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洗濯物をたたむのを手伝っているのは僕のほうじゃないか

子どもたちが大きくなってきたので、洗濯物の分量も増えてきた。日々たたむのも一苦労である。

娘はもうカミさんの身長に迫っており、洗濯物の区別がつかなくなってきた。タグでサイズを見てあたりをつけたりするが、タグがないタイツやソックス類となる絶望的である。なにかテクノロジーはないのか。21世紀なのに。

そんな洗濯物をたたみながら、子どもたちに「手伝ってー」と呼びかけたりするのだが、そしてほどよく無視されたりするのだが、ある日ふと気がついた。

手伝ってるのは僕のほうでは?

たたんでいるのは自分の洗濯物ではない。家族とはいえ他者の洗濯物である。自分のことは自分でやるのが筋だろう。となると、手伝っているのは僕のほうじゃないか。

僕は人の洗濯物をたたむのをずっと手伝っていたのだ。なんてこった。自分のだけたためばいいんじゃないのか。そうなのか。主と従が入れ替わるんじゃないのか。俺がお前でお前が俺でではないか。

興奮して娘を呼び、さっき洗濯物をたたむのを手伝ってと言ったけども、手伝っているのはパパのほうではないか、君はその点どう思うかね、と伝えたら、歌いながらどこかに行ってしまった。

違うのかな。

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