シャーマンと夢の話。

【シャーマンと夢】



シャーマンは夢を重視します。

夢の世界はもう一つの現実。
自身の運命や本性を映し出すもので、
シャーマンは夢の内容をじっくり分析して、その意味やメッセージを読み取り、現実に生かします。

その解釈とは、巷に溢れる夢分析や夢占いとは全く異なるものです。

シャーマン修行にあっても夢はとても重要なもの。

毎日見る夢すべてを覚え、現実に夢見の記憶を持って帰ること目指します。
食事制限や欲を制した修行の中では、心身が清まって潜在意識が活性化します。
そして、植物のエキスを体に取り入れることで、体内の植物が夢を見させてくれるのです。

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修行中は、昼寝でも夜寝る時も、枕元にはメモを置きます。目覚めた瞬間、夢の景色や感情を書き記します。

そして朝、目覚めてからメモを頼りにの夢の詳細を思い出しながら、改めてノートに記すのです。

毎日この作業を繰り返していると、
メモなしでも、夢の記憶をほぼ全て持ち帰れるようになります。

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修行中は、寝ているほぼ全ての時間に夢を見ます。
現実には一晩(例えば7時間)でも、夢の中では2~3日、長くて1週間ほどの時間が経過していることもあります。
その間、経験したことや学んだことを現実に持って帰るので凄まじい情報量になるのです。
ノートに書き記すのだって、数時間掛かることもありました。

その内容が正夢になることや、明晰夢として夢の中で自我がある状態が当たり前になってきます。 

そうして、精神世界の学びも夢の中で深めていくのです。

ただ、夢の世界が深まれば深まるほど、夢と現実の境があいまいになり、目覚めた後はしばらく夢の世界から抜け出せなくなります。精神が分裂してくるのを実感していきます。
自我が保てなくなる修行者も少なくないのです。

正しき師の支えがあるからこそ取り組めるもの。
師は、現代に生きる普通の人が夢の世界を突き詰め過ぎるのは少し危険だといつも話していました。

とはいえ、夢の学びは尊いものです。
シャーマンの夢見法や、夢を見させる植物についてはまたの機会にお伝えします。

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