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かわいい父と激しい母と私の介護日記(25)

訪問医がやって来た

父が要支援1から介護4になって、大きく変わったことの1つ。

訪問医の登場だ。
父は内科と泌尿器科を総合病院。
パーキンソン症候群を個人病院。
ペースメーカーを循環器専門病院。
住居が2階の我が家からの通院は、歩行困難な父には、苦行であり危険な時もあった。

しかも、待ち時間も長くて何時間も座っていると、かなりぐったりしてしまう。
父はカワイイので、一生懸命歩いていると、見知らぬ人が応援してくれたり、混んでいる待合室でも、いろいろな人が席を譲ってくれる。そんな嬉しい場面に出会えるのは、とても幸せなのだけれど。

ケアマネさんか、訪問医を手配してくれた。初めは不安だったが、訪問医の登場で母と私のこれまでの悩み事が、かなり解決された。

1番は、父の体調が悪くなって歩けない時、救急車を呼ばなくても良いこと。

そして、尿路感染。訪問医になってすぐ
父はまた尿路感染して、発熱した。
慌てる母に先生は、「カテーテルが入ってるので、尿路感染は付きものです。そんなに心配しなくて大丈夫。」と言ったらしい。この言葉に私達は、とても救われた。

不潔にしてしまったのかな?手に細菌ついてたのかな?気をつけても、尿路感染を繰り返すたび、自分達を責めて落ち込んていたから。

すぐに抗生物質が処方されて、治療が出来た。また、感染を予防する薬が常用薬で処方されて、その後は尿路感染しなくなった。

また、父のせん妄が激しくて夜中にベッドから出てしまって大変だった時期。
母がドクターへ相談したところ、
「ベッドから、降りられないようにすればいいんですよ。」とアドバイスした。

そう、わかってた。でも、介護事務だった私は変に知識があって、ベッドを全部柵で囲うのは、拘束と知っている。

ケアマネの立場では言えなかったアドバイスを、サラッと言ってくれたドクター。
やってはいけないこと、と決めつけていた。でも、母も眠れないし父も怪我すると思うと、そんなこと言ってられない。
母は、夜だけベッド柵の開いているところに、ソファを置いて父が降りれないようにした。結果、落ち着いて母も眠れるようになった。

1人のドクターが総合的に診てくれる。これによって、処方される薬も変わったし、症状によってすぐに対応してくれる。こんなにありがたいシステム、もっと早く知りたかった。

病院でよく見かける、父のように病院に来るのがやっとの人に教えてあげたい。
もっとこのシステムが普及して、利用しやすくなればいいのに。


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