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ステルス値上げ

バレるとわかっていたら誰も嘘なんてつかない。勝算があるから嘘をつくのだ。つまり、相手のことを下に見ている。こいつなら騙せるはずだ、と。

たまにカントリーマアムを食べるとその小ささに驚く。それでも美味しいから二つ目に手を伸ばすとあらためてその小ささに驚く。何度でも驚きが味わえる。過去のCM映像を見ると僕のイメージは1985年あたりで固定されているようだ。

べつに怒ってはいない。原材料費や人件費等のコストとの兼ね合いもあるだろう。もっと単純かつ直接的に利益率を上げたいのでも構わない。企業がお金を儲けるのは当然のことだ。ただ、その手段が価格改定でなく、内容量変更だったところに疑問がある。

内容量の表示を偽装しているわけではないのでは言い過ぎかもしれないが、量が減ったことを知らずに買う人たちをまったく想定していなかったとは考えにくい。バカな消費者を騙すつもりで販売し、実際に僕のようなバカな消費者が購入した。

僕は他人からバカにされても騙されてもわりと平気でいられるが、一般的にはそうではないだろう。

バレるとわかっているのに消費者を騙そうする企業判断が理解できない。ステルス値上げについて一部で批判の声が聞かれつつも全体では意外と受け入れている消費者の気持ちがわからない。