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「ゴジラ-1.0」を公開初日に見てきた!

庵野秀明が脚本と総監督を務め、樋口真嗣が監督と特技監督を担当した特撮映画「シン・ゴジラ」は非常に面白かったため、山崎貴が監督・脚本・VFXを手掛けた作品「ゴジラ-1.0」には、それを超えることができるかどうかという期待を持って作品を鑑賞しました。

また、なぜタイトルに「-1.0」という表記があるのかという単純な疑問も、この作品を見るモチベーションの一つでした。

「ゴジラ-1.0」は、2023年11月3日に公開されたTOHOスタジオとROBOTの制作による日本映画です。山崎貴が脚本、VFX、そして監督を務めたこの怪獣映画は、戦後間もない日本を舞台にしており、「ゴジラ」シリーズの37作目で、国産の実写作品としては30作目で70周年記念作品の節目を迎えます。映画は、焦土と化した日本に突如現れたゴジラと、名もなき人々の生きざまを描いています。

この映画は、ゴジラシリーズの実写映画としては記念すべき30作目です。山崎貴監督にとって、「シン・ゴジラ」の存在が大きなプレッシャーであったことは想像に難くありません。

前述の「-1.0」というマイナス表記については、空襲で破壊尽くされた戦後間もない時代にまたもやゴジラ襲来によってマイナスからのスタートという意味も区くまれていることがわかりました。また、これまでのゴジラシリーズの原点がここからはじまったという意味が込められていることが理解できました。

そして、戦時中や戦後の人々の葛藤や矛盾は、「永遠の0」や「アルキメデスの大戦」に見られるように、山崎貴監督の特色がしっかりと表れていました。

特攻隊員の生き残りとしての葛藤を伏線に、戦後のバラックの情景など、リアリティあふれる映像が印象的でした。

浜辺美波が演じる戦争孤児が東京空襲で亡くなった他人の赤ん坊を育てる設定は、あり得るものでしたが、主人公との関係性など細かいディテールについては疑問点が残りました。それでも、復興しつつある銀座の街を破壊するゴジラの迫力は、非常に秀逸な映像でした。

その意味で、トータルとしては非常に面白い作品に仕上がっていたと言えます。「シン・ゴジラ」のファンであれば、十分に楽しめる内容ではないでしょうか。

最終的には、内部からゴジラを攻撃することで何とか人間の勝利を得るものの、核実験で最強になったゴジラが海に沈む際、徐々に再生していく様子は、ゴジラの復活を示唆する秀逸な演出でした。

最後に、公開初日が祝日であったため、相当数の観客が映画館に押し寄せました。イオンシネマ港北のULTIRAスクリーンで鑑賞したため、映像とサウンドの迫力が違い、さらに楽しむことができました。

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