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むっつりスケベ

誤解といえば善人ムーブ以外にもひとつ思い出した。

僕はたぶん性的なことに興味がないと思われている。80億人もいるんだから性に関心を持たない人間のほうがよほど少ないと思うが、その圧倒的少数派に数えられていた節がある。というか、そう見られるように振る舞っていた。

 小学生までは無邪気に下ネタエロ話をしていた。中学に入ってもそれは続いたが、ある日クラスメイトの一人からこう言われた。

○○君はそんなこと言っちゃいけません!

え、なんで?他の子はいいの?あなたは僕のお母さんなの?
背も低く普段の言動が子供から見ても子供だったせいかもしれない。

かくして僕は下ネタを封印する。僕にとって下ネタは会話を楽しむための手札のひとつに過ぎなかった。縄を使わないほうの縛りプレイならむしろ望むところでもある。

自分から話さなくても思春期の男子が集まれば自然と猥談になることはあった。で、そういう話になると急にアクセルをベタ踏みする人を何人か見てきた。普段は抑圧されている反動なのだろうか。仲の良い友達が眼の色を変えてエロ話を話す姿に恐怖を覚えた。

昔と比べればだいぶマシになったが、それでもまだをタブー視している風潮を感じる。もう少し開放的でもいいと思う。
どぶろっく、面白いよね。