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美徳と気品。知的ヒロインかくありき。人々の尊厳を取り戻す人【賜物図鑑】

賜物(才能・個性・強み・ギフテッド)のシンボル化

みなさまの天与の才能や特性をご紹介する
【賜物図鑑】シリーズ。

来談者さんの賜物(天与の才能・強み・特性
・本質的な個性・特異な資質・ギフテッド)
を、ものや景色にたとえてシンボル化し、
図鑑形式でご紹介しています。

Symbol of Giftedness
「白百合(White Lily)」

知的ヒロインかくありき。
美徳と気品のある人。

この図鑑の作成と公開は、個別面談のお申し込み同意事項に含まれています。
賜物図鑑の内容からは、来談者さんの個人情報の漏洩が起きないように配慮しています。

<キーワード>

  • 「尊厳/純潔/堂々たる美」

  • 素材の美を引き立たせる

  • 凛とした華やかさ

  • 一輪でも映える

  • ソリスト(オーケストラで、楽器をソロで担当する人)

  • 主役

  • 上品さ

  • 気高さ

  • 飾らない存在感

  • 歩く姿は百合の花(所作の美)

<特徴/性質>

審美的な価値観を磨いてきた人。
その立ち居振る舞いには影響力があり、
人々に自尊心を取り戻すように働きかける。

そこにいるだけで、主役級の存在感がある。
表面的に過剰に着飾る感覚が薄いのは、
今までその必要がなかったから。

<強みを発揮するとき>

身なりを整え、公の場で
人前に矢面に立つことで発揮される。
所作と佇まいが旗印。

前を向きたい人々の傷ついた心に、
ねぎらいと共に
失われた誇りを取り戻させる。

仕事や生き方に矜持を持たせ、
自信を与える。

<弱みになるとき>

小さくまとまり、脇役に収まり、
すみっこにいようとすれば苦しくなる。

自己卑下=腐ることは、
元々の存在感ゆえに周囲に悪影響が大きい。

媚びる、盛る、映えを追うなどの
上っ面な美的感覚とは対極にあり、
それらは逆効果。

<解説/編集後記>

花の賜物シンボルは女性限定

花と女性は、切っても切れない関係です。

たとえば、日本には美しい女性を
花にたとえることわざがありますよね。

「立てば芍薬(しゃくやく)」
「座れば牡丹(ぼたん)」
「歩く姿は百合の花(ゆりのはな)」
「大和撫子(やまとなでしこ)」…など。

ことわざだけではありません。
人の名前にも、

「さくら」「すみれ」「かすみ」「かりん」

など、花の名前を使って
女の子に名付けることがあります。

日本だけではありません。
英語圏でも、花・植物が由来の名前は多く、

「Daisy(デイジー)」▶雛菊(ひなぎく)
「Jasmine(ジャスミン)」▶茉莉花(まつりか)
「Olivia(オリビア)」▶オリーブ

が、由来になっているそうです。

古今東西で、
女性が花にたとえられているのは
なんとも不思議な話ですね。

実は、賜物のシンボルにも
不思議な共通点がありまして、

花がモチーフである場合、
対象となる賜物の持ち主は
なぜか必ず女性です。

男性の来談者さんからも、
もしかしたら見つかるかもしれませんが…。

いずれにせよ、花のシンボルの賜物は
女性性の発揮にその真髄がある
私は推察しています。

花の大きさ=存在感や影響力

賜物のシンボルである花の大きさは、
イコールその人が持つ存在感や
周囲に与える影響力の大きさを示しています。

今回、取り上げる白百合の花は、
キリスト教では聖母マリアの象徴。

15世紀には、
ジャンヌ・ダルクがフランスを救うため
掲げた、正義と真心の旗印でもあります。

他には、学校の名前に用いられたり、
結婚式で花嫁のブーケに使われたり、
万葉集で大伴家持が詠んだり、
カサブランカなどの交配品種が作られたりと、

白百合にまつわるエピソードには
枚挙にいとまがありません。

とにかく世界中で愛され、親しまれています。

人々を魅了する白百合の存在感と
影響力の大きさが伺えますね。

美しさは、誇り。だから純潔を守った

白百合の花言葉は、
「汚れのない心」「純潔」「無垢」「甘美」
「堂々たる美」など。

もちろん、花言葉の意味も
賜物が持つ特徴や性質に含まれています。

これらの意味は、
聖母マリアの象徴であることが
由来のようですが、

今回、図鑑を作っていて、
「なぜ純潔や無垢が堂々たる美なのか」
「女性に純潔や清浄さを求めた理由」
に、思いを馳せることができました。

時代背景から察するに、
白百合の花が聖母マリアの象徴になった頃は
今よりずっと男尊女卑が酷かったでしょう。

戦争や飢饉や疫病が絶えず、
人々の心が荒んでいたかもしれません。

そんな中にあって、
純潔や清浄さは、女性が尊厳を守るための
指針だったのだろうと思います。

ジャンヌ・ダルクが
正義と真心の旗印に掲げた白百合は、
同じ女性たちだけでなく、
多くの男性たちの心をも奮い立たせ、
自尊心を取り戻させたことでしょう。

内なる美しさは、誇り。

この賜物を発揮して人前に立てば、

単に目立ちたいからでも、モテたいからでも
承認欲求を満たすためでもなく、

美徳と気品ある佇まいを旗印に、
無意識・無自覚に、
人々に自尊心を取り戻すよう働きかけます。

嫉妬の標的になることも

理想の女性像の1つをたとえた
白百合の賜物を持つ人は、
その存在感と魅力と、立ち居振る舞いで
関わる人たちの尊厳を回復させるように
働きかけます。

しかし、残念ながら裏目に出る場合もあります。

相手の劣等感を刺激してしまったら、
(特に同じ女性から)嫉妬されるかもしれません。

周囲に媚びる人や、
自分の尊厳を失ってしまった人、
自分が中心でいられる立場に固執する人から
やっかみを受けやすいでしょう。
(お局様とか、自称サバサバ系とか)

実は、こうした嫉妬の標的になることが、
白百合の賜物に目覚めるキッカケだった
可能性があります。

この賜物を開花・発現させるまで、
精神的な成長を進めて内面を伴わせるまでは

周囲からの嫉妬に負けて自分を卑下したり、
理想と現実のギャップを大きく感じたりして、
人一倍、悩み苦しみが多くなるからです。

この人自身、自己愛とうまく付き合い、
尊厳を守り、自尊心を取り戻すプロセスを
身をもって経験したからこそ、

その立ち居振る舞いが、関わる人たちにも
尊厳を取り戻すように働きかけるのです。

関わる相手によって、
自尊心を取り戻させもするし、
劣等感を刺激して卑屈にさせもする。

白百合の強い香りが
好き嫌い分かれるように、
この賜物が発揮されるほど
好かれる人と嫌われる人の差も
ハッキリ大きくなることでしょう。

置かれた場所で咲きなさい

今回、白百合の賜物図鑑を書きながら
思い浮かべていた本がコチラでした。

著者の渡辺和子さんが
カトリックの修道女であり、
ノートルダム清心学園の理事長であった
からかもしれません。

結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。
そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。

引用:置かれた場所で咲きなさい:渡辺和子:幻冬舎

時には、置かれた場所は
自分が咲くにはあまりにも不向きで、
枯れそうになったり、
しおれて元気がなくなってしまったり
するかもしれません。

もちろん、そういうときには逃げていい。
環境を変え、適した場所を見つけることは
大切だと思います。

それでも、いま自分がいる状況や環境で、
自らが咲く努力を忘れず、
腐らず、やけっぱちにならず、
できる限りのことを精一杯すること。

そうして根を張ろうとする姿、
咲こうとする姿こそ、
どのような花や植物であっても美しいのだと。

白百合の花のような気品ある美しさとは、
見た目でもなく、若さでもなく、
生き方の美しさ、だったのですね。

「白百合(White Lily)」の賜物の
シンボル解説をさせていただきました。

お読みいただき、ありがとうございました。

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