされてコートに入っている子がいる！！

「お前がお弁当を持ちながらボールを受ける係に選ばれた。それだけだ」
そんな係バレーボールにいたっけ（汗）？？
リベロ的な？

頭の中「？」だらけになりつつも、シブシブとタッパーを抱えながらコートに入った。

試合の笛が鳴り、向こうのサーブがさっそく私のところへ飛んできた。
どうすればいいのーーッ！！と思いつつ、仕方ないのでタッパーでボールを跳ね返すと、タッパーがどわっしゃーっと大破！

「田中、なにやっとんねん（怒）お前のせいでみんなの昼ご飯なくなったぞ！」

私にどうしろとーっとーっとーっ……
コーチに怒鳴られ、泣き叫んだところで目が覚めた……。

寝て起きたばっかりなのに、つつつ疲れた。夢で疲れた。
起きた後も、しばらく考え込んでしまった。

何だったのあの試合？　私はどうすりゃよかったの？？