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日本の教科書では決して教えない!ウクライナとロシアの過去の闇の黒歴史!

いよいよ本日、23日18時からウクライナの大統領、ゼレンスキー氏が
日本の国会でライブ配信にて演説をします。

そんな、絶好の時期なので、あなたが疑問に思っているウクライナと
ロシアの過去にあった恐ろしいジェノサイド(大量虐殺)のことを
解説してみます。

このことは、世界史を習った人にとっても教科書に載っていないので
ほとんどの日本人は知られていません。

そもそも、なぜウクライナのクリミヤ半島や東部地区にロシア系住民が
かなりの数、居住しているのかという疑問をあなたは持ったことは
ありませんか?

その原因は、1930年代の世界的な大恐慌の中で起った「ホロドモール」
というとんでもないことをが原因だったのです。

「ホロドモール」は、
ソビエト連邦は当時、重工業化を進めるるためにスターリンが
ウクライナのコルホーズ(集団農業)に過剰な量の穀物徴収を課した
ことではじまりました。

ソ連にとって、ウクライナで収穫される小麦は貴重な外貨獲得の
手段だった訳です。小麦を輸出して外貨を稼ぎ、軍事産業や重工業に
資金を投入して富国強兵を推進していました。

その結果、現地の農民が食べるものはまったく残らず、翌年に蒔くための
種すら徴収するというウクライナの農民にとっては、たいへんな重税政策を
あの悪名高いスターリンが実行したのです。

日本の悪代官の比ではではありません。

そのため、未曾有の大飢饉が発生しました、ウクライナ科学アカデミーの
推計によると約400万人もの人々が餓死したとされています。
その結果、土地を耕すウクライナ人の農民がいなくなってしまい
ました。そのため、そこへロシアからの移民が大量に送り込まれました。
クリミヤ半島や東部地区にロシア系住民が大量に住み着いてしまった
のです。

これが、まさしく「ホロドモール」なんです。

その後、ソ連は長らくこの大飢饉、「ホロドモール」をタブー視して
いましたが、1980年代に入ってようやく事実を認めました。
ウクライナは2006年、「ホロドモール」はジェノサイドとする法律を
制定し、ウクライナの人々にとって忘れられないロシアとの黒歴史と
なったのです。

なぜ、ウクライナ人が命を懸けて国を守ろうとするのかという理由が
そこにあったのです。そしてコサック魂というあのナチスにも勇敢に
闘った民族性も起因しています。

ちなみに、
2020年に公開された『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』という映画が
あります。これは、旧ソ連の統治下にあったウクライナで起きた
この「ホロドモール」を実話をもとに映像化した作品なのです。

ぜひ、ご覧になってください。アマゾンプライムビデオで視聴できます。
つい最近の映画化なのです。ほんとうに考えさせられます。



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