穀雨、第16候の初候「葭はじめて生ず」に突入!
穀雨とは、春の時期の発芽したばかりの稲を育てる雨のことです。この
時期は農作物にとって水分が欠かせないため、農家にとっては重要な
時期となります。昨日の4月20日から穀雨になりました。
水辺に生える葭(あし)が芽を出し始める時季という意味があります。
立春から数えて八十八日めの八十八夜、この日に初摘みするのがお茶
農家の習わしになっています。八十八夜に摘まれる新茶は縁起物とし
て珍重されています。
お茶の旨み成分であるテアニンは日に当たると渋味成分であるカテキン
に変化し、渋味が増します。そのため夏を迎える前のこの時期の新茶
が旨みが豊富なのです。
この時期の魚介としてはメバルがあります。
その大きな目から目張ると呼ばれたのが名前の由来です。深いところに
生息するメバルは赤く、浅くなるにしたがって黒みが濃くなります。
一般的に脂肪が少なく、淡泊な味わいの魚です。味噌汁に入れたり、
煮付けや唐揚げ、塩焼きなども美味です。刺身も美味しい。
季節の野菜としてはパプリカとパセリ。
パプリカは血流をよくし、豊富なビタミンCの作用でお肌のシミやくすみ
を改善してくれる優れものです。また、疲労回復や粘膜の保護にも役立ち
精神安定や胃腸の調子を整える効果が期待できます。
パセリも血行を良くし、体内に滞ったものを巡らせる発散作用があります。
胃もたれや食欲不振のときに食すといいでしょう。
パプリカと豚挽肉にパセリを加えた炒めものはこの時期のレシピとして
は非常に最適です。ケチャップ、醤油、お酢に砂糖を加えて片栗粉で
少しとろみを加えれば、ご飯のおかずとして最適です。最後にごま油を
少々落として出来上がり。
この時期の行事として有名なのが亀戸天神社の藤祭りです。古くから
「亀戸の五尺藤」として親しまれてきた藤が満開のときは境内が藤一色に
染まり、それはすばらしい景観を愛でることができます。
ひと雨ごとに草木の芽ぶきはじめるほんとうに春爛漫の時期になり
ます。朝晩と昼との寒暖の差が激しい季節でもあり、15℃前後の差が
生じ、服を着たり、脱いだりほんとうに忙しい時期です。
血の巡りをよくするためにシャワーだけでなく、湯船にぬるめのお湯で
ゆっくり浸かってしっかり温まりましょう。
昨日も首都圏では日中、25℃前後の夏日になり、昼間は半袖一枚で
よかったのですが、日が暮れると一枚羽織りたくなるような気候になって
います。
あなたも体調管理に十分気をつけて気張っていきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?