多くの人が仕事や生活の忙しさに追われ、適切な休息を取ることが難しくなっています。特に休日でも仕事のことを考えずにリラックスすることが難しい。そのような人はよく「休み方がわからない」と言います。

この悩みの背景には「休む」ことへの罪悪感があるようにも思います。何かをしていないとライバルに抜かれてしまうとか、怠けている自分が嫌いとか。ただ、私たちの体や心は一つですし、あっけなく壊れてしまうこともあります。とりわけ心は目に見えないのでやっかいです。

では、どうすればいいのか。まず、この罪悪感に気付くことが大切だと思います。休んでいいのです。仕事で忙しい人もそうですが、病気で働けない人や無職になってしまった人のほうが、この罪悪感が強いかもしれません。でも、特別お金を使わないでもいいので、外を歩くとか、公園に座ってみるだけでもいいのではじめてみてはどうでしょうか。リフレッシュできます。私の場合は、瞑想や心地の良い音楽を聴くようにしています。短い時間、できることからでいいので、はじめてみましょう。

休み方が分からない人は、自身の休むことへの抵抗感に気付き、自分の心身のサインに敏感になるといいと思います。これは現代社会において、個人の幸福と生産性を向上させるためには、意外と大切なスキルではないかと思います。